敏腕弁護士から府民を守る大阪の長へ!大阪府知事・吉村洋文さんのイマ

U.K.こと楠雄二朗さん(Uちゃん)と、株式会社エースタイルの谷本吉紹社長(谷さん)がDJを務めるラジオ番組「それU.K.ミライbridge」

関西で活躍しているビジネスマン、アスリート、有名人をピックアップし、その方のイマまでの歩み、そして、ミライについてお話を伺うミライ・リーダーのコーナー。

第46回目の今回は、大阪府知事の吉村洋文さんをゲストにお招きしています!

※3月26日に収録したものを放送&掲載しております。

中学で法律に興味を持ち、第二の故郷・福岡へ

現在44歳、1歳上の奥様と3人のお子さんがいらっしゃる大阪府知事の吉村さん。
大学卒業後は弁護士としての活動から始まり、大阪市議会議員、国会議員、大阪市長をご経験されて、2019年4月から大阪府知事になられました。

ご出身は大阪・河内長野で、高校卒業まで18年間大阪に住まれた後、九州大学に入学して福岡へ。
吉村さんにとって福岡は第二の故郷だとおっしゃいます。

九州大学に入られた時に、ご自身の夢を持たれたんですか?

元々、弁護士になりたいと思っていたんですよ。

きっかけは中学生の頃。
社会科の公民の授業で憲法の条文を初めて読んだ時に「おもしろい」と感じて、法律に興味を持ったのが始まりだったそう。

それから高校生になり、学校の先輩で弁護士になった方がいたことや、職業教育の授業で弁護士の方のお話を聞く機会があったことから、法学部を目指すことになりました。

浪人したくなかったんで、かつ司法試験にも受かりそうなところって考えて、それが福岡の九州大学だったんです。

入学して最初の1年は周りの生徒と同じように遊んだりもしたそうですが、本当にやりたいことではなかったのかあまりおもしろくないと感じたそうで、大学2年生の頃から司法試験の勉強を始め、4年生の23歳の時、2回目の受験で見事合格されました。

司法試験に受かるの、めっちゃ早いですよね!

卒業後は東京の法律事務所に勤務することになった吉村さん。
担当する案件は企業の人事相談が多く、なかには、1987年に日本国有鉄道(国鉄)をJRとして分割・民営化された出来事から約20年経っても未解決だった問題があり、そちらの関連案件も担当されていたそうです。

その時の経験があったので 、僕が大阪市長になって市営地下鉄を民営化する時にはできるだけ労務では揉めないよう、同じことにならないように持っていったんです。

やっぱり政治家になってもいろんな経験が生きてくるんですね。

ほかにも、大企業の倒産や企業再生の現場なども経験され、「それまで調子が良くても一挙に傾いてしまう民間の怖さ」を学び、それらの経験もすべて政治家になってから役立っているとおっしゃいます。

民間がいかにして苦労してお金を稼ぎ、そして失敗するとどうやって企業が倒産し、そしてどれだけの人が路頭に迷うのか。
そういう深刻さをそこで学んだ経験は大きいかなと思っています。

やしきたかじんさんの“ある一言”で政治界に!

その後、地元大阪に帰って来られてご友人と共同経営の法律事務所を立ち上げられました。
がむしゃらに働いて信頼してもらえる人も増え、経営も順調にいっていたそうです。
吉村さんが35~36歳の頃でした。

すごくやりがいはあったんですが、それ以上に上を目指したいとは思わなくて。
「もっといろんなことで大阪が成長したらいいな」とか「もっと社会の役に立てないかな」とか、そういうのを漠然と考えるようになったんです。
そんな時に、当時僕の顧問先だったやしきたかじんさんから「政治家になったらどう?」と提案を受けたんです。

当時、橋下徹さんが大阪府知事だった頃でした。

吉村さん「いろいろな改革をする中で議会が古い体質であると。変えるなら議会ごと変えなあかんっていうことで政治集団を作ろうと考えている、っていう話があって。橋下さんもたかじんさんと仲が良くて、松井(一郎)さんもいてね」

それまでは「“政治家”という仕事は、世襲の人や特定の人がなる仕事。自分とは違う世界だ」と思っていたそうですが、“政治集団を作る”というのがご自身にとって現実的な話となり、ここで「よし!やろう」と決断されたのでした。

大阪市長になりたての頃は大きなストレスも……

そうして政治家になられて、大阪市長・大阪府知事の両方もご経験されていらっしゃいます。
そのなかでも、ご自身の中で一番大変だったことって何ですか?

