介護施設・老人ホームでの外出・外泊できる?外出時の注意点も紹介

老人ホーム・介護施設の選び方

介護施設や老人ホームに入居を検討しているものの、たまには自由に外出したいと感じる人は多い傾向にあります。

  • 生活の中心は施設だが、外出や宿泊が難しいのでは?
  • 誕生日や旅行には家族と過ごしたい
  • 月、または年に数回自宅で過ごしたいなど

今回は、外出や外泊時の注意点も併せて紹介していきます。

老人ホーム・介護施設で外泊、外出は可能?

基本的に自由で、入居者が外出や外泊をしても大丈夫です。
もちろん注意点や条件などは一部存在していますが、しっかりと守りさえすれば外出や外泊時も可能です。
施設側が設けるルールに従えば、週末だけご家族と過ごしたり、誕生日などの特別な日に外泊したりと制約なしで外出・外泊ができる事が多いです。

外出・外泊ができないケース

施設による違いはありますが、外出や外泊ができないケースは、ざっと以下の通り。

  • 事前に外出届を提出していない
  • 入居者1人での外出は禁止
  • 酸素マスクや経鼻経管栄養など、日常的な医療処置が必要な場合
  • 認知症患者など

上記4つは多くの介護施設や老人ホームで定められているルールです。

介護施設や老人ホームへの入居をするということは、少なからず自分1人で生活ができない状況ということ。
介護施設や老人ホームは、そういった体の不自由な人たちが快適に過ごせる場所です。
外出や外泊ができない多くの理由が、入居者の状態依存となります。
介護施設や老人ホーム周辺のコンビニなどに行くだけでも、人によっては1人での外出が認められる場合があります。
それこそ上記で挙げた4つに当てはまるような人だと、たとえ周辺にあるコンビニに行くだけだとしても付き添いが必要です。
制限があることも有り、100%外出が可能であるわけはないということは覚えておきましょう。

介護施設・老人ホームで入院する場合の対応

介護施設や老人ホームへの入居中に、外部の病院へ入院することになったという人も少なくありません。
定期医療が受けられる介護施設や老人ホームはもちろん存在していますが、そこでは受けられない治療が必要になった場合は施設を離れて入院します。
その場合、短期・長期に関わらず施設を留守になるのですが、期間が開くからといって強制退去を命じられることはありません。
ですがその代わり、部屋は継続してその入居者が利用していることになりますので、月額利用料は発生すること場合もあります。
入居者は介護施設や老人ホームから別の病院へ入院することも。
その場合、施設の提携機関で入院すると生活支援が施設側から受けられることもあります。

介護施設・老人ホームで外出・外泊する際の移動手段

基本的に付き添いの人がいれば、外出や外泊時の移動手段は問いません。
とはいっても、バスや電車といった公共の交通機関を利用することが多いもの。
入居している介護施設や老人ホームにもよりますが、希望者がいれば事前申請で介護タクシーの利用が可能。
介護タクシーはその名の通り介護に特化した車両ですので、万が一の時に備えていつでも対応できるよう最低限の設備は整っています。
移動も一般的なタクシーに比べてとても快適ですし、運転手も介護関連の資格を保有しているので外出時の安心感はあります。

ただし、利用目的によっては介護保険適用外となる場合も考えられます。
介護保険適用されないと、全額負担となるので注意してください。

介護施設・老人ホームでの外出・外泊時の注意点

基本的に外出や外泊は入居者の自由ですが、いくつかの注意点が存在しています。
注意点に関してはそれこそ各介護施設や老人ホーム毎にルールが設けられていますので、詳しい注意点は別途問合せが必要です。
ここでは、一般的に定められている外出や外泊時の注意点について触れていきます。

注意点1:期間に限らず介護施設や老人ホームの利用料は発生

本記事でも軽く触れましたが、短期・長期に関わらず月額利用料は支払い続けなければなりません。

一応契約としてその施設に入所している扱いとなるので、入居者が不在だとしても部屋はは継続して利用していることになります。

  • 入院
  • ご家族との旅行など

決して自分が知らない間に退去させられていたという問題は起こりませんので、事前に申請を出しておけば外出や宿泊は可能です。

その場合は入居している各施設に、利用料を確認しておきましょう。
短期または長期によって支払い金額に差が生じます。
施設による違いはありますが、食べなかった食事分の割引や、光熱費などの料金が日割り計算になる場合があります。

注意点2:外泊時でも生活リズムは崩さないこと

介護施設や老人ホームで過ごしていると、1日の生活リズムは自ずと決まってくるもの。
施設にいる時は自分1人で過ごすわけではありませんから、入浴や食事のタイミングがある程度同じになります。
これが家族旅行などで介護施設や老人ホームを一時的に留守にするとなった場合でも、施設内にいた時と同じ生活リズムをキープすることも大切。
外泊はいつもと異なる環境で、食事も就寝時間も自分で決めなければなりません。
介護施設や老人ホームへの入居者が外泊する場合は、あらかじめ余裕を持ったスケジュールを立ててから旅行などに行くようにしましょう。
また、外出や外泊時は薬の飲み忘れも発生しやすいので注意してください。

注意点3:食事の有無を施設側と情報共有をしておく

施設側は入居者へ食事の提供をしなければならないので、旅行などの外出で食事が不要な場合は事前に情報共有をしておく必要があります。
食事の有無を施設側にいわないでおくと、入居者が留守中でも食事の準備がされて後にムダな食費が請求されてしまう場合があります。
施設によっては外出または外泊する何日前までにと決められているところもあるので、しっかりとルールを確認しておきましょう。

まとめ

介護施設や老人ホームでの外出または外泊は可能かどうかと、注意点も紹介してきました。
カイフクナビ』では、入居者が快適に過ごせる介護施設などがたくさん紹介されています。
魅力的な施設ばかりが載っているので、条件を絞って自分にぴったりな介護施設や老人ホームを探してみてください。