用語集

高額介護サービス費
介護保険を使って介護サービスを利用した場合には一定の利用者負担が生じるが、1ヶ月に支払った自己負担額が負担の上限を超えた場合(一般的な所得の場合は37,200 円)に払い戻される費用のこと。要支援者では高額介護予防サービス費。
後期高齢者
75歳以上の人のこと。後期高齢者になると医療保険の仕組みが変わり、後期高齢者医療制度に自動的に移行する。
口腔ケア
口腔清掃や義歯の手入れなど、口腔内を清潔に保つことを目的に行われる行為を指すが、近年ではQOLの向上や全身疾患の予防を目的に行う口腔機能のリハビリや頬部のマッサージも、広義では口腔ケアに含まれる。
拘縮
寝たきりで関節を動かさないことなどが原因で、関節包や靭帯を含めた関節周辺の組織の可動範囲が狭くなった状態のこと。
公的扶助
社会保障制度のひとつ。公的扶助のうち、生活に困窮している人に対して、健康で文化的な最低限度の生活を保障する制度が生活保護制度である。
高齢化社会
WHO(世界保健機構)の定義では、人口に占める65歳以上高齢者の割合(高齢化率)が7%を超えた社会を「高齢化社会」、14%を超えた社会を「高齢社会」、21%を超えた社会を「超高齢社会」という。わが国は、1994年に高齢社会、2007年に超高齢社会に達した。
高齢者専用賃貸住宅(高専賃)
高齢者向けに居室や設備の条件が定められた、自立か軽度の要介護高齢者が安心して暮らすことができる賃貸住宅。2011年、他の高齢者向け住宅とともに、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)に一本化された。
国際障害分類
障害のレベルを機能障害、能力障害、社会的不利の三つにレベルに分類して、障害の階層性を示したもの。しかし、障害に対するの捉え方が障害を持たない人の一方的な目線になってしまうという批判があり、障害を持ってた人や接する人の必要性を重視したものに改正されたのがICFとなる。
国際生活機能分類(コクサイセイカツキノウブンルイ)
1980(昭和55)年にまとめられた「WHO国際障害分類(ICIDH)」からほぼ20年近く経過し、ICIDHが各国で利用されるにつれ問題点も指摘され、国際的な検討作業の結果、2001年5月に国際生活機能分類(International Classification of Functioning, Disability and Health; ICF)がWHO総会において採択された。ICFは健康状態、心身機能・身体構造、活動、参加、背景因子(環境因子と個人因子)の双方向の関係概念として整理され、これまでの否
国民健康保険団体連合会(コクミンケンコウホケンダンタイレンゴウカイ)
国民健康保険の保険者が、共同してその目的を達成するために設立している法人。各都道府県ごとに設置されている。介護保険法における業務として、①サービスを提供した事業所・施設からの介護給付費(介護報酬)の請求に対する審査・支払、②介護サービスの質の向上に関する調査とサービス事業者・施設に対する指導・助言(オンブズマン的業務)がある。介護保険制度の利用者にとっては、苦情処理機関としての役割を担っている。
個人年金
国民年金や厚生年金などの公的年金とは別に、個人的に保険会社、信託銀行、日本郵政、全国共済農業協同組合連合会などと契約して保険料を積み立て、高齢になったときに受け取れる保険のこと。年金の受け取り方法は、一生涯年金をもらえる終身年金、一定期間受け取れる確定年金・有期年金がある。