U.K.こと楠雄二朗さん(Uちゃん)と、株式会社エースタイルの谷本吉紹社長(谷さん)がDJを務めるラジオ番組「それU.K.ミライbridge」
前半は、関西で活躍しているビジネスマン、アスリート、有名人をピックアップし、その方のイマまでの歩み、そして、ミライについてお話を伺うミライ・リーダーのコーナー。
第17回目も前回に引き続き株式会社イー・エス・アイ代表取締役・中野ひろゆきさんをゲストにお招きしています!
できる・できないじゃなくて、やるか・やらんか
僕あの、先日谷さんが言ってくれた「49・51の法則」にすっごい感銘を受けました!
100%ある中で、自分が49で相手が51の割合で勝たせてあげなさいって言葉なんですけど。
はぁ~~~深いですね!
中野代表にも座右の銘ってありますか?
Uちゃんのこの質問で中野さんが挙げて下さったのが「できる・できないじゃなくて、やるか・やらんか」という言葉でした。
これは中野さん自身が考えた言葉だといいます。
中野さん「この言葉が生まれるきっかけに、僕の人生でターニングポイントになった1日があったんです」
それは2004年9月1日。中野さんが19歳の頃でした。
カナダでアメフトの練習をしていたとき、それは突然の出来事でした。
チームメイトが練習中に亡くなったんです。まだ20歳の子でした。
その時、人生っていつ何が起こるか分からないし短いなということが、その時すごく身に染みたそうです。
中野さん「人生って、終わりが分からないんですよね。明日があるのかも分からない。だから今この瞬間に、できるか・できないかじゃなくて、やるか・やらんか。それが僕のターニングポイントで、座右の銘にもなりました」
中野さんのフィットネス道——運動の魅力とは?
今後目指していること、取り組みたいことはなんでしょうか?
1回やってみたいなって思うようなフィットネスを提供していったり、これ好きじゃないけどやってみようかなって思ってもらえるコンテンツを提供することが、これからの10年間のミッションです。
最近の日本のフィットネス人口は3.7%。10年前と比べて、実は1%も伸びていないのが現状だと言います。
フィットネスには、運動が終わった後の爽快感、続けることによって自分がポジティブになれる感覚など、多くのメリットがあります。
しかし、運動しない人にはそういったメリットが伝わりません。そこにフィットネス人口が増えない要因があるのではないかと中野さんは分析しています。
だから、実際に始めてもらうためには、まずは1回楽しんでもらわなアカンと思うんです。
フィットネスを始めて、続けてもらうためには、低い時のモチベーションをどう維持し、上げていくかがポイントになると中野さんは語ります。
日本の幸福度は156ヵ国中58位。あまり高いとは言えません。
最低限のモチベーションを上げていくことは、こうした幸福度を底上げていくこと、日々をどう楽しく生きていけるかという仕組みづくりにも繋がるのではないかと中野さんは考えています。
グループの指導では、どのようにモチベーションを上げますか?
チームビルディングに大切なのは共通の敵——超えるべき目標——を作ることが大切だと中野さんは語ります。
そのために、自分が敵役を買って出て、グループを一致団結させるということをしているそうです。
中野さん「みんな能力って様々なんですよね。この分野において能力が高い人、けどこっちの分野ならこの人っていうのがみんなあって、グループの場合そのチームワークで総合的に勝てばいいんです。だからそのために、補い合うことへの理解、お互いに対する理解、そして自分の能力を過信しない正しい自己認識を伝えていくことが大切ですね」
自分を過信せず、過小評価もせず。でも、それが一番難しいんですよ。
そのためにも運動が有用だと中野さんは続けます。
中野さん「人間って、大人になればなるほど上手いことやろうとしちゃうんですよね。けど、運動とかでしんどいことをする時って素が出るんです。その素を見ながら指導していくと、自分のいいところ、弱いところ、自分で自分を騙してるところをその人自身が理解できるようになるんです」
自分を過信しない、過小評価もしない、正しい自己認識を身に着けることができる。
運動の魅力についてたっぷりお伺いすることができました。
悩める人へエール!人生を変えるシンプルな法則
10年以上パーソナルトレーナーを続け、今まで1万人以上の方のトレーニングをしてきた中野さん。
その指導をする中で分かったことがあると言います。
人間ってみんなめちゃめちゃシンプルなんですよ。好きか嫌いか、やりたいかやりたくないか。それだけなんです。
けれど、俺には無理だ・私には無理だと、自分の中で想いを否定してしまって、ひねくれてしまう。
中野さん「そこをひねくれ戻すというか。素直になれよ別に諦めるなよ人生まだまだ先が長いんだから!って」
では、中野さんから、最後に今悩んでる人にアドバイスを!
中野さん「僕、最近カナダに戻って気づいたことが2つあるんです。1つが人生の価値。もう1つが幸せの定義。この2つだけ、自分の中でいいんです。人の物差しで自分の人生を測るんじゃなくて、自分の人生においてこれが大切だって思うこと、そしてどうやったら自分ってハッピーになれるのか、この2つだけちゃんと自分で探し求めたら、他の事なんてほんとどうでもよくなるし、解決するんですよ」