すべては介護業界を良くするため、自分にも人にも厳しく。株式会社TDF 代表取締役・佐藤隆さんのミライ

U.K.こと楠雄二朗さん(Uちゃん)と、株式会社エースタイルの谷本吉紹社長(谷さん)がDJを務めるラジオ番組「それU.K.!! ミライbridge」。

前半は、関西で活躍しているビジネスマン、アスリート、有名人をピックアップし、その方のイマまでの歩み、そして、ミライについてお話を伺うミライ・リーダーのコーナー。

第104回目も引き続き、株式会社TDF 代表取締役・佐藤隆さんをゲストにお招きしています！

小学生の頃から働いていたという子ども時代

ウェルフェアグループの施設を運営するエースタイルの谷さんと同じく大阪市内、そして岸和田、堺市内で老人ホームや訪問看護ステーションの運営などをされていらっしゃる佐藤さん。

谷さんはなかなか人に心を開かないっていうので有名だとか……？

そうなんです。人見知りっていうか、信じて裏切られるのも嫌なんで（笑）
佐藤さんとも最初は心を閉じた状態やったんですけど、ちょっとずつ仲良くなって今は本当に親友っていうほど。
かつ、尊敬できる経営者です。

お会いした頃は、谷さんまったくしゃべらなくて、ずっと「裏切らないですか？」って口癖のように……。
なので友達になれるかなって思ってました（笑）

今では親友ともいえるほど仲が良いという谷さんと佐藤さん。
同業で活躍される佐藤さんは、学生時代はどんなことをされていたのでしょうか？

佐藤さん「小学生の頃からずっと仕事ばっかりしてましたね。家が貧しかったんで、新聞配達したり。柔道やっていて腕力がすごかったんで、中学生からは西成でスカウトされて働いてました」

谷さん「日雇い労働者みたいな形で…（よく車迎えに来てますよね？）そこの一員としてってことですよね？」

佐藤さん「そうです、当時は1万8,000円（日給）くれてました」

Uちゃん「すごいですね！そんなに」

介護を良くするため、時に織田信長のように厳しく

でもそんな苦労をしたにも関わらず、すごく温厚に見えますよね。
佐藤さんは、人材派遣業を始められて、そして介護の仕事を始められたとのことですが、その仕事の原動力になっているものって何ですか？

スタッフの笑顔ですかね。

佐藤さん「一般スタッフとアルバイトさんとはあまりしゃべる機会がないんで、笑顔笑顔で接するんですけど、管理者とか法人の統括者ってなってくると、結構ガツガツ厳しく……」

佐藤さんがスタッフの方に厳しくされているところを目の当たりにしたことがある谷さんは、その迫力にブルッとふるえたのだとか。

Uちゃん「それだけ責任を持ってほしいっていう、愛の鞭でもありますもんね」

そんな佐藤さんの座右の銘は？

「是非に及ばず」。織田信長が最後に言った言葉で、“仕方がない”っていう意味と、“なるようになる”っていう意味です。

佐藤さん「勉強がすごく嫌いだったんですけど、戦国時代を勉強して、織田信長のところだけすごく集中して入っていってしまったんですよね。天下不武っていう言葉もありますが、天下は武力で収めるってみんな捉えがちなんですけど、武力のない世の中にするための天下不武っていう言葉を信長は言い続けていたと僕の中では思っているので。そこが魅力かなと」

織田信長になりたいんですか？

いや……

あ、さっき話していた、佐藤さんが怒ったっていう管理者が明智光秀ですよ！
「是非に及ばず」で会社乗っ取られるわ（笑）

僕ね、スタッフとお酒飲む機会が多いんで、なんかちょっとミスしたら「お前は明智や」っていうことをよく言うんです（笑）

佐藤さんは、常に“人助け”ということをおっしゃっているそうで、今は親友になれた谷さんと一緒に大阪の介護をもっと笑顔にしていきたいと語ってくれました。