認知症予防に繋がる介護とは?

認知症の全知識

介護を続けていくなかで、認知症を患うケースは少なくありません。特に脳梗塞といった疾患を患っている場合は、認知症にかかるリスクが高くなります。認知症患者の介護は、さらに大変です。できるだけ認知症にならないためには、予防をすることが大切です。認知症を予防する方法には、どのようなものがあるのかをご紹介します。

生活習慣病の治療をする

生活習慣病は認知症のリスクを高めると言われています。高血圧や糖尿病、肥満といった生活習慣病は血管や肝臓に負担をかけるほか、脳への酸素が不足することもあります。その結果として認知症が発症しやすくなります。予防するには、生活習慣病の予防や改善が重要です。症状がひどいようであれば、治療することも必要になります。

生活習慣病の予防策として、食事の改善は非常に大切です。脂肪を摂り過ぎず、野菜や果物を積極的に摂るようにしましょう。認知症予防に効果があると言われる魚には、オメガ3脂肪酸が多く含まれています。偏った食生活を改め、栄養バランスのとれた食事をしましょう。

体が健康なうちは、定期的な運動も効果的です。認知症予防に効果があるエクササイズもありますので、健康のために体を動かすことを習慣にしましょう。

かかりつけの病院を作っておく

高齢になると、筋力が低下するとともに内臓機能も衰えてしまいます。ケガや病気が原因で長期入院になると、他人と接する機会も減ってしまいます。会話が減ったり頭を使ったりする頻度が減ることで、脳への刺激が少なくなり認知症を起こしやすくなります。

まずはケガをしてもすぐに治療ができるように、かかりつけの病院を作っておきましょう。また重症化する前に、気になる症状が出たらすぐに病院に行くようすると安心です。

認知症予防教室に通う

認知症を予防するには、認知症についてできるだけ多くの知識を持っておくことが大切です。認知症予防教室では、認知症を予防する専門的なプログラムに沿って進められます。介護をする人であっても、勉強することは可能です。一人で調べたり勉強したりすることは大切ですが、認知症予防教室に通うこともお勧めです。

認知症の初期症状などについて、詳しく説明をしてくれるので、早期発見にもつながりやすいメリットがあります。専門的な知識がないと、早期の認知症かどうかは判断しにくいものです。認知症は少しでも早く気づいて、対処することが大切です。そのためには、認知症予防教室を利用して知識を身につけるとよいでしょう。

認知症予防プログラムを受ける

認知症の可能性が高い人を対象とした専門のプログラムによって、認知症の予防を行えます。脳の神経細胞の活性化を図る運動トレーニングや知的トレーニングをメインに行うことが多いです。音楽に合わせて体を動かす運動や指体操を行って脳に刺激を与えます。また、有酸素運動で脳に酸素を送るほかに、認知症のリスクが高まる寝たきりの状態を防ぐ効果がある筋トレも行います。

認知症予防プログラムを提供している自治体や企業はいくつかあります。学習や運動のほかにも、作品やアートを製作して楽しめるプログラムもあります。どれも本人が楽しみながらできる内容です。なかには無料体験ができるプログラムもありますので、興味のある方は参加してみるといいでしょう。

認知症になると、トイレの問題や徘徊といった様々なトラブルが起こりやすくなります。認知症になると介護をする方も、負担がさらに重くなるでしょう。認知症は予防をすることが大切です。認知症予防になる食事の摂取や病気に気を付けるとともに、認知症を予防する運動や学習ができるプログラムに参加することをお勧めします。