介護保険の適用外のものは何がある?

介護保険まるわかり

介護保険を利用することで費用を負担してもらえることができますが、介護に関する全ての費用に適用されるわけではありません。介護保険の利用を考えていたのに費用が適用外になってしまうと大きな負担になってしまいます。保険の適用範囲については、ある程度知っていたとしても、細かく確認しておくべきでしょう。こちらでは保険の適用範囲についての情報を集めました。

介護保険適用外のものとは

保険適用外になる代表的なものとして、配食サービスが挙げられます。自宅に食事を届ける配食サービスは、生活援助になってしまうため、同居人がいる場合は利用できません。デイサービスでの食事の提供や、訪問介護で食事を作ってくれるといったサービスは、介護保険の適用になります。調理が難しい場合は、配食サービスを行っている自治体もあり、費用もさほどかからないため、こちらを利用してみてもいいかもしれません。

また、移送サービスも適用外です。公共機関を利用しての外出が難しい高齢者に対して、自治体や市民団体が運営するサービスになっています。料金設定は、走行距離で換算する場合や、定額制の場合もあり、また行き先が病院だけなど限定されることもあるので、注意が必要です。

民間業者の代行サービスも保険適用外となる

民間業者も積極的に介護サービスを行っていますが、民間業者による代行サービスは保険適用外になってしまいます。例として挙げられるのが、介護旅行です。高齢者になってしまうと外出が難しくなってしまうこともありますが、旅行をしたいと思っている方も少なくありません。そのため介護が必要な方の旅行の付き添いや、宿泊先で介護を行う、民間旅行会社があります。こういったサービスは高齢者に合わせた旅行プランをコーディネートしており、主治医の許可を得ることで要介護者でも、旅行に出かけることが可能です。

そのほか家事が困難になった世帯に対して家事代行サービスを行っている民間業者もあります。専門業者によるサービスは作業レベルが高いため、高齢者にとって助かりますが、こういったサービスも保険が適用されませんので注意してください。

入院中の身の回りのお世話はどうなるのか

入院することで介護に必要なサービスを受けることができます。しかし、すべてを補ってもらえるものではないので、不足している部分は、家族や親戚が対応する必要があります。家族や親戚が身の回りにいないという高齢者の方もいらっしゃいますが、そういった場合は、代行サービスに仕事を依頼ができます。

但し、このような代行サービスは介護保険適用外になりますので注意しましょう。

同居人がいると生活支援サービスが受けられない

同居人がいる場合は、生活支援サービスを受けることができません。基本的には、高齢者が一人暮らしの場合、高齢者の家族や親族が何らかの理由で、家事を行うことが難しい場合に、利用することができます。

一人暮らしをしている介護認定を受けていない高齢者でも、身の回りのことが難しくなり、日常生活で苦労してしまうことも多くあります。もちろん、別居している家族や近隣の住民がサポートをしてくれることもありますが、必ずしもそういった環境で生活しているとは限りません。自治体が提供しているサービスだけでなく、民間業者の行っている生活支援サービスも利用してみるのもいいでしょう。

自治体では介護保険におけるサービスを行っていますが、なかには保険適用外となるケースもあります。特に、民間業者による代行サービスが適用外になることが多いため、注意が必要です。そして、同居人のいる方は介護保険サービスを受けることはできません。家族や近隣の住民がサポートをしてくれるのであれば問題ありませんが、そういったサポートの無い方は民間業者も検討しましょう。