用語集

ケアハウス
1990年以降に新設された軽費老人ホームのこと。個室・バリアフリーで食事がつくが、介護が必要になったら、外部の介護保険サービスを利用する。
ケアプラン
介護保険において要支援、要介護に認定された人が介護サービスを利用する場合、本人の心身の状況や家族を含めた生活環境、本人や家族の要望などに配慮し、利用する介護サービスの種類や内容を定めた介護サービス計画書のこと。居宅介護サービス計画、施設介護サービス計画もケアプランのひとつ。
ケアマネジメント
支援対象者が円滑に社会生活や日常生活が送れるよう支援するために、介護に限らず医療、福祉など適切な社会資源と結びつけるための調整を行うこと。居宅介護支援という場合もある。
ケアマネジャー
介護支援専門員のこと。介護保険制度施行に伴い新たに誕生した専門職。介護を必要とする人のケアプランを作成したり、さまざまなサービスの調整を行う。
ケアワーカー
「介護福祉士」を参照
経管栄養
食事を口から摂取できなくなった場合に、鼻(経鼻栄養法)や腹部(胃ろう栄養法)から胃に直接カテーテルを通して栄養補給を行う方法のこと。
形態食
食べる機能や飲み込む機能が低下した人のために工夫された食事のこと。食材の大きさ、固さ、水分量、粘性の違いなどで、常食(一般食)、きざみ食、ソフト食、ミキサー食などがある。
傾聴
人の話にじっくりと丁寧に耳を傾けることを指し、カウンセリングやコーチングにおけるコミュニケーションスキルの手法のひとつ。
軽費老人ホーム
生活は自立しているが、身寄りがない、経済的な事情などで自宅で生活することが困難な高齢者が入所する施設。A型(食事つき)、B型(食事なし)がある。近年は「ケアハウス」で統一されつつある。
ケースカンファレンス
医師、ケアマネジャー(介護支援専門員)、看護師、サービス事業者、介護福祉士、ときには要介護者本人や家族などが集まり、要介護者の身体状況の確認や新たな課題の有無、サービス内容の検証などを行うための会議。事例研究、ケース検討会議、またはただカンファレンスともいう。
幻覚
実際には存在しないものを、見たり聞いたり感じたりする症状のこと。認知症の中でもレビー小体型認知症の場合、初期の頃から幻覚が現れやすい特徴がある。
健康寿命
健康上の問題をかかえておらず、日常生活が制限されることなく、自立した人間らしい生活を送れる期間。わが国は平均寿命は長いが、介護を必要とする不健康な期間が約10年ほどある。健康寿命を延ばすことは、医療費や介護費など社会保障費の軽減にもつながる。
言語聴覚士
発話や聞こえ、嚥下などに問題がある人に対して、評価・訓練・指導などを専門的立場から支援する専門職(国家資格)。介護老人保健施設やリハビリ機能をもつ医療機関などに勤務する。ST(Speech Therapist)ともいう。
見当識障害
現在の時間や自分が今どこにいるのかわからなくなる、家族や知人の顔を見ても誰なのかわからなくなる状態のこと。認知症の中核症状のひとつ。
現物給付(ゲンブツキュウフ)
社会保険や社会福祉における給付形態の一つ。利用者のニーズ充足に必要な生活財及びサービスを現物の形態で提供すること。介護保険制度は現物給付を原則としており、利用者が利用料の1割または2割を自己負担するだけでサービスを利用できる、という仕組みのことをいう。(→償還払い)
権利擁護(ケンリヨウゴ)
自己の権利や援助のニーズを表明することの困難な認知症高齢者や障害者等に代わって、援助者が代理としてその権利やニーズ獲得を行うことをいう。アドボカシー(代弁)ともいう。