元気にパワーをくれる介護業界のマザーテレサ。有限会社菜の花 代表取締役・岡崎和佳子さん

「それU.K.!! ミライbridge」 後半は、 大阪・難波にあるFM大阪の中に、日曜日のこの時間にだけオープンするパートナーズカフェ。
介護・福祉・看護業界で活躍されている、普段はなかなか脚光を浴びない方々に、スポットライトをあてて主役にしていくコーナーです。

第51回目のゲストは、有限会社菜の花 代表取締役・岡崎和佳子さん。

今回はお茶の間のアイドルU.K.さん(Uちゃん)と、YouTuberユニット「介護あかるくらぶ」のまさZO20がお届けします!

皆で出資して立ち上げた診療所

「介護に関わる方皆さんに、ぜひこの方のお話を聞いてもらいたい!」ということで、まさZO20がゲストに連れてきてくれたのは「在宅ケアを支える診療所・市民全国ネットワーク」というNPO団体の副会長をされてらっしゃる岡崎さん。

元々は、大阪市立大学医学部付属病院で看護師をされていました。

看護師をされていた当時に「看護だけでなく、医療の最前線っていうのはまず介護がある」という風に考えられて、皆さんで出資して診療所を作られたそうなんですよ。
今でもそこを守り続けていらっしゃるんです。

3年ぐらいみんなで勉強会を重ねまして、「そこに行けばなんとかなる診療所、しぬまで安心して診てくれる診療所がほしい!」ということで、みんなでお金を出し合って作りました。

菜の花診療所を立ち上げた当時を振り返って、大変だったけれどとても楽しかったとおっしゃいます。

そんな岡崎さんにとってのやりがいを聞いてみました。

岡崎さん「患者さんから、具合が悪い……と夜中に電話がかかってくる。誰より早くかけつけたいー!と思って自転車を漕ぐ。そういう時が一番楽しいです。ふと見上げたお月さんが綺麗だったり」

でも綺麗ごとばかりじゃないですよね?

そうですね、大変なこともありますよ。
今家で90歳になる姑を毎日介護して出勤してるんですけど、在宅医療やケアを勧めているのに自分の親を家で見られないのはおかしいなと思ってやっているんです。

九州に住まれていたお父様の介護のために5年ぐらい通っていたご経験もあるそうですが、お父様が亡くなる時、お二人ははとても良い関係で和解できたのだそうです。

Uちゃん「密接な関係になりますもんね」

岡崎さん「そうです。そういうのが介護の一番の醍醐味でもあるかもしれませんね」

「医療は後、生活が先」その心は……?

岡崎さんは介護するたびにどんどん学び、人間力を上げ、さらには人のためにという幸せを得ていらっしゃるんですね。
でもそんな介護の現場にも、課題はあるんじゃないですか?

ヘルパーさんの世間評価が非常に低いんです。
セクハラやパワハラを受けたりすることもあります。

「ヘルパーって実は最前線なんですよね」と話す岡崎さん。

「『医療は後、生活が先』。その生活を支えているヘルパーさんにもう少し優しくあってほしい」とおっしゃいます。

介護するって本当に綺麗ごとではなく大変なことだと思うんです。それを幸せに感じられている、まさにまさZO20が言った通りのマザーテレサのような方ですね。

コロナ禍でも最前線で活躍するヘルパーたち

最後にぜひ皆さんに知ってもらいたいメッセージをお伺いしました。

岡崎さん「今コロナウィルスが感染拡大しているなかで、医療は注目されるんですが、ヘルパーも同じように頑張っている。ヘルパーはとにかく密着しないとできない。入浴の介助にしろ、食事介助にしろ、密着しないで介助することができない。そういう最前線で頑張っているということをわかってほしいし、ヘルパーは患者さんの一番の味方だと思っています」

そういう言葉を伝えるためにこの番組はあるわけですからね。
本当に素晴らしい方に来ていただきました。

介護は楽しいことだとみんなに知ってもらいたいという思いもすごく伝わりましたね。

深く心を打たれるお話を聞かせていただきました。

ありがとうございました!

有限会社菜の花

診療所、訪問看護、訪問介護、デイサービス、ケアプラン。

菜の花診療所

外来診療、訪問診療、訪問看護、居宅介護、居宅介護支援事業を一体的に運営し、通院治療から在宅介護までトータルに医療・介護サービスを提供。

YouTuberユニット「介護あかるくらぶ」

株式会社エースタイルの社員3人が結成したYouTuberユニット。介護あかるくらぶ(明るく×Love)として、介護にまつわる情報を発信。