介護保険申請時の流れとは?

介護保険まるわかり

介護保険制度によって介護サービスを利用できますが、必ず申請が必要になります。しかし、その申請には面倒な部分が多いため、書類の不備によって差し戻されることも多いのです。そのため、介護保険制度の申請を考えているのであれば、手続きの流れについて知っておきましょう。こちらでは具体的な流れについて解説いたしますのでチェックしてください。

介護保険の申請はやや面倒である

安心して介護を行うために、介護保険制度は欠かせません。申請をする必要ですが、この手続は少々面倒な部分が多く、書類に不備があると差し戻されることもよくあります。何度もやり直すことは非常に手間がかかってしまうため、できることなら一回で済ませたいものです。

申請の手続きは自治体の窓口で行いますが、この窓口の名称は統一されていません。そのため、インターネットなどで事前に調べておきましょう。難しい場合は、役所の窓口で介護保険の担当部署を紹介してもらってください。質問や疑問は誰もがあるものです。事前に聞いておきたいことをまとめておくと、分かりやすいでしょう。これによってスムーズに手続きができます。

市役所に申請書類を受け取りに行こう

介護保険制度の申し込みに必要な申請書類は、市役所などの窓口で直接受け取ることができます。役所のホームページからダウンロードする方法もありますが、記入について不明点・疑問点がある方は窓口で相談をしながら記入すると良いでしょう。そして、申請にはほかにも必要な書類がありますので、どのような書類が必要なのか担当者に確認しておく必要があります。

一般的には介護保険被保険証、医療保険被保険証書、主治医の意見書などが必要なため、準備しておきましょう。また申込者の身分証明書や印鑑も必要です。窓口で提出することが理想的ですが、難しい場合は郵送でも受け付けています。記入漏れがないかを確認し、送るようにしましょう。

書類提出後は訪問調査が行われる

書類の受け付けが終わると訪問調査が行われ、高齢者の症状がどの程度か判断をします。自治体の担当職員やケアマネージャーが行いますが、自宅で直接行われるのでスケジュールを確認しておく必要があります。自治体によっては申請の段階で訪問調査の希望日時を記入することもありますので、空いている日時を確認しておきましょう。

そして、訪問調査によって身体や認知機能の確認が行われます。会話、歩行、食事、排泄などを調査しますが、高齢者のコンディションによっては、普段と異なる結果が出ることもあるでしょう。そのため、普段の生活の様子をメモしておくと、症状をより正確に伝えることができるのです。

訪問調査の内容は

身体機能や認知機能の確認が行われますが、複雑なことは行いません。申請者への聞き取りや、家族への様子の確認を中心に実施します。高齢者だけでは、普段どおりの行動をとらない可能性もあるため、家族の方も同席する方が良い場合もあります。本人の体調管理も大切ですので、体調を崩している場合は調査日を延期してもらいましょう。

また、結果が出る前だったとしても、ケアマネージャーから暫定ケアプランを作成してもらうことが可能です。認定通知の前だったとしても介護サービスを受けることもできます。暫定ケアプランの作成に関しては必ずケアマネージャーと相談して行いましょう。

介護保険の申請には書類が必要になりますが、そこに不備があると申請ができません。何度も繰り返すことは大きな手間ですので、分からないことがあったら必ず相談して記入するようにしましょう。また、ケアマネージャーによる訪問調査も行われますが、普段の様子をメモしておいた方が、症状を正確に伝えるためのヒントになります。