在宅介護について
自宅で介護をしていると、介護者だけでなく介護を受ける側もストレスを感じてしまうことがあります。デイサービスは、在宅介護のストレスを軽減する方法として利用できます。ここでは、デイサービスの主な内容とメリットを紹介します。
デイサービスとは
デイサービスは、介護に必要なサービスを日帰りで受けることができる施設です。また、食事や入浴といった日常的なケアだけでなく、生活機能訓練や口腔機能訓練も受けることが可能です。ほかの利用者と一緒にレクリエーションに参加して楽しむこともできます。
デイサービスを受けることのできる対象者は、要介護度が1～5に認定されている方です。要支援1.2の方はデイサービスを受けることはできませんが、介護予防を目的としたサービスを受けることは可能です。
デイサービスで受けられるサービスの内容は、施設によって異なります。提供される食事や入浴の方法だけでなく、レクリエーションにも多くの種類があります。どのデイサービスへ行ったらいいかわからない方は、施設を見学してみることで、実際の雰囲気や特徴を知ることができます。
デイサービスのメリット
デイサービスのメリットは、在宅介護で家にこもりがちな人であっても、外にでるきっかけが増えることです。また、ほかの利用者との交流が楽しみでデイサービスに来る方も大勢います。定期的に健康チェックも行ってくれるので、健康を維持することにもつながります。
デイサービスではレクリエーションを定期的行っているため、大勢で運動をしたり趣味や娯楽を楽しんだりすることができます。ほかの利用者と一緒に楽しんだりすることで、知り合いも増えて生きがいにつながる効果もあるようです。
加えて、在宅介護をする方にとってデイサービスを利用している時間は、自分の時間が持てる空き時間となります。介護から解放されることで、精神だけでなく体力的にも負担を軽減できます。
レクリエーションに参加することもできる
レクリエーションの内容は、ゲームをしたりボールを使って遊んだりする体を動かすものもあれば、俳句や絵を描くクリエイティブなもの、将棋や囲碁のような頭を使うものまで様々な種類があります。なかには買い物に出かけたり、散歩に行ったりする施設もあります。
高齢者のなかには、最初はデイサービスに行くのを嫌がっていた方も、レクリエーションを通じてデイサービスが楽しみになり、毎日通うのが楽しみになるケースも多いです。楽しみができることは明るい気持ちになるため、健康維持につながるメリットもあります。
デイサービス利用時は送迎がある
デイサービスに通いたい場合でも、体が思うように動かせない高齢者をどうやって施設まで連れて行けばいいのか、悩む家族もいるでしょう。しかし、不安になることはありません。基本的にデイサービスを行っている施設では、利用時に送迎をしてくれます。すべての施設が同様のサービスとは限りませんが、多くの施設では利用者向けに送迎を行っているため、デイサービスに通う負担が家族にはかかりません。
サービスの内容は、施設によって異なります。基本的なサービス内容は共通していますが、力を入れている分野やその施設ならではの特徴的な内容があります。まずはどのようなサービスが行われているかを、よく確認してから決めると安心です。
デイサービスの施設を選ぶ際には、サービスの内容だけではなく、見学に行って施設の雰囲気や立地、スタッフの対応を実際に見ておくとよいでしょう。また、複数の施設を見て比較したうえで、適切な施設を選ぶと利用後もスムーズです。まずは施設に通う利用者が、楽しく過ごせる施設を選ぶことが大切です。
