胃ろう・鼻腔・CVポートの判断を考える
胃ろう・鼻腔・CVポートの判断を考える

高齢者の病気・症状


胃ろう・鼻腔栄養・CVポートの判断を考える

胃ろう・鼻腔栄養・CVポートは胃や体内に直接栄養を提供する事をさしています。それぞれがどのような働きを持っているのかまとめました。

【胃ろう】
「胃ろう」とは、身体機能の低下などにより口から食事をすることが困難になった人に対して、胃から直接栄養を摂取するための医療措置をする事を言います。簡単に説明すると胃に直接栄養を送るための穴開ける事を言い、それがルートとなります。胃ろうはなるべく身体に負担をかけずに栄養を摂取する事を目的としています。
【鼻腔栄養】
鼻の穴から入れたチューブを胃まで通し、そのチューブを通して胃に直接を流し込む方法とされています。また鼻チューブ、胃チューブ、マーゲンチューブとも呼ばれています。胃ろうと同じく胃に栄養を送り込む事を目的としています。
【CVポート】
CVポートは、中心静脈カテーテルの一種で、正式には皮下埋め込み型ポートといわれるものです。その名前のとおり、皮膚の下に埋め込んで薬剤を投与するために使用します。CVポートは、100円硬貨程度の大きさの本体と薬剤を注入するチューブより構成されています。

胃ろう・鼻腔栄養・CVポートのメリット・デメリット

このようなものを利用する上でメリットデメリットは間違いなくあります。メリットとしては利用者の痛みや体への負担が少ない点にあります。食事介助にかかる時間や手間が少なくなるため、介護者側の負担も軽くなります。

逆にデメリットとしては何らかの理由で免疫力が低下したときに、胃ろうであれば周辺の皮膚がただれてしまったり、まれに注入した栄養剤の逆流を起こしたりすることがあります。身体状況によっては在宅での介護も可能ですが、対応できるスタッフがいないとの理由で、施設への入居は難しい場合があります。そのため施設へ入居する際にはきちんと対応が出来る施設を選ばなくては施設入居が難しくなります。