若年層(若い人)が介護施設に入ることはできる?メリットも紹介

老人ホーム・介護施設の選び方

介護施設に入所する条件として、年齢が70代以上でなければならないというところが多いもの。
ですが何かしらの持病などを抱えており、40代や50代という若さで入所を検討している人も少なくありません。
今回は、若年層が介護施設に入ることは可能かどうかについて紹介していきます。
入所が可能な場合、メリット・デメリットにも触れて行くので併せてチェックしていきましょう。

介護施設に若年層(若い人)が入ることは可能?

理由の前に結論からいうと、一部の施設では40代や50代という若い人でも介護施設への入所は可能です。
施設によっては、入所条件として、確かに多くの介護施設が「年齢60歳以上」と定めているところが目に留まります。
入所条件に年齢50代以下という条件で介護施設を探してみても、結局条件が厳しくてやむを得ず入所を諦めてしまっている人は多いもの。
入所を検討している介護施設を探す段階で実年齢が条件に満たなかったとしても、全ての介護施設に入所できないというわけではありません。
条件は必要になってきますが、若い人でもしっかりと探せば入所可能な介護施設は見つかります。

若年層(若い人)が介護施設に入るメリット

若年層(若い人)が介護施設に入るメリットは、主に以下の3つ。

1.できないことを手助けしてくれる
2.生活に関するリスクが少ない
3.高齢者向け住宅という名前なだけで一般の住宅とほとんど差はない

それぞれ確認していきましょう。

メリット1:できないことを手助けしてくれる

若くして何かしらの疾患などを抱えており生活する上で自分の力だけでは、どうにもできない問題に直面しやすい人は少なくありません。
若い人でも入所できる介護施設の中には、自分では難しいと感じる部分だけを手助けしてくれるコンシェルジュや生活相談員が存在しています。
介護施設に入っても自分ができるものは自分でやって、難しいと感じる部分に関しては介護してもらうというスタイルの選択が可能です。
介護が必要な生活になっても、安心して暮らせるよう設備が整っています。

メリット2:生活に関するリスクが少ない

先ほども紹介した通り、年齢を重ねれば必然的に難しいと感じる部分が多くなってくるもの。

  • 階段の上り下り
  • 持病の悪化で、家事中の事故や怪我
  • 一人暮らしで周りとの会話が少なく、うつ病などの発症

挙げたらキリがないほど、生活に関するトラブルは多いです。
ですが通常の生活に介護が付くので、生活に関するリスクが少ないというのも大きなメリットの1つとなっています。
高齢者向け住宅だと特に、生活空間に段差がないバリアフリー設計で安心です。

メリット3:高齢者向け住宅という名前なだけで一般の住宅とほとんど差はない

「介護施設=閉鎖的な空間でほとんど自由がない生活」というイメージを持っている人は多い傾向にあります。
実際にひと昔前の介護施設や老人ホームは、薄暗く自由がほとんど許されない生活空間だったようです。
ですが近年では、介護施設という大きなくくりではあるものの、一般住宅と何ら変わりのない賃貸住宅で生活が可能になりました。
いわゆる高齢者向け住宅というものですが、住居からの出社を認めているところも多いとのこと。
インターネットを介して、遠く離れたご家族と連絡を取り合っている人も少なくありません。
生活の快適さは一般住宅とほとんど差はありませんので、精神面でも健康に過ごせると人気傾向にあります。

若年層(若い人)が介護施設に入るデメリット

若年層(若い人)が介護施設に入るデメリットは、主に以下の3つ。

1.要支援認定を受けているなどの条件付き
2.入所資金が割高
3.別途外部の事業者と契約しなければならない場合アリ

それぞれ確認していきましょう。

デメリット1:要支援認定を受けているなどの条件付き

50代などの若い人が介護施設を探すとなると、数は限られていきます。
条件として「第2号被保険者(40歳以上65歳未満)」に分類されており、要支援認定を受けている人のみが入所可能。
「第2号被保険者」に当てはまる人は多いものの、自ら介護施設を検討する人は少ない傾向にあることから、施設側も入所を想定しているところが限られているようです。

デメリット2:入所資金が割高

介護施設の数が限られていることも1つの理由として挙げられますが、50代などの若い人が入所となる場合入居期間が長くなることが想定されます。
費用に関しては各介護施設によって異なるため、自分が入所を希望しているところに問合せる必要があります。

デメリット3:別途外部の事業者と契約しなければならない場合アリ

入所した介護施設全てに、自分が求めるサービスがあるとは限りません。
サービスはもちろん設備に関しても同じことが言え、入居を検討している住宅によっては清掃サービスなどはあっても介護サービスはついていないという場合があります。
住居だけ提供してくれるというようなもので、介護が必要な場合別途外部の事業者と契約しなければならない可能性もあります。

若い人が介護施設に入所する理由

そもそも若い人が介護施設に入所する大きな理由として、以下3つが挙げられます。

1.10代や20代の時点で既に持病を抱えている
2.生活習慣のせいで生活が困難になった
3.家族に気を使って自ら介護施設を選択

それぞれ確認していきましょう。

理由1:10代や20代の時点で既に持病を抱えている

生まれつき難病を患っていたり、年を重ねるに連れて生活が困難になったりと日常生活が一人だけでは困難という方。
一般的に若いといわれる年齢であっても、病気によっては身体が不自由なため介護を要する人も少なくありません。
50代になってより1人での生活がしづらいと感じるようになった人が、若い年齢で介護施設に入所することを選ぶようです。

理由2:生活習慣のせいで生活が困難になったため

特に男性に多い傾向なのですが、食事を作ったり家事をするのが苦手だと感じる人は身体の衰えだけでなく生活習慣が原因で生活が困難になったことから介護施設に入所する選択を取る人もいます。
自炊するのが苦手で、長年にかけて毎回外食や塩分の多いお弁当などを食べ続けることで健康を損なう場合も。
独身男性だと高齢者だけでなく若年層も年々増えてきているので、生活が困難だと感じた人は入所を決断しています。

理由3:家族に気を使って自ら介護施設を選択

自身の子供の手を煩わせてはいけないという考えを持った方も多く、そういった人たちは自ら介護施設への入所を選択します。

若い人が入るなら老人ホームや高齢者向け賃貸も検討

介護施設への入所を検討するのも良いですが、老人ホームや高齢者向けの賃貸を検討しても良いでしょう。
特に高齢者向けの賃貸は、家賃契約の面で融通が利きやすいのでおすすめです。
カイフクナビ』では若い人が入居している介護施設はたくさんあるので、探して気になった施設は問い合わせてみることをおすすめします。

まとめ

若年層が介護施設に入所可能かどうかや、入所後のメリット・デメリットについて触れて来ました。
たとえ年齢が若かったとしても、抱えている病気などのせいで生活が困難だと感じる人は多いもの。
介護施設に入所したいけれど、年齢的に諦めてしまっては非常にもったいないです。
決して入居を受け入れてくれる施設の数は多くありませんが、人生の選択肢の1つとしてじっくりと検討してみてくださいね。