在宅介護について
在宅介護は被介護者の状態にもよりますが、介護が常に必要なケースが多いです。しかし、毎日24時間付き添ってケアやサポートを行うことは、現実的ではありません。最初は大丈夫でも、長く続けていくうちに無理が生じる危険性があります。在宅介護を無理なく続けるためには、訪問介護のような福祉サービスを利用することが大切です。ここでは24時間対応してくれる訪問介護について紹介します。
任せられる部分は任せることも必要
自宅で介護を行う場合は、休んでいる暇がないといっても過言ではありません。被介護者の容体によっては、深夜の場合でもトイレの付き添いや世話をする必要があります。時には仕事から帰ってきてすぐに介助しなければならないこともあります。また、仕事が休みの日でも介護をする必要があるため、自分の時間が取れないケースも多くあります。自宅で介護をしながら仕事を続けることは、体力的にも大変です。無理をして続けていると、サポートをする人にとって大きな負担がかかってしまいます。
介護はすべてを一人でやろうとすると大変です。協力してくれる知人や家族に助けてもらうことはもちろんですが、介護サービスを利用することも一つの方法です。
24時間の訪問介護に対応しているところもある
在宅介護で利用できる訪問介護のサービスは、日中だけしか受けられないと思う方も多いはずです。しかし、なかには24時間対応しているところもあります。
夜間対応型の訪問介護では、夜間の場合でもホームヘルパーのスタッフが利用者の自宅へ訪問してサービスを提供します。サービスの種類は、定期巡回と随時対応があります。定期巡回は、18時~8時の間に定期的に排泄の介助や安否確認などを行います。随時対応では、夜間に体調が悪くなった場合や急に人手が足りなくなった際に、ホームヘルパーのほかに救急車も呼んでくれます。
24時間訪問介護を利用できるケースとは
少ない人数で在宅介護をしている人や一人暮らしをしている高齢者にとって、24時間対応する訪問介護サービスを受けられることは、とても魅力的に感じるでしょう。しかし、すべての人がサービスを利用できるわけではありません。なぜなら、認定を受けている場合でも、要支援1.2は利用の対象外になるからです。
要介護1~5の認定を受けている場合でも、日常生活支援の範囲を超えるサービスは、受けることができません。また、利用者のペットや家族といった直接利用者の援助に該当しないサービスも受けられないため注意が必要です。
24時間の訪問介護サービスもある
訪問介護サービスは、1日数時間単位で受けられるところが一般的ですが、なかには24時間受けられるプランもあります。24時間プランは、時間内であればヘルパーが何度も自宅を訪れて食事の介助や安否確認のサービスを提供してくれます。仕事の用事や急な都合で家を空けることが多い方にはお勧めのプランです。
24時間対応の訪問介護サービスを利用することで、残業の多い方や夜に仕事をしている人でも仕事を続けることが可能です。また、プロのスタッフが対応してくれるため、安心して任せることができるでしょう。施設の入居を考える前に、このようなサービスを利用してみるのも良いかもしれません。
在宅介護は、朝晩関係なく介護をする必要があります。被介護者の要介護度にもよりますが、基本的に昼間の介護だけでなく、夜中のトイレや朝の着替えを行わなくてはなりません。家族で分担することで負担を軽減することは可能ですが、なかには難しい方もいるはずです。仕事をしながら介護をする人や家族が少ない方の負担を軽減する方法として、24時間対応型の訪問介護サービスを検討してみてはいかがでしょうか。