「それU.K.!! ミライbridge」 後半は、 大阪・難波にあるFM大阪の中に、日曜日のこの時間にだけオープンするパートナーズカフェ。
介護・福祉・看護業界で活躍されている、普段はなかなか脚光を浴びない方々に、スポットライトをあてて主役にしていくコーナーです。
第107回目のゲストは、株式会社RichLine・宮崎由梨さん。
今回はお茶の間のアイドルU.K.さん(Uちゃん)と、YouTuberユニット「介護あかるくらぶ」のきったんがお届けします!
介護施設に特化した“訪問薬局”
「虹薬局」という東大阪にある薬局を運営されている宮崎さんにお越しいただきました。
虹薬局は介護施設に特化した調剤薬局で、2021年12月に指定を開始し、2022年から本格的にオープンされました。
介護6施設と、200人ちょっとの患者様の薬の管理をしております。
さらっとおっしゃいますが、簡単なことじゃないですよね!
Uちゃん「介護施設と薬局ってどういう関わりがあるんですか?」
きったん「介護施設には“訪問診療”という形でドクターが定期的に来て薬の処方箋を出してくれるんですが、その時に薬局さんも“訪問薬局”という形で薬を配達してくれるんです」
宮崎さん「患者さんがご自身で薬局に薬を取りに行けない時に、居宅療養管理指導というのがあります。簡単にご説明すると、お薬を届けてくれるデリバリーに加えて、お薬の相互作用といった用法などをまるっと管理するサービスを得意として行っています」
薬剤師と患者それぞれにとってのメリット
どうして介護施設に特化しようと思われたのでしょうか?
宮崎さん「今ある薬局というのは“門前薬局”といって、患者様がご自身でお薬を取りに行く形が多いんですけれども、在宅薬局は24時間365日動いていくので、薬剤師が門前の方で集中して業務にあたっていると在宅の方に集中できず、時間がかかって長時間労働になってしまうんです。それによって、在宅の現場で動いている情報が吸収できないという問題が起こってしまうんですよ」
きったん「薬局って患者さんがお薬を取りに行くっていうイメージがありますけど、薬剤師さんはその対応をしながら在宅の方も行うとなると大変なんですよね」
なるほどね。配達することによって薬剤師さんも楽になるし、必要としている患者さんにとっても配達で届けてくれるから取りに行く必要がなくて済むということですね。
きったん「薬局って患者さんがお薬を取りに行くっていうイメージがありますけど、薬剤師さんはその対応をしながら在宅の方も行うとなると大変なんですよね」
ドクターに往診同行することで丁寧な処方を
通常は訪問診療でドクターが診療する時には付き添わない薬局が多いそうですが、虹薬局は薬剤師もドクターに付き添って診察に同行しているとおっしゃいます。
宮崎さん「往診同行するメリットとしては、患者さんや現場のスタッフから情報を聞くことができるんですよ。たとえば、『飲み込みが難しい患者さんに大きな錠剤を準備してしまっている』とか、『お通じが柔らかいのに追加で出してしまってシーツやお洋服を汚してしまって介護スタッフの方も大変になっている』という情報は、介護職員や患者様からお伺いしないとわからないことなんです。往診同行することでそういった情報を仕入れて、スムーズにお薬を出せるようにしています」
処方箋の情報だけだったらわからないことが実際に同行したらわかる、というのは理解できるんですが、薬剤師さんが同行しても報酬がもらえるわけではないんですよね?
そうなんです、加算という形にはなっていないんですよ。
それでもされているのは、少しでも患者さんのためになるようにという思いからですよね。
ますます、虹薬局さんを応援したくなりました!
最後に宮崎さんからメッセージをいただきました。
宮崎さん「現在、虹薬局は多くの施設さんから担当してほしいというお声をいただいている状態です。一緒に働きたいと思ってくださる方はご連絡いただけると嬉しいです」
本日は、株式会社RichLine・宮崎由梨さんにお越しいただきました。
ありがとうございました!
虹薬局
YouTuberユニット「介護あかるくらぶ」
株式会社エースタイルの社員3人が結成したYouTuberユニット。介護あかるくらぶ(明るく×Love)として、介護にまつわる情報を発信。