U.K.こと楠雄二朗さん(Uちゃん)と、株式会社エースタイルの谷本吉紹社長(谷さん)がDJを務めるラジオ番組「それU.K.!! ミライbridge」。
前半は、関西で活躍しているビジネスマン、アスリート、有名人をピックアップし、その方のイマまでの歩み、そして、ミライについてお話を伺うミライ・リーダーのコーナー。
第86回目は、医療法人 靖正会理事長・中村信一郎さんをゲストにお招きしています!
目立たず歯列矯正ができる“マウスピース矯正”
医療法人 靖正会で、角町の西三荘駅の近くにある西三荘歯科、萱島駅の近くの萱島駅前歯科、地下鉄の谷町線・守口駅の近くの守口駅前歯科を運営しています。
靖正会さんは、インプラントの治療がすごく上手だと地域から好評の歯科医院さんなんですよ。
中村先生は、日本口腔外科学校認定の専門医と国際インプラント学会のインプラント専門指導医でもあり、インプラント治療を専門に行われていらっしゃいます。
谷さん「若い時に歯を綺麗にしたいからインプラントに変えるってやるじゃないですか?年取った時、若い時の口腔内の状況、もちろん歯茎も変わっちゃうから、ずっとメンテナンスというか、きちんとした対処・治療が必要なんですよね」
最近ではマウスピース矯正っていうのも流行ってますよね?どういうものなんですか?
今はマウスピース矯正といって、着脱式の透明のマウスピースを歯につけるものがあるんです。
ボクサーが付けているようなマウスピースに似ていて、あれはだいぶ分厚いんですけども、もうちょっと薄くて見えづらくて、見た目もいい。
見た目もいいのなら、思春期の女の子にもいいですよね。
矯正治療はワイヤーを使うイメージをされる方が多いと思いますが、見た目も悪かったり痛かったりしてなかなか踏み切れない患者さんが多かったのだそう。
それが最近では、マウスピース矯正にされる方が増えてきているよう。
また歯科医院により違いはありますが、需要が高まってきたことでマウスピース矯正の値段も下がってきているとおっしゃいます。
中村先生「ただ12歳以降だったら結構きっちり適応できるんですが、小さなお子さんはなかなか難しいです。とはいえ、最近では8歳ぐらいでも少しずつ適応できるように技術が進んできているかなと」
谷さん「成長と共にあごの大きさも変わりますもんね」
歯科技工士だったお父様と同じ歯科業界へ
中村先生が歯科医を目指されたきっかけは、歯科技工士をしていたお父様の影響だそう。
中村先生「父の背中をずっと見ていたので漠然とそれもいいのかなと思っていたんですが、やっぱり反発もあったりとかして。サッカー選手になりたいなとか思っていたりしたんですが、高3の時に身の程を知りましてね。やっぱり父と一緒に仕事をしようかなと思って歯科医師を目指しました」
なんで歯科技工士ではなく、歯科医師を目指されたんですか?
歯科医師の方がいろいろやれることが多いんですよね。
歯科医師であれば歯科技工士の仕事もできますし。
Uちゃん「最近では機械が作るじゃないですか?」
中村先生「そうなんです。なので、最近では歯科技工士さんの仕事もコンピューターでデザインしたりとか。機械が削り出してくるんですが、コンピューター技師のように、仕事が一部置き換わってくるっていうところはありますね」
研修医だった頃の苦労とは?
口腔外科を志そうと思い、広島大学の歯学部を卒業後、京都大学の口腔外科で研修医として勤務されていたという中村先生。
印象に残っていることって何ですか?
口腔外科っていうのは癌を扱ったりとか、入院されてる患者さんが20名ほど常時おられまして、結構お亡くなりになったりするんですね、病気で。
そうすると、「自分が未熟なのにそういった患者さんたちに接して治療していいのかな」とか、いろいろ葛藤がありました。
他にも知識が追い付かない部分があっったりして、一生懸命勉強しながら必死で貢献しようと努めるものの、朝から晩までの勤務で、精神的にも肉体的にも負担が大きかったとおっしゃいます。
でもその時代があったからこそ、活かされているものがたくさんあるんじゃないですか?
自分は体力にも自信がありますし、「追い込まれたら結構できるんだな」っていう自信になったところはありましたね。
患者さんとスタッフ両方を大切に
2021年6月には守口駅の近くに新しい歯科医院をオープンする予定だそうで、順調に経営をされていらっしゃる印象ですが、今までに失敗したことはないのでしょうか?
ありますよ。
開業した時に、たくさんの患者さんが歯科治療を受けられなくて困ってらっしゃるんだなというのを勤務医時代に知ったんです。
中村先生「口腔外科をやってますと当直をするんです。その時に緊急の外来を受け付けるんですが、入れ歯がちょっと痛くて見てほしい、ということで夜中の3時に来られたりするんですね。どういうことかというと、一般的な歯科医院が開いている時間に通院できないので今ちょっと見てほしいという患者さんなんです」
一般的な歯科医院が18時や19時頃に終わるため、「22時前診療にして日曜・祝日も診療したら多くの方が助かるんじゃないかな」と思い診療時間を変更して経営していた頃があったとおっしゃいます。
しかし最初はとても喜ばれて良かったそうですが、働くスタッフさんの面で問題が出てしまったそうです。
2~3年しか勤務してもらえない状況をたくさん経験しまして、これだとスタッフの問題で医院がなかなか立ち行かないなと思ったことがありました。
「患者さんの方ばっかりを見ていたな」と気が付きました。
患者さんのことを考えるのは大事なんですけども、バランスっていうことでしょうか。
そうですね、医療は人がするものですからスタッフのことも大切ですからね。
中村先生「新しい医院も作って、これからも地域の患者さんにより役立てるように頑張ってまいりたいと思っております」
患者さんや働くスタッフさんのことを考えながら、より良い歯科医院を目指して貢献されていらっしゃる中村先生。
たくさんお話を聞かせていただいて、ありがとうございました!