身元保証人がいない高齢者をサポートするお仕事。NPO法人 安らぎ 理事長・和田賢さん

「それU.K.!! ミライbridge」 後半は、 大阪・難波にあるFM大阪の中に、日曜日のこの時間にだけオープンするパートナーズカフェ。
介護・福祉・看護業界で活躍されている、普段はなかなか脚光を浴びない方々に、スポットライトをあてて主役にしていくコーナーです。

第65回目のゲストは、NPO法人 安らぎ 理事長・和田賢さん。

今回はお茶の間のアイドルU.K.さん(Uちゃん)と、YouTuberユニット「介護あかるくらぶ」のまさZO20がお届けします!

身元保証人がいないと老人ホームに入居できない?

和田さんは、大阪でNPO法人 安らぎを運営されていらっしゃいます。

親族と疎遠であったり、身元が不安定な高齢者の方やさまざまな状況でサポートを必要としている高齢者に対して“6つの安心”を掲げて事業を行っています。

和田さん「具体的には、身元保証をベースに生活支援、身元保証、金銭管理、葬送支援、遺品整理などを行って、もしもの時は24時間365日緊急かけつけ体制にしているので、何かあったら迅速にお迎えに上がれるようにしています」

老人ホームに入居するとなっても、ご家族がいらっしゃるっていうのがある程度前提となってまして、身寄りのいらっしゃらない方は入居できない施設というのがなかにはあるんです。

和田さんのお話では、身元が不安定な方は、施設入居や入院する時に拒否されることがあるそうです。
何かあった時に誰がフォローするのか、という問題があるからだとおっしゃいます。

そういった問題を抱えている方をサポートして、“身元保証がある”という状態にして施設などに受け入れてもらえるようにするのがお仕事です。

まさZO20「よくある成年後見人っていうのが、法律の中でしていただけることっていうのが限られてしまっているんです。たとえば緊急時でも、成年後見人には来ていただけないってことがあるんです。そこの部分をカバーして、緊急時でもかけつけていただけるんですよ」

名古屋にしかなかった事業を大阪で立ち上げる

この仕事を始めようと思ったきっかけって、何かあったんですか?

元々この事業は13年前から名古屋であったんですが、大阪ではまだそこまで活発ではなかったんですよ。

和田さん「創業者と私もなんですけど、自分の両親がそういう年齢に差し掛かってきて、いざ介護が必要になったっていう時にこの業界で起こっていることに直面したんです。スタッフの方々が疲弊しているとか、老々介護でなかなか介護がうまく行ってないという現実を見て、なにかできることはないかということで創業者が名古屋に行って立ち上げたんです」

和田さんの親御さんも認知症になり始めた時、こういった話を創業者の方としている時に「大阪でも困っている方がたくさんいるはずなので、一緒に大阪で立ち上げてみないか」と言われたのが始まりだったと教えてくれました。

とはいえ大阪ではまだまだ認知されていないため、このお仕事の必要性であったり、まずは知ってもらって理解してもらうことに力を費やしているのが現状だとおっしゃいます。

長年疎遠だった家族同士を繋ぐことも

今までで一番嬉しかった声って、どんなのがありましたか?

和田さん「身元保証とか少しずれるかもしれないんですが、娘さんがいらっしゃる利用者様で、何年も音信不通で関係性が薄くなっている状態の方がいらっしゃいました。その方が行政手続きをするにあたって親族に連絡を取らなければならないという状況になった時に、我々が間に入って仲を取り持ったんです」

その娘さんに言われたのが「年老いた父を見て、時間は取り戻せないけど、今からできることは私たちもします」と。

そうして「父のサポートをお願いします」と言われ、本当の家族同士を繋げた時のことは今でも心に残っているとお話してくださいました。

泣きそう。

こういうサービスがあることで、ご家族様の役割を果たせるだけじゃなく、老人ホームとかいろんな負担も軽くなるので、もっともっと色んな人に知ってもらいたいなって僕も思っています。

ネットで「NPO法人 安らぎ」と検索、または以下のリンクから公式サイト・Facebookへ。

また、無料出張説明会も開催されているそうなので、少しでも興味のある方はぜひご連絡してみてくださいね。

NPO法人 安らぎ

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YouTuberユニット「介護あかるくらぶ」

株式会社エースタイルの社員3人が結成したYouTuberユニット。介護あかるくらぶ(明るく×Love)として、介護にまつわる情報を発信。