認知症の全知識
認知症の原因・種類について
一言に認知症と言っても様々な種類の認知症がご存知でしょうか。代表的なもので言えば「アルツハイマー」であり、「脳血管性認知症」などが挙げられるのですが、その種類によって原因となっているものやどのような症状を引き起こすかも変わってきます。つまり改善策も異なってくるという事になります。認知症の原因や種類について確認をしていきましょう。
そもそも認知症をとは
認知症についてどのような認識を持っていますでしょうか。認知症を簡単に説明すると、様々な原因によって脳が保有している細胞が死んでしまう事、または細胞の働きが悪くなる事によって障害が起こり、生活する上で支障が出る状態の事をさしています。
認知症が難しいとされているところは、まだ正確な医療的なアプローチが確立されておらず、原因もはっきりとしていないため、治療が難しいとされています。
また認知症には「物忘れ」のイメージがついて回りますが、「物忘れ」には二通りの原因があります。それは加齢によって引き起こされる状態と、認知症によって引き起こされる状態があります。この違いで言うと加齢による物忘れは脳の老化によって引き起こされる症状であり、多くは何かしらヒントとなる手がかりがあれば思い出す事も出来ます。また、この場合の物忘れは本人の自覚ありますし、進行性があるわけではないので日常生活に支障がありません。
しかしながら、認知症によって引き起こされる物忘れの場合は脳の細胞の破壊によって引き起こされる物忘れのため、ヒントを与えたとしても思い出す事が出来ません。また、本人に自覚症状もなく、進行性があるので日常生活に支障をきたしてしまいます。
このように認知症は脳細胞の破壊によって記憶が抜け落ちるものであると認識してください。
認知症の原因
認知症になる原因の多くは、以上なタンパク質の産生や蓄積によって脳細胞が死滅する事によって障害が引き起こされます。もちろん多くの種類があるため、同じ理由にはなりませんが、多くは脳細胞の破壊が原因となっています。
この点から考えると、全体の7割程度は20㎡以下の居室面積となっているのがよくわかります。これは原則25㎡以上を設置基準に設けているのですが、共用部分に浴室や食堂などを設けることで、18㎡以上の広さで良いとされていることから、この広さの居室が増えています。
認知症の種類
認知症の種類として非常に多いものは「アルツハイマー型認知症」と「脳血管型認知症」、「レビー小体型認知症」が挙げられます。この構成比を算出してみると、「アルツハイマー型認知症」が約60%、「脳血管型認知症」が20%、「レビー小体型認知症」が10%となり、90%は上記の3つの種類に分類することが出来ます。
アルツハイマー型認知症
老人斑や神経原繊維変化が、海馬を中心に脳の広範囲に出現します。脳の神経細胞が死滅していく変化があります。
脳血管型認知症
脳梗塞、脳出血などが原因で、脳の血液循環が悪くなり、脳の一部が壊死してしまうと言う変化があります。
ビー小体型認知症
レビー小体という特殊なものができることで、神経細胞が死滅してしまいます。