介護難民にならないために
介護難民にならないために

介護の問題・トラブル

介護難民とは

介護難民(かいごなんみん)とは高齢化社会といわれている現代の日本で起きている問題であり、介護が必要な高齢者や障害者・児ではあるものの家庭でも病院でも施設でも介護を受けることができない者のことを指しています。実際にそんな人が存在しているのかと思ってしまう方もいるかもしれませんが、実体としては介護難民の数は年々増加しており、厚生労働省の発表によると2012年には約550万人が存在しており、2025年には約700万人にまでなると計算されています。

介護難民を無くすためには介護職を増加させることが解決策であるとされ、そのための政策が行われて多くの人材が集まったものの、介護職に就いた者は離職率が高く依然として人材の不足に悩んでいます。その人材不足となる原因としては金銭問題が特に大きく、仕事が大変であるというのに従業員に対して良い報酬を与えることができていないということが離職率の高さに結びついているとされている。多くのメディアでもこの問題については取り立てていると思いますが、やはり介護の人材確保は当面の業界課題、業態の構造問題であると言えます。

また現在の日本が売り手市場の就職活動状況にあるため、好んで金銭問題を抱えていて、仕事が大変であるという業界に参加する人が多くないのが現状です。

介護難民にならないためにとる方法

介護難民が増える中で、どのようにしたら介護難民にならなくてすむのか。少し言いにくいことですが、やはり資金の問題が大きく存在しています。介護難民になってしまう人の多くは、その介護費用が大きく対応することが出来ないと言われています。当然公的な施設も数多く用意されているのですが、実際に日本が抱えている高齢者数に比べれば割安で入居できる施設がまだまだ不足しているというのが実体です。だからこそ資金に余裕を持ち、割安でなくても介護を受けられる状態を作り出すことが求められています。

また、そうはいかないという時には家族からのサポートも重要になってきます。一緒に暮らす家族自体がきちんと介護をすることが出来れば、施設に入居することがなくても、しっかりと介護生活を送ることが出来ます。理想を言えば関係する家族全員で協力し合いながら介護をするのが望ましいです。