老人ホームは面会や宿泊は出来る?
老人ホームの年間行事やボランティアとは?

高齢者への支援のポイント

老人ホームは、入居者が充実した生活を送れるように「年間行事」や「ボランティア」を行っています。その理由は毎日を穏やかに過ごすだけではなく、イベントを取り入れることで日常の刺激や楽しみを見いだすためです。今回は、どのようなイベントが行われているのかについて紹介します。

老人ホームの年間行事とは

年間行事について、一般的に季節ごとのイベントを行うところがほとんどです。1月は新春祝い、2月は節分、3月はひな祭りのように季節に適したものが取り入れられています。しかし、季節のイベントがない月もありますが、何もない月は外出レクリエーションや物づくりなど、入居者の楽しみになるようなイベントが行われています。

施設近隣に公園がある場合は、イベントのひとつとしてピクニックを行う施設もあるようです。施設で暮らしている入居者にとって、外出は大きな刺激となるからです。施設によっては、入居者にどのようなイベントをしたいか希望を聞くところもあります。希望の多いイベントを開催することで、入居者はさらに楽しみを見いだすことができます。

年間行事を行う理由とは

老人ホームは毎月何らかのイベントを行います。その理由は入居者に人と接する機会を作るためです。入居者のなかには、人付き合いが苦手で最低限しか部屋から出ない人もいます。だからといって、施設職員も強引に部屋から連れ出すわけにもいきません。そのため、イベントを介して人と接することに楽しみを覚えてもらおうとしているのです。介護施設で暮らしているからこそ、楽しんで笑うということを忘れないように積極的にイベントを取り入れています。

老人ホームのボランティアは何をするのか

老人ホームでは「ボランティア」を募集することも少なくありません。主に募集されるのものとして、施設内の掃除を手伝ってくれる人やクラブ活動・イベントの手伝いがあります。しかし、ボランティアは大人だけが来るものではありません。イベントの一環として小学生を招くこともあります。その理由として小学生の元気なパワーが、入居者たちの刺激となってくれるからです。ただ、周囲の小学校に協力してもらわなければいけないため、頻繁に行われることはありません。1年に1度、少なければ1年半~2年に1度という所がほとんどです。

ボランティアを募集するときは、掃除だけではなく花を植えるなど、入居者との触れ合いも兼ねた場合があります。入居者に自分で花を植えさせることで「毎日水をあげる」という習慣をつけてもらうためです。もちろん、足腰が弱い人には水やりのときにも施設職員が同行するため、危険なことはありません。

ボランティアを呼ぶ理由とは

施設で生活をしていると、外出も施設職員の許可が必要な場合もあるため、どうしても入居者の世界が狭くなります。入居者の世界を狭いままにさせないため、知らない人と接する機会を設けているのです。ボランティアで掃除やイベントの手伝いを募集するのは、施設側が大変というわけではなく、老人ホームでの生活を豊かで楽しいものにするためです。

ボランティアでやってくる人のなかには、将来的に介護職につきたいと考える人もいます。他にも看護学校の研修のような形で老人ホームを訪れる場合もあるようです。

基本的に老人ホームで行われる年間行事やボランティア募集は、施設側の都合ではなく入居者のためというのがほとんどです。入居者のなかには、最初こそ年間行事やボランティアに慣れない人もいますが回数を重ねるうちに楽しみのひとつとなる人が多い傾向にあります。イベントは大掛かりではなくても、人と触れ合う機会は入居者に大きな刺激を与えてくれます。