介護医療業界の取材や講演で活躍中!フリーライター・西岡一紀さん

「それU.K.!! ミライbridge」 後半は、 大阪・難波にあるFM大阪の中に、日曜日のこの時間にだけオープンするパートナーズカフェ。
介護・福祉・看護業界で活躍されている、普段はなかなか脚光を浴びない方々に、スポットライトをあてて主役にしていくコーナーです。

第88回目のゲストは、フリーライター・西岡一紀さん。

今回はお茶の間のアイドルU.K.さん(Uちゃん)と、YouTuberユニット「介護あかるくらぶ」のきったんがお届けします!

介護における業界新聞の元編集長

元新聞記者で、現在フリーライターをしています西岡と申します。

西岡さんは、2006年に創刊された「高齢者住宅新聞」という介護事業者さんに向けて情報発信する業界紙の元編集長をされていました。

立ち上げ時から2019年まで勤めた後、独立してフリーライターとしてご活躍されています。

編集長のお仕事を辞められて、今はフリーランスでどんなジャンルのライターをされているんですか?

医療介護の業界紙の経験が長かったので、基本的には介護業界のことを取材して記事を書いています。
高齢者住宅新聞の記事も書きますし、その他の介護系のWEBサイトに寄稿したりしています。

業界のことにすごくお詳しいんですよ。高齢者住宅新聞って、「こういう高齢者住宅がオープンしますよ」っていう情報をいち早く取り上げているんです。

きったん「あと、介護保険の制度にもお詳しいんです。保険制度って定期的に変わっていくんですけど、それに合わせて介護の会社も対応していかないといけないんですよ。これまでどういう風に業界が変わってきたか、ということもよく知っていらっしゃるんです」

Uちゃん「どんどん変わってきていますか?」

西岡さん「2006年当初はまだそんなに介護業界は人手不足じゃなかったんですよ。ところが今はご存じのようにものすごい人手不足で、先日もある新聞で発表されていましたけど、ホームヘルパーさんの4人に1人が高齢者の方だと。高齢者が高齢者を介護している状態なんですよ。会社側も人材が確保できないですから求人広告をたくさん出さないといけないんですが、特に介護業界は中小企業が多いので、求人費用がかかって非常に経営が苦しいっていうのが今の現状じゃないかなと思います」

自分の生活を成り立たせてこその「人のため」

ただでさえ人を募集するのが大変だけれども、介護業界の人ってお金を稼ぐのが悪いことだって思っている人も多いから、「お金を稼ぎたい!」って思っている人が良くも悪くも集まらなくなっていると。そういうお話もされていましたよね?

そうですね。私の知り合いが学生だった頃の話なんですけど、20年以上前に介護の専門学校に通ってたんですよ。
そこの実習員さんが開口一番「介護の世界は奉仕の心だから、高いお給料を期待しちゃだめよ」って言っちゃったんです。

西岡さん「夢と希望を持って働こうと思っている若者に、働く前からそれを言っちゃったら『もう働こう』っていう気にならないですよね。結果的にどうなったかっていうと、そこの専門学校の卒業生のうち半分は介護の道に行かなかったんです」

Uちゃん「えー!僕ね、それすごくわかる。昔の人ってまずは自己犠牲することが幸せの道だっていうじゃないですか。でも僕は絶対違うと思うんですよ。まずは自分を幸せにしてこそ、人を幸せにできると思うんですよね」

西岡さん「まさにおっしゃる通りで、私も新聞記者時代はいろんなところでセミナーとか講演をやってくださいと言われたんですけど、『本当に自分で食べるご飯もないのに人に優しくできる人は、人類の歴史始まって以来、マザーテレサ、イエス・キリスト、ブッダ、あとガンジーぐらいしかいない』って(笑)。自分の生活が成り立って安定してこそ、人のためにできる。だからそこがまず成り立っていないとだめだと言ってきました」

すごくわかります。
ちなみに、エースタイルは西岡さんから見てどうですか?

おもしろいと思いますよ。女子の硬式野球部があると聞きました。
「野球がやりたい、でも食べていけないとやっていけいない」っていう人たちに働く場を提供して、かつ介護の人手不足も解消するということですよね。

次回はぜひ西岡さんに野球部の練習場所に来ていただいて、取材していただきたいですね。

片岡さん、お越しいただいてありがとうございました!

週刊 高齢者住宅新聞オンライン

YouTuberユニット「介護あかるくらぶ」

株式会社エースタイルの社員3人が結成したYouTuberユニット。介護あかるくらぶ(明るく×Love)として、介護にまつわる情報を発信。