U.K.こと楠雄二朗さん(Uちゃん)と、株式会社エースタイルの谷本吉紹社長(谷さん)がDJを務めるラジオ番組「それU.K.!! ミライbridge」。
前半は、関西で活躍しているビジネスマン、アスリート、有名人をピックアップし、その方のイマまでの歩み、そして、ミライについてお話を伺うミライ・リーダーのコーナー。
第112回目は、株式会社乃が美ホールディングス 代表取締役社長・阪上雄司さんをゲストにお招きしています！
一つのものに特化した事業で100年企業を目指す
乃が美ホールディングスを経営される阪上さんは26歳の時から試行錯誤しながら活動されてきましたが、お子さんとお孫さんができてから「商売をやるには100年続く仕事やってみたい」と思うようになったそうです。
阪上さん「世の中に飲食店っていっぱいあるじゃないですか？その中でも何かに特化されたもの、なんでも一つのものに巡り合って特化された会社は続いているよなっていうのを思っていたんですよね」
大阪プロレスという団体の代表もされている阪上さんですが、何か社会に貢献できることをやりたいとずっと思っていたとおっしゃいます。
阪上さん「おじいちゃんおばあちゃんが朝食でパンとかを食べる時に、耳を残しているシーンを見ましてね。それから、ちょっとでも柔らかいものを作りたいなって思ったんです。『パンの耳が一番好きや』っていう発想のものができたら、ひょっとしたら食文化を変えられるんじゃないかなって」
もちろんそこまではね、経営を目指す方やったら行き着くかもしれないんですけど、実際にこの商品ができるまでってすごく難しかったと思うんですよ。
そうなんですよ。基本的にパンって焼くもんじゃないですか？だから外側をしっかり焼かないと中まで浸透しないですよね。
それを素材の良さと材料の組み合わせて、2年ぐらいの月日をかけて、ようは外側をあんまり焼かなくてもしっかり中まで焼ける（耳が固くならない）方法を編み出したんです。
「生」で食べられるふわふわ食パン
こないだ「生」食パンをいただいた時に、封を開けたら“卵が入っていない”って書いてあったんですよ。
これめずらしいですよね？
普通は卵が入っているのが当たり前なんですけど、僕は究極の柔らかい食パンを作りたかったんですよ。卵って熱したら固くなるので、入れないようにしないとできないんですよね。
それから僕の一番上の子どもが卵アレルギーやったのも、卵を使わなくなったきっかけですね。
この「生」食パン、焼かずにそのまま食べてもおいしいふんわり触感が特徴で、800円で販売されています。
Uちゃん「800円出すって元々当たり前じゃないですよね？スーパーとか行ったら200円くらいで買えるわけじゃないですか。でもおいしいものだから皆買って食べられるんですよねぇ。買った日はそのまま食べて、次の日は焼いて食べようかな～とかできますし」
防腐剤も何も入れていないので、買ってから生で食べられるのは4日程度。
冷凍しておけば長持ちしますし、レンジすれば焼き立てとほど同じ状態のふかふかの食パンに戻ります。
高齢者の方からの嬉しいお便り
Uちゃん「商品が販売されてから、一番嬉しかったことって何かありますか？」
阪上さん「パンが出来上がった時に、近所の知り合いのおじいちゃんおばあちゃんに食べていただいてみようと。最初は高いし絶対売れへんよって言われてたんで、オープン初日なんて全然人が入りませんでした。でも89歳のおばあさんに食べてもらったら、『生きてるうちにこんなおいしいパンに出会えると思わんかった』って言って涙流して喜んでくださったんです」
エースタイルが運営する介護施設でも、「朝食に乃が美さんの食パンを提供したい」という谷さん。
実際に、阪上さんも他の介護施設にパンを配送したこともあるそうで、高齢者の方から「パンの耳が好きで食べるようになりました」といったお便りをいただいたこともあるのだそうです。
食べ物ひとつでこんなに気持ちが裕福になれるんだっていう新たな発見でしたね～。
気になる続きのお話はまた次週にお伺いします！
