介護老人保険施設とは

介護老人保険施設は、医療ケアやリハビリを必要としている「要介護者」が入居可能な施設です。病院と自宅の中間的な役割を持っており、在宅復帰を前提としたリハビリを行います。リハビリに対応するための専門スタッフがおり、在宅復帰をするために比較的短期間入居する事が目的になっています。

また、入居をするだけではなく「ショートステイ」や「デイケア」が受けられる介護施設の特徴を持っています。

入居条件について

介護老人施設に入居するためには条件があり、「６５歳以上で要介護１以上の認定を受けている事」と定められています。

介護老人保険施設の費用

介護老人保険施設は公的な施設のため入居一時金のような費用は発生しません。介護老人保険施設においても、特別養護老人ホームと同様4つのタイプに分けることができます。

• ユニット型個室：10万円程度
• ユニット型準個室：7万円程度
• 従来型個室：5万円程度
• 多床室：3万円程度

介護老人保険施設の部屋の特徴

ユニット型個室

基本は1室1ベッドになっており、個人で入居する事が可能です。リビングやダイニング、キッチン、浴室、トイレなどは共同となっており、多くの施設では10人を1ユニットとし、 1シェアユニットでそれらの設備を共有して利用します。

ユニット型準個室

多床室を改装したものとなっている事が多く、基本的にはユニット型の個室と同じと捉えて良いです。ただ、完全なる個室になっていない事もありますので、入居する前に事前に確認をとっておく事が望ましいお部屋となります。

従来型個室

基本は1室を1ベッドになっており、個人で入居する事が可能です。ユニット型が新しく設けられたため、従来型と呼ばれています。

多床室

1つの部屋に複数のベッドを配置しており、数名で共同生活を送る部屋のタイプとなります。共同生活を送る部屋なので他の部屋より賃料は低く設定されています。

介護老人保険施設のメリット・デメリット

リハビリが受けられる事は冒頭にも書きましたが、それ以外にも医療体制が充実しており、緊急時には専門家による迅速な対応を受けられます。また、公的な施設のため、介護保険が利用できる点や民営が運営している施設より料金が低く設定されている事などがメリットとして挙げられます。

デメリットとしては長期間の入居が出来ない点が挙げられます。あくまで目的は在宅復帰を目指しているので、長くても1年程度の期間で退所する事になります。また、リハビリが目的になっているので、ゆっくり落ち着いた団欒が取れるわけではありません。