老人ホームの特徴と動向
老人ホームの特徴と動向

老人ホーム・介護施設の費用・料金

老人ホームの特徴

一言に老人ホームと言ってもその種類は様々です。老人ホームや介護施設は、運営主体、目的や入居条件によりさまざまな種類があります。その老人ホームを大きく分けると、介護保険施設と呼ばれる、社会福祉法人や自治体が運営する「公共型の施設」と、「民間事業者が運営している施設」とがあり、更にその中で役割に応じて細かく種類が分かれています。

公共型の施設

  • 特別養護老人ホーム
  • 介護老人保険施設
  • 介護療養型医療施設
  • 養護老人ホーム

民間事業者が運営している施設

  • 介護付有料老人ホーム
  • 住宅型有料老人ホーム
  • 健康型有料老人ホーム
  • サービス付き高齢者向け住宅
  • グループホーム
  • ケアハウス

このように高齢者を対象とした施設は様々な種類が存在しています。その種類に応じて目的や受けられるサービス、もちろん入居の条件などが違ってきます。ただ、多くの施設に共通して言える事は、その目的としては高齢者のための施設であり、要介護の人をどのようにして手助けしていくかということを目的としている施設となります。それぞれの特徴は各個別の紹介ページで説明をしていますので、そちらを参考にしてみて下さい。

老人ホームの動向

老人ホームはどのような状態に現在置かれているのか、その点で言うと市場規模や人口動態をみることによって紐解けるのではないでしょうか。

日本の高齢化率

2015年における日本の高齢化率は過去最高の21.5%と世界でも稀な高齢化社会になっており、今尚その高齢化率は加速的に増えています。巷で有名な2025年問題もあり(75歳以上の後期高齢者となる高齢化率が30%を超える)日本が高齢化社会にどのように対処していくのは、世界的に見ても注目をされていることであると言えます。

介護産業の市場規模の推移

介護産業には「施設介護」、「通所型介護」、「訪問介護」などが含まれています。その介護産業の市場規模の推移をまとめました。

2007年:6.4兆円

2010年:7.9兆円

2015年:9.8兆円

2020年:12.2兆円

2025年:15.2兆円

このように高齢者向けの介護産業は成長を続けており、また今後も成長を続けるものと見込まれています。それは単純に高齢化が進むパイの問題による成長となります。

介護産業の課題

介護産業が成長を続けているとは言え、課題を持っていないわけではありません。現在の介護事業者は、人材不足や過当競争による業績悪化が目立ってきており、今後、再編・統合が進む可能性が高いと見られています。
現在は就職においても売り手市場と言われており、介護業界にはそもそも人が集まりにくいと言われています。高齢者が増える一方で、その対応をする職員が減ってしまっては対応するにも出来ないのが現状です。

しかし、人材不足がうたわれている一方で、近隣の同業他社より給与水準を良くし、研修などのスキルアップ支援に積極的に行っている介護事業者は、安定して職員を確保できています。