高齢者で病気になるとかかるお金とは
高齢者で病気になるとかかるお金とは

高齢者への支援のポイント

高齢になるとさまざまな病気にかかりやすくなります。老後は、介護費用のほかにも、医療費がかかることを認識しておかなければなりません。高齢者はどのような病気にかかりやすく、どのくらいの医療費がかかるのかを、負担を軽くする方法と共に紹介します。

老後の医療費の目安を把握する

風邪くらいの医療費であれば問題ないですが、高齢者になると免疫力も低下するため、病気にかかると長引く傾向にあります。また、他の病気を引き起こすことも少なくありません。また、症状が悪化すると、治療費のほかに入院費用が必要になることもあります。

老後の医療費は、普段の健康状態によっても変化します。しかし、いつどのような病気にかかるかは、誰も分かりません。突然の事故や病気によって長期入院をする場合もあります。医療費は人によって変わりますが、厚生労働省の統計では、60~89歳までの医療費の自己負担額は、14年度実績で平均115万円とされています。

がんは特に医療費がかかる

医療費が多くかかる病気は、がんと脳卒中です。特に長期の入院が必要になるがんの費用は、高額になる傾向があります。がんになれば、血液検査やCT、MRI、超音波検査などの検査費用がかかります。また、手術費用や抗がん剤といった治療費用もかかるため、負担は大きいです。さらに入院期間が長ければ、その分入院費は高くなります。

がんの治療方法によっては、保険が適用されない場合もあります。手術や化学療法、放射線治療は健康保険が適用されます。しかし、温熱療法や漢方、免疫療法やビタミンC療法は健康保険の適用外です。そのため自費で支払う金額が高くなるケースも多くあります。また、抗がん剤は効果や経過を観察しながら行います。1回の治療に1ヵ月以上かかることも珍しくありません。時間がかかる分、費用も高くなります。

高額療養費制度を利用する

手術や入院の際には、高額の費用がかかります。高額療養費制度は、高額の医療費を軽減してくれる一つの方法です。高額療養費制度は、医療費や薬代の費用が1ヵ月の上限を超えた場合、超えた分の金額が支給される制度です。支給される金額は、年齢や所得額によって異なります。70歳以上の場合は、それ以下の年齢よりも金額の負担が軽くなるよう設定されています。

ただし、70歳以上の場合でも一定以上の収入がある場合は、70歳未満の世代と変わらない負担額になるため、注意が必要です。しかし、高額療養費制度の利用によって、医療費の負担は大幅に軽減されます。高額の医療費がかかったとしても、治療を諦める必要はありません。

入院すると入院費以外もかかる

医療費は診察費や薬代のほかにも、手術や入院が必要になれば、別に費用がかかります。これらの費用は公的医療保険の対象となるため、自己負担も軽くすることが可能です。しかし、医療費のほかにも費用はかかります。差額のベッド代や入院時の食事代だけでなく、病院までの交通費や入院の際に購入する日用品の費用も必要になります。これらの費用は、保険の対象外になるため、全額自己負担となります。入院が長くなれば、その分費用もかかるでしょう。

老後に収入がなくなり、年金や貯蓄だけで生活をしている方は、少なくありません。そのなかでも、医療費の出費は大きな負担になります。病気による通院だけでなく、入院や介護が必要になれば、さらにお金が必要になります。高齢になれば病気やケガもしやすくなり、医療費も高額になることも多いです。老後に備えてお金を貯めることは大切です。しかし、なかには医療費が高額で、治療を諦めなくてはならない方もいるはずです。そのような場合は、高額療養費制度や保険を利用して負担を軽減することができます。利用には申請が必要なため注意しましょう。