認知症予防に繋がる作業とは?
認知症予防につながる作業とは?

高齢者への支援のポイント

認知症を予防するには、様々な方法があります。多くの選択肢の中から、最適な予防方法を実施することで、効果的に認知症を予防することが可能です。しかし、認知症予防のために、どのようなことをすればよいのか悩む人も多くいます。ここでは、認知症の予防方法について紹介します。

脳を働かせることで予防となる

脳は、時間や場所を認識したり、物事を理解し判断したりする器官です。人によって個人差はありますが、大体20歳までに発達すると言われています。若い頃は、勉強や仕事といった作業で脳を使います。しかし、年を取って仕事を辞めたことで、脳を使う機会が減ってしまう方が大勢います。

脳を働かせないことが原因で、脳機能が低下してしまうことには、理由があります。脳を使用している時には、たくさんの血液が脳に流れ酸素と糖が運ばれます。脳に多くの血液が流れることで、若い状態のまま機能を保っていられるのです。そのため、脳を働かせることで認知症を予防することができます。

脳トレを積極的にしよう

脳トレは、最近よく聞かれる身近な脳のトレーニング方法です。脳トレによって、積極的に脳を働かせることで、機能の低下を防ぎます。脳トレは、専用のパズルや計算問題だけでなく、囲碁やオセロも効果的です。日常に脳トレを取り入れることで、脳が活性化しやすくなり、認知症を予防できます。

パズルは、年齢に合った脳トレ用のものがおすすめです。数字のパズルでは、簡単な計算問題を行います。また、相手の立場になって戦略を考えられる将棋や麻雀といった娯楽も、脳への大きな刺激となります。加えて、ルールを覚えることは、認知症予防にも適しています。

あくまでも楽しみながらやろう

脳トレは「しなければならない」と思いながら行うと、ストレスになります。ストレスは血行を悪くして、脳に必要な酸素や栄養が十分に届かなくなるため、注意しましょう。また、ストレスは脳の神経細胞自体にダメージを与えるとも言われています。

認知症の予防は、楽しみながら行うことが大切です。楽しくできるものであれば、毎日続けることができるでしょう。本が好きなら読書をするのも、一つの方法です。ほかにも、手先を使う塗り絵には、脳を刺激する効果があると言われています。まずは、自分の好きなことから始めてみるとよいでしょう。また、興味があるのであれば、新しいことに挑戦してみてはいかがでしょうか。

日記をつけよう

認知症の予防として、日記をつけることはとても効果的です。日記は、その日にあったことを思い出すため、脳にとって大切な刺激になります。また、文章を組み立てることも、脳にとっては重要な作業です。そのため、パソコンや携帯電話を使わずに、漢字を思い出しながら文字を書くことが望ましいです。

日記を書くことによって、脳全体を働かせることが可能です。なぜなら、右脳で今日あったことを思い出して、左脳で文章をまとめるからです。また日記には、頭の中を整理する効果があると言われています。自分の行動や思いを振り返ることで、自分自身を客観的に見つめることが可能です。日記をつけていると、自然と気持ちが落ち着き、自律神経が整う効果もあると言われています。日記には特別な道具や知識が必要ないため、認知症の予防だけでなく、これから趣味を見つけたい人にもおすすめできる方法だといえます。

脳は使っていないと、機能が低下していきます。最近では脳トレの一環として、様々な本やゲームが発売されています。また、一人で行える脳トレのほかにも、麻雀やオセロといった複数でやる娯楽が、最近脳トレとして注目を集めています。まずは少しでもいいので、毎日脳トレを続けることが大切です。