U.K.こと楠雄二朗さん(Uちゃん)と、株式会社エースタイルの谷本吉紹社長(谷さん)がDJを務めるラジオ番組「それU.K.!! ミライbridge」。
前半は、関西で活躍しているビジネスマン、アスリート、有名人をピックアップし、その方のイマまでの歩み、そして、ミライについてお話を伺うミライ・リーダーのコーナー。
第88回目も、大阪市長・松井一郎さんをゲストにお招きしています!
元大阪府知事・橋下さんとの出会い
日頃、戦う市長っていうイメージがあるんですが、戦友っていらっしゃるんですか?
やっぱり橋下さんですね。
今は吉村知事とも一緒に戦っています。吉村さんは2011年に初当選したんですが、僕と橋下さんが面接してやってきたんですよ。
プライベートではどうなんですか?交流とか。
なかなか日程調整が難しいけど、2~3カ月に1回くらいは皆でご飯食べていますよ。
そんな松井市長と橋下さんとの最初の出会いのお話を伺ってみました。
松井市長「彼は当時、大阪府政や市政に対して問題点をズバズバ切り込んでたんです、コメンテーターとして。こういう人が知事や市長になってメスを入れてくれたら変わるのになぁと思っていました。我々と同じ強い思いの人がついてきてくれたら変わるのではと思ってたんでね」
そうしているうちに、2008年に橋下さんが大阪府知事選挙に出馬することになり、そこから付き合いが始まったとおっしゃいます。
かなり異端ですよね、橋下さんは。だって茶髪弁護士だったわけじゃないですか?
当時は期待通りでしたか?
いや、期待以上でした。
彼は最初2008年に当選して、彼以外はあんなことしないね。
松井市長「それは何かと言うと、知事になった瞬間に予算をいったん止めると。任期満了で知事選挙は行われるわけだから、だいたいね、骨格予算で前年踏襲でいろいろ動かしながら、1年ぐらい経って次の年に自分の本格予算で動かすわけですよ、知事として。でも彼は全く違ったね。いきなり確定予算でいくと。それから大阪府職員相手に破産会社の社員ですよ、と」
Uちゃん「おっしゃっていましたね」
松井市長「給料削るのが当たり前って言って。あとは各自治体や各種団体への補助金とか、大阪府からの公金とか補助金を全部一旦止めました。当時の市長は平松さんで、他の市長村会も全部反対でしたよ。新しい年度の各市長村からすると、大阪府からの補助金とか交付金が来なくなったら自分たちの予算が大変だから。でもそれを本気で止めましたからね」
松井市長は「自分にはできない」とおっしゃいますけど、僕の目には、松井市長も“人に嫌われてもいいから大阪を良くしていきたい”っていうのがさまざまなメディアを通して見えるんですけど、いかがですか?
既得権のね、前年踏襲で税金を動かさないっていうところはありますけど。
でもこの最初の橋下さんのは、日本中で彼にしかできないと思いますね。
4年後に迫る2025年の大阪万博の話
ショック療法があるから今があるということですね!
そしてここから、万博に繋がっていくわけですよね。
2025年に万博が行われるわけなんですけど、具体的な取り組みっていうのは、今さまざま着手されていらっしゃるんですか?
もちろん。まず万博の協会が開催に向けてマネジメントしていくわけで、全体の運営そして会場計画などにも参画しているんですが、今「大阪館」というパビリオンを出展する予定で進めているところです。
大阪府と大阪市、そして民間が一緒になり、「大阪健康館(仮称)」というパビリオン(展示館)の開催に向けて、現在プランを作っているところだそうです。
松井市長「再生医療は関西が一番進んでいるわけですよ。もちろん山中先生は京大にいらっしゃって大阪にお住まいだし、それから神戸は理研っていう再生医療をやってるし、阪大では心臓再生医療をやってくれているし。こういう人たちもみんな我々のブレーンとなって、いろんなアイディアをいただいています」
健康寿命を10歳の伸ばす、ということをテーマにやっているんです。
まずは予防、再生医療、機能回復を体験できるエリアにしていきたいなと思って進めています。
大阪府と大阪市が一体となる“大阪成長戦略”
大阪市が成長していくための今後の課題とは?
松井市長「10年間は大阪府大阪市は一体でやってきました。だから万博も招致できたし、G20という世界の一番大きな国際会議、これも日本で初めて開催するのに大阪が選ばれましたよね。昔、G7で手を挙げたことがあるんですよ。でもね、一体でできていなかったから沖縄に負け、荒野行動に負けてるわけですよ」
もっと大阪がグローバル都市になってほしいですね!
それから2025年の万博をきっかけに、世界の方に「大阪おもしろいで」って伝えるために盛大なお祭りとして開催して、もっと大阪の経済が活性化されたらいいのになって一市民ながら思っています。
万博という大きな打ち上げ花火を上げて、世界中の人みんなに知ってもらうことになりますが、それ以降の大阪の未来はどのようになりそうですか?
この10年間、橋下さんと僕の時に“大阪成長戦略”というのをひとつにまとめてます。
これを、今吉村さんと僕でやってます。
松井市長「その設計図を成長戦略に基づいてずっと進めていて、経済支援だとか、万博もG20もその中の一つひとつのパーツみたいなものなんです。G20は大阪の都市格アップですね。世界中のメディアが来て世界中に発信してくれたんで、世界における大阪の知名度っていうのは格段に上がりましたよ。そういうことも成長戦略の一つなんです」
これからもどんどんバージョンアップして、大阪府と大阪市が一体となって動かしていくことが一番重要だとお話してくださいました。
何よりも団結、ですね!
最後に松井市長から、リスナーの皆さんにお伝えしたいことをお願いします!
松井市長「今大阪では長居球技場を改修していて、今度は『ヨドコウ桜スタジアム』という名前で生まれ変わります。その建設のための募金をお願いしているところなんですが、まだまだ目標金額に届いていません。皆さん、よければぜひご協力をお願いしたいと思います」
Uちゃん「大阪のために何かやれたらなという思いで、無理なくぜひご協力よろしくお願いします!」
※ヨドコウ桜スタジアムの寄附金受付は、現在終了いたしました。
2週にわたり、貴重なお話を聞かせていただいてありがとうございました。