生まれ育った場所で暮らしていける地域づくりを。社会福祉法人そうそうの杜 理事長・荒川輝男さん

「それU.K.!! ミライbridge」 後半は、 大阪・難波にあるFM大阪の中に、日曜日のこの時間にだけオープンするパートナーズカフェ。
介護・福祉・看護業界で活躍されている、普段はなかなか脚光を浴びない方々に、スポットライトをあてて主役にしていくコーナーです。

第70回目のゲストは、社会福祉法人そうそうの杜(もり)の理事長・荒川輝男さん。

今回はお茶の間のアイドルU.K.さん(Uちゃん)と、YouTuberユニット「介護あかるくらぶ」のきったんがお届けします!

鴫野の商店街に集めた障がい福祉施設

障がい福祉の事業所を運営されている荒川さんにお越しいただきました。
荒川さんが運営される事業所には、いくつか特徴があるそうです。

元々シャッター街状態やった大阪市内の商店街で、施設を運営されていらっしゃるんですよ。
前も隣も斜め向かいも、そうそうの杜さんの施設になっていて、まるで「そうそうの杜商店街」みたいな。

荒川さん「今、城東区鴫野という場所で事業を展開してるんですけども、できるだけ管理しやすいように施設を近い場所に寄せているんです。元々は城東区内の蒲生方面とかで離れてたんですけど、従来からやっていた事業は移転して、集結させました」

2021年がちょうど創業20周年だそうで、この4月にも就労継続支援B型の新しい施設がオープンしました。

座座(ざざ)と申しまして、3階建てで1階が重症の方を中心とした作業スペース。2階3階が重症心身障がいの方、身体的にも寝たきり状態で重度、プラス知的障がいも重度の方で、なおかつ医療的なケアを受けている方の住まいの場所として作りました。

住み慣れた地域で暮らしていけるように

そうそうの杜さんのテーマが「地域生活の支援」だとおっしゃいますが、どういったものなのでしょうか?

20年前くらいまでは、障がいのある方たちは家を離れて遠く離れた入所施設に入るというのが当たり前だったんです。
だから、我々が法人を作る時は“とにかく地域に住み続けられること”を目標にしようと思いました。

そして現在は、知的障がいのある方を中心に100名以上の方が城東区内で地域生活をされているとおっしゃいます。

荒川さんの福祉に対する考え方、捉え方っていうのがすごく特徴的で、そこがグサッと刺さったんです。

どういうことなんですか?

皆さん「障がい」という文字を書く時に、ひらがなを使われる方が今かなり増えていると思うんです。

きったん「障害の“害”の漢字が、ちょっと当たりが強いから、ひらがなで表記しましょうっていう風になってるんですよね」

荒川さん「私自身は問題の本質はそこではないと思うんですね。もっと本質的な部分で、差別とか、社会をきちっと変革していけたらいいなと思っているので、ひらがな表記することが障がいを理解することにはならないという風に思っています」

最後に荒川さんから皆さんに伝えたいメッセージをお聞きしました。

荒川さん「地域で100名以上と申しましたけども、そうそうの杜は障がいの方、特に知的障がいの方を中心に生活していただいている社会福祉法人です。障がいのある方が地域の中で生活していくためには我々が地域を掘り起こして、地域を作っていかないといけないと思っています。そこを今後の課題としてやっていきたいなと思っております」

荒川さん、お越しいただいてありがとうございました!

社会福祉法人 そうそうの杜

YouTuberユニット「介護あかるくらぶ」

株式会社エースタイルの社員3人が結成したYouTuberユニット。介護あかるくらぶ(明るく×Love)として、介護にまつわる情報を発信。