「それU.K.!! ミライbridge」 後半は、 大阪・難波にあるFM大阪の中に、日曜日のこの時間にだけオープンするパートナーズカフェ。
介護・福祉・看護業界で活躍されている、普段はなかなか脚光を浴びない方々に、スポットライトをあてて主役にしていくコーナーです。

第54回目のゲストは、株式会社コンソーシアムジャパン 代表取締役・平栗潤一さん。

今回はお茶の間のアイドルU.K.さん(Uちゃん)と、YouTuberユニット「介護あかるくらぶ」のまさZO20がお届けします！

きっかけは介護の学校教師時代のできごと

まさZO20が連れてきてくれたのは、コンソーシアムジャパン代表取締役の平栗さん。
一般社団法人 日本介護協会の理事長もされています。

当時、介護を学んだ学校の卒業生が現場に出ると、すぐ辞めてしまうことが多かったとおっしゃいます。
その卒業生たちに理由を聞くと「学校で学んだ介護のイメージと、実際の現場が全然違うんです」という答えが。

それを聞いて「ただでさえ人手不足の介護業界、もっと現場を良くしていかないと人が増えない」と思い、一念発起してやってみよう！と決意して今の活動を始められたのだそうです。

居酒屋の雑談から生まれた“介護甲子園”

そうして始まった活動の中で、平栗さんが企画して立ち上げた介護業界のイベント「介護甲子園」というものが生まれました。

全国からエントリーされた介護事業所うち、独自の審査で選ばれた事業所の方が大会場に集まり、観客の前で介護や自分の施設、日頃の仕事に対する熱い想いを伝えるというもの。

介護甲子園を始めるきっかけになった、こんなおもしろいエピソードがありました。

平栗さん「いろいろと悩んでいる時期に相談に乗ってくれる方と居酒屋に入って、ビールでも飲もうかなと思っていたんですね。そしたら店員さんが元気に『お疲れ様です！』って言ってくれたんです。なんでこんなに一生懸命働いてるのかなと思って聞いてみたら、『実は“居酒屋甲子園”っていうのがありまして、私たちそこで優勝するのが夢なんです』って」

それを聞いて「これを介護業界に持ってきたら、“介護甲子園”で優勝することを目標にもっと頑張る職員さんが出てきてくれるのかな」と思ったそう。

コロナ禍でさらに注目される一大イベントへ

ひょんなご縁から始まった「介護甲子園」でしたが、イベントを開催するにはまずエントリーしてもらう介護事業所を見つけなければなりません。

最初は「介護で何を競争するんだ」と言われ、135事業所しか集まらなかったそうですが、しだいに理解されていくようになり、2020年はなんと約9000事業所にも増えたのだそうです。

介護甲子園にエントリーして、観客に自分たちの施設を紹介しようとなると、そこで改めて「自分たちの仕事ってどんな仕事なんだろう」と考えるきっかけになります。

そういった意味合いで、介護甲子園を通してコロナ禍でチームワークを強化したい！という方たちが集まっているのだとお話してくださいました。

100歳になっても自分で歩ける楽しい社会に

2021年には第10回目の開催が予定されています（開催日などの詳細はHPをご確認ください）。

平栗さん「今回は“ナーシングケア 大阪”っていう大きな展示会と一緒に開催することになりましたので、介護に興味がある方にぜひ見てほしいですね」

これからは、オンラインでのイベントとオフラインでのイベントを組み合わせて実施していく計画だそうです。

最後に、平栗さんが今後目指そうとしておられる方向性についてお伺いしました。

平栗さん「そのために介護の発展はもちろん、医療の発展もとても重要ですよね。今、幹細胞の研究所も作っていまして、『自分の細胞を使って心身機能を維持できるように』っていう研究もされているんですよ」

介護への熱い想いと大きな夢を聞かせていただきました。

これからも応援しています！ありがとうございました。

YouTuberユニット「介護あかるくらぶ」

株式会社エースタイルの社員3人が結成したYouTuberユニット。介護あかるくらぶ（明るく×Love）として、介護にまつわる情報を発信。

詳しくはコチラ