経営歴22年の敏腕社長がリユース業を展開するワケ。トリアイナgroup 会長・三浦哲郎さんのイマまで

U.K.こと楠雄二朗さん(Uちゃん)と、株式会社エースタイルの谷本吉紹社長(谷さん)がDJを務めるラジオ番組「それU.K.!! ミライbridge」。

前半は、関西で活躍しているビジネスマン、アスリート、有名人をピックアップし、その方のイマまでの歩み、そして、ミライについてお話を伺うミライ・リーダーのコーナー。

第177回は、トリアイナgroup 会長・三浦哲郎さんをお招きしています!

失敗を恐れずリユース業で事業拡大

リユース業を展開されていらっしゃる、トリアイナgroupeの会長である三浦さん。
実は、令和の虎で谷さんと繋がりのあり、谷さんがずっとゲストにお呼びしたかった方なんです。

どういったお仕事をされているんですか?

今、メインの商材としてはリユースです。中古品の買い取り販売を軸でやっています。
買い取りしたものを自社のECサイトや販売店舗、海外の越境ライブ販売とか、いろんなチャネルを使って販売しています。

7種類のジャンルの大きなオークション会場も持ってらっしゃるそうです。

Uちゃん「それだけ会社を大きくするには、相当時間や手間がかかると思いますが、なにかきっかけとかあったんですか?」

三浦さん「自分ではそんなに大きくしてきたっていう感覚はなくて、常に再投資をし続けてきた感じですね。利益を得た分はもちろん税金は払わないといけませんが、高い役員報酬を取る考えもないし、内部留保する必要はないと思っているので、どんどん事業投資していってスケールしていっている感じです」

Uちゃん「そういう意味では、谷さんに似ていますよね?」

谷さん「令和の虎の一視聴者として見ている時から、『この社長さんは僕の考え方と似ているかもしれないな』と勝手ながら思っていたんですよ」

谷さんもいろんなジャンルにどんどん攻めていきますもんね。

たぶんそういう経営者の方って、ネジ1本はずれてるんだと思うんですよ。じゃないとできないと思うんですよね。
ポジティブというか、失敗することを恐れないで進んでいかないとできないですからね。

Uちゃん「谷さんこの間なんて、自分で通販のテレビ番組まで作りましたからね。普通の感覚だったら、まずは通販番組に自社の商品を卸すところから始まりますよね。でもこの方は違うんですよ。『通販で商品を売るんだったら自分で通販番組自体を作ってしまえ』と。その感覚は一緒ですか?」

三浦さん「一緒です。中国でライブ販売したいなって思った時に、中国にライブ販売の会社に委託するなら、“ライブ販売の会社を作る”か“買い取る”だなと思いました。今は買い取っちゃう方が早いなと思ってそちらの方向で進めています」

でもそれってリスクがあるじゃないですか?なんでそこまでリスクを冒してでも進むんだろう、って谷さんを見ていても思うんですよ。

楽しいからですかね。ワクワク感。

僕は、やるしかないからやっているっていう感覚ですね。
「なんで頑張るんですか?って聞かれた時に、頑張る理由なんて特にないんですよ。期待している人もいるし、スタッフも引き連れて進んでいるんで、その期待に答えるしかないという感じですね。

従業員全員の年収1000万円超えを目指したい!

谷さんと考え方が似ている点が多い三浦さんですが、経営者ならではの思いも共通するところがあるようで……?

Uちゃん「谷さんもよく『少しでも従業員たちの給料を上げてあげたい』と言ってますよね?」

三浦さん「そうなんです、そこなんですよ。日本人の所得って低すぎると思っていて。一般的に言うと平均所得って年収500万円ぐらい……いや、切るかもしれないですね。年齢が高い方を含めてもそのぐらいしかなくて。ちなみに、スイスの大卒の初任給で900万円超えてるんですよ」

Uちゃん「えー!ちなみに三浦さんの会社は?」

三浦さん「平均だと平均500万円超えてると思うんですけど、営業マンだと700~800万円ぐらいで管理職が1000万円ぐらいですね。でも理想は、全員1000万円超えさせたいんですよ」

谷さん「理想ですよね!うちも営業の方は1000万円超えている方もいます。ただ本業が介護なので、ヘルパーさんたちの年収も合わせて平均していくとやっぱり難しいなのが現状ですね」

Uちゃん「でもそれをギュッと上げるために、いろいろと試して頑張っているということですよね」

子どもの頃からの夢を叶えてリユース業へ

そんな令和の虎の先輩でもある三浦さんは、現在の会社で経営者として12年目。トータルで22年ほどになるそうですが、何がきっかけで事業を始めようと思ったんでしょうか?

きっかけは子どもの頃から経営者になりたいという思いがあったんですよ。
一時は忘れていたんですが、19歳の時に就職して営業マンとして働き出した時に、わりと良い結果が出せたんですよ。そこで「自分はなんのために仕事をしてるんだろう」って考えた時に、“子どもの頃から経営者になりたかった”というのを思い出して、経営者になるためにお金を貯め始めました。

お父様も、ほかの親族の方も皆経営者だったという三浦さん。

サラブレッドな環境の中で、経営者になるのが当たり前みたいな感じだったんでしょうね。

Uちゃん「そういう場合は親から引き継ぐものもあるじゃないですか?それは引継ぎでやってきたんですか?それともゼロから自分でやってきたんでしょうか?」

三浦さん「ネットワークとか取引先はありましたけど、資産とかはまったくない状態でゼロからでしたね。父は事業失敗しているし、親族で経営していた会社もちょうどバブルでやられちゃったんですよ。最初はツテを使ってお仕事をさせてもらっていて、そこから経営を10年間勉強して今のマーケットに参入したという感じですね」

リユース業を選ばれた一番の理由は何だったのでしょうか?

三浦さん「ゼネコンの仕事を受けたり、お店作りのプロデュースをやっていたんですが、最初に前金をもらってお店がオープンしてから残りをもらっていたのでサイクル的には半年ぐらい時間がかかったりするんですよ。ゼネコンの仕事も3カ月後に手形が下りたりと、そういった資金サイクルでやっていたので、あんまり良いキャッシュフローじゃないなと思っていました。
総投資がしづらかったんですよね」

Uちゃん「なるほど、待たなきゃいけませんもんね」

そこを考えると、サイクルが一番早いのが“流出業”だったんです。

“鑑定士”をもっと有名にしてなりたい職業に

ちなみに、買い取れるもの、買い取れないものってあるんですか?

買い取れないものは、ファストファッションのアパレルぐらいですかね。
1,000円2,000円の服をリユースで買う人ってほとんどいないので。

谷さん「中古で買ってお得感のあるものは中古の方がいいような気がするんですよ。たとえば車とかすぐ値段が下がっちゃうので、新古車とかいいなって」

Uちゃん「そうですよね」

三浦さんに今後の目標をお伺いしました。

三浦さん「リユースの仕事を通して“鑑定士”という仕事をメジャーにしていきたいんですよ。士業として、行政書士とか弁護士とかに並ぶぐらい重要な仕事なので、もっと有名にしていくために頑張っていきたいですね」

まだまだ聞き足りない三浦さんのお話ですが、来週も引き続きゲストにお越しいただいてたっぷりお伺いしていきます!

株式会社トリアイナ

鑑定士ミウラ会長Channel