老人ホームへの入居を本人が拒否したら?
老人ホームへの入居を本人が拒否したら?

介護の問題・トラブル

老人ホーム入居の拒否について

老人ホームを利用しようとする際に、施設に対して多く寄せられる問題があります。それは入居対象となる本人が入居の拒否を行なっているという状況です。実際に良くある例なのですが、本人が認知症を持っている場合、自身の状況を正確に把握することはまず不可能です。というのも認知症というのは難しいご病気であることから、自分自身が通常の生活を送れてしまうものだと認識しているためです。そうなってくると本人自体は通常の生活を送れるのに、なんで施設に入居しなくてはならないんだと徹底交戦の構えを取ってしまいます。もちろんご家族様の方が冷静に判断を下せてしまうので、この施設に入居した方が良い、良くないという話で喧嘩になってしまうケースも多々あります。もちろん本人が嫌がっているケースで入居を強制するように進めてしまうと、入居先でのトラブルが起きてしまう事もあります。だからこそ、この入居に対してはじっくりと話をして、本人の意思がうまく入居に向くように誘導することが必要になります。

老人ホーム入居拒否の対応策

では、老人ホームへの入居を拒否されている状況において、どのような対応策が良いのでしょうか。第一に言えるのは、本人がなぜ入居を嫌がっているのか、きちんとその理由を聞くところだと思います。何も理由もなく嫌がっているケースはほとんどありません。きちんとした会話が出来さえすれば意外にもすんなりと入居をされる事も非常に多くあります。だからこそ、なぜ施設に入居することが嫌なのか、そしてその原因をしっかり聞くことが先決です。

次に施設自体にあまり良いイメージを持っていない方が圧倒的に多くいると思います。なんとなく老人ばかりが集まっていて、元気がない面白みのない場所に自分だけがぽつんと取り残されるような寂しい思いを感じているのかもしれません。そうなって来た時には体験入居など足を運んでみるのも一つの手段です。施設からの上手な説得で入居先をきめた、施設でのレクリエーションを通して入居を決めたというのはよく聞く話です。本人が持つ施設へのイメージをどのようにして変えてあげるのか。この点も重要になってきます。