年金の仕組み
年金の仕組み

老後のお金・年金

年金とは

「年金という言葉は耳にしたことがあるければ、なんか年金によって種類があるというイメージだけど細かいことは知らないんだよね。」そのような認識の人もいらっしゃると思います。一般的に「年金」と呼ばれているものは2つの種類があると捉えて下さい。1つは日本に住んでいる20歳以上60歳未満の全ての人を対象としている「国民年金」。そしてもう1つが会社員や公務員が加入している「厚生年金」によって構成されています。実はこの「国民年金」にプラスして「厚生年金」があるからこそ、手厚い年金を老後に受け取る事が可能になっているという仕組みです。

これとは別に老後の設計が不安な方は「個人年金」という保険に加入することによって資産の形成を行なっています。

年金の仕組み

先ほど「国民年金」と「厚生年金」について説明をしましたが、その仕組みはどうなっているのか、それぞれの年金について説明します。

国民年金

国民年金(基礎年金)は、日本に住んでいる20歳から60歳未満のすべての人が加入します。国民年金のみに加入する人(第1号被保険者)が月々納付する年金保険料は定額(2017年度時点で16,490円)ですが、2014年度から保険料の上限を決めて段階的に引き上げられており、2017年度に16,900円(2014年度価格)になります。

また、国民年金(基礎年金)の支給開始年齢は65歳で、納付した期間に応じて給付額が決定します。20歳から60歳の40年間すべて保険料を納付していれば、月額約6.5万円(2017年度)の満額を受給することができます。これによって老後の生活費が計算されています。

厚生年金

厚生年金は、会社などに勤務している人が加入する年金です。保険料は月ごとの給料に対して定率となっており(2016年度末現在で18.182%)、実際に納付する額は個人によって異なります。つまり給与が高ければ高い人ほど、多くの厚生年金を支払う事になっています。

また、厚生年金は事業主(勤務先)が保険料の半額を負担しており(労使折半)、実際の納付額は、給与明細などに記載されている保険料の倍額となります。この点を知らずに生活をしている人も多いですが、企業が半分持ってくれていると考えると嬉しい事ですね。

従来の支給開始年齢は60歳でしたが、段階的に引き上げられ、2025年度(女性は2030年度)には65歳になります。