在宅介護について
科学的介護とは
科学的介護とは一体なんなのでしょうか。言葉から読み取るに、今までの実態に応じたサービスの提供となります。こちらは厚生労働省が発表している、つまり政府が重視する今後の方向性となっています。
科学的介護は、自立支援や重度化防止の観点から有効なサービスを根拠にもとづいて提供する、という意味合いを持っており、サービスの質の向上や効率化、給付費の抑制につなげるのが狙いとなっています。安倍晋三首相は2017年4月に、「どのような状態に対してどのような支援をすれば自立につながるか明らかにする」と宣言しています。
科学的介護の目的
先ほども記載しましたが、科学的介護は「自立支援や重度化防止の観点から有効なサービスを根拠にもとづいて提供する」と言う狙いを持っています。そのような中で2017年に新たな介護保険の単語を厚生労働省は発表しました。それが「CHASE(チェイス)」という言葉です。これは。Care, Health Status & Eventsをベースに、厚生労働省が語呂を勘案して生み出した造語です。いわゆる「科学的介護」の展開に欠かせない新たなデータベースの呼称となっており、これから様々な場面で出てくることになるのではないかと言われています。
実際「CHASE」は介護のデータベースであることから、実際に行われているサービスの内容や利用者の状況・状態、そして利用者の変化などの情報を収集しデータベースを構築していきます。それらのデータベースを構築する事によって、適正な介護サービスが行われる事を真の目的として現在も様々な事について検討を重ねています。例えばケアマネジメント、機能訓練、生活支援、食事などについての情報がそれとなります。
このようなデータベースを利用した科学的介護ですが、実際に過去の情報と照らし合わせ、サービスの改善を図ることが実現できれば大きなパフォーマンス改善が行われ、さらに質の高い介護サービスが提供できるのです。それは超高齢化社会を迎えた日本にとって、非常に重要な事であり、今後も継続的に実施していかなければならない命題です。
厚生労働省はこの「科学的裏付けに基づく介護に係る検討会」を2017年だけで4回ほど実施をしています。データベースを構築するというだけあって、どんな情報を収集するのが適正なのか、その情報を専門家たちが多くの頻度で検討しているのが現状です。