厚生労働省でも推奨している高齢者の運動
厚生労働省でも推奨している高齢者の運動

高齢者の病気・症状

年齢・加齢はさまざまな病気の原因になります。特に生活習慣病は現代人にとって大きい問題となっており、若い内から生活習慣病の対策をする必要があります。そのための効果的な対策は運動で、普段から運動する習慣を身につけておくことで高齢者になっても生活習慣病を防ぐことが出来るといわれています。厚生労働省も運動による生活習慣病予防を推進しているため、現代人の運動不足は深刻な問題であるといえます。そこで、こちらでは運動不足解消のために、効果的な方法について解説いたします。

生活習慣病予防に効果的な運動

高齢者になることで心筋梗塞や脳梗塞などの冠動脈疾患、高血圧症、糖尿病などの生活習慣病のリスクが高まってしまいます。健康的な老後を送るには生活習慣病対策が必要ですが、そこで何よりも大切なことは運動です。若い内から運動の習慣を身につけることで、生活習慣病リスクを下げることが出来ます。

厚生労働省も生活習慣病予防に効果のある運動指針を紹介しており、代表的な運動はラジオ体操です。ラジオ体操は日本人にとって身近な運動で、年齢を問わずに出来るので積極的に取り入れましょう。そして、ラジオ体操はイスに座った状態でも出来ますので、高齢者でも手軽に出来る運動です。そのほかにウォーキングも効果があります。

ラジオ体操やウォーキングは有酸素運動ですので、エネルギーが消費されて内臓脂肪も燃焼されます。これによって内臓の動きも活発となって、糖や脂質の代謝が良くなるだけでなく内臓脂肪も燃焼しやすくなるのです。これによって血圧や血流も改善されます。

生活の中でも運動を意識する

毎日の運動をすることは大切ですが、日常生活の中でも運動を意識することも大切です。特におすすめの方法は家事労働でしょう。家事は想像以上に体力を使いますので、積極的に家事を行うことで同等の効果が得られるのです。家事労働を1日に60分以上行うことで、十分に身体を動かすことが出来ます。そして、65歳以上でしたら1日に40分以上の家事でも効果があるのです。

しかし、仕事や家庭環境によっては家事が出来ないこともあるでしょう。そういった方の場合は運動の時間を設けるようにしてください。最初はなかなか時間を作ることが出来ませんが、毎日の習慣にすることで続けることが出来ます。

そして、運動は毎日続けることが大切ですが、出来ることなら自分だけでなく家族と一緒に行うようにしましょう。これによって楽しく続けることが出来るのです。

運動時間を10分増やそう

毎日運動を続けることで生活習慣病リスクを下げることが出来ますが、なかなか出来ない方も多いことでしょう。誰もがその大切さを知っていますが、実際に運動が続かない方が多いのです。そのため、厚生労働省は運動基準から身体活動基準に名称を改めました。

毎日の運動の基本は歩くことですが、現代人の歩数はこの10年で1日あたり約1000歩減少しています。この1000歩は約10分間のウォーキングと同等ですので、現代人は運動時間を10分増やすようにしましょう。これによって足りない運動を補うことが出来るのです。この10分間ウォーキングを1年間続けることで、1kg~1.5kgの体重に影響をしています。これは「プラス・テン」と呼ばれており、厚生労働省のアクティブガイドにも記載されているのです。

そして、16歳~64歳は1日60分以上、65歳以上は1日40分以上の運動を心がけましょう。現代人は、運動不足になりやすい環境になっていますが、毎日、無理のない範囲の運動をするだけでも変わってきます。こういった小さな積み重ねによって健康的な老後を目指すようにしましょう。