大阪市長になりたての頃が一番大変でした。
元々ストレスに強い方やったんですけども、最初の3、4カ月はなかなかストレスがかかりましたね。

吉村さんが国会議員の時に橋下大阪府知事が引退されることになり、橋下さんから「次、大阪市長やってよ!」とお話をいただいて選挙に出馬されたそうです。

市長選には見事当選されますが、そこから孤独感や責任感の重圧がかかる大変な日々が始まることに……。

吉村さん「最初に大阪市の予算編成を組むんですけど、自分一人で責任を全部背負わないといけない。議員の仲間はたくさんいますが、僕自身経験が深いわけでもないという中で、いろんなことを自分で決断していかなければなりません」

大組織です、大阪市って。
大阪市役所の職員だけで4万人ぐらいいますからね。

そんなにいるんですか!

市町村の仕事に加え、小学校や保育園問題、大学のことや地下鉄関連の案件など、さまざまな業務が一気にのしかかりました。

やってることでいうと都道府県と同じレベルですよ。
メガシティの長をいきなりやる、っていう。

世界を揺るがす未知のコロナウィルス

吉村知事と松井市長になってから、ほんとに大阪って情報発信もすごく早くなっていると思いますし、それまで僕の中で政治って誰がやっても一緒だと思っていた面もあったのですが、そうじゃないなって。

そして、谷さんから今世界中で猛威を振るっている新型コロナウィルスについて、吉村知事にお伺いしました。

政治家の役割ってすごく重要だと思うんですが、コロナウィルス問題に関してこれから府民の命を守るためにどういう取り組みをしていかれようとしているのか、お考えを教えていただけますか?

先ほど知事もおっしゃった会社の倒産問題ですが、現実になってきていると思うんですよ。

コロナウィルスの対策をする、感染症の対策をして重傷者の命を守るというのは非常に重要ですが、 この問題で一番難しいのが未知のウィルスなのでいつ急激に増えるかわからない。
この番組が放送される時にはどうなっているかわからない、それぐらい状況が変わるというのがコロナウィルスなんです。
(※3月26日に収録)

「府民の命を守るというのが政治家の仕事なので、なんとか感染を抑えていかなければならない」としながらも、一方で考えなければならないのが“経済活動を止めないこと”。

吉村さん「経済を止めてしまうことで会社が倒産し、ひどい状況になればどうしても命を落とす人だって出てくるんです。経済ってお金だけじゃなくて命にも関わる問題なんですよ。だからなんとか経済を復活させながら、一方で、未知のウィルスを抑え込んで重傷者の命を守る。この相反する2つの判断っていうのが難しいところだなと」

難しいですよね。
でもそこで、リスクを背負って情報発信されてらっしゃる知事の姿を見て、強いリーダーだなとすごく感じます。

介護福祉施設の運営をするエースタイルの谷さんも高齢者の方々と関わる業種であるため、運営側の責任は大きいと感じていると言います。

谷さん「自粛していかないといけない流れになると思うんですが、経済面の問題でいうと、飲食店を経営している知人から『全然人が来ない』という話も聞きますし、僕たちも何かできることはしないといけないなと。本当に難しいタイミングかなと思ってはいるんですが」

吉村さん「特に高齢者の方、それから基礎疾患を持たれている方にとっては非常に怖いウィルスですからね」

これから我々はどうしていけばよいのか……?

知事の中では「いつ頃、本当に春が来る」っていう感触みたいなのはあるんですか?今の状況から。

コロナウィルスの特徴、ある意味“弱み”っていうのが掴めてきています。「3密空間(密閉空間・密集空間・密接場所)」を避けながら経済活動はなんとかやっていく、というのがやっぱり重要だと思っています。
ただ未知のウィルスなので、ワクチンもなければ治療薬もないんですよね。

もう一つ、このウィルスの怖いところは、症状の軽い若い方がすごく多いという点で、約8割にもなるとおっしゃいます。

若い人たちは知らないうちに感染して知らないうちに治っているけど、それで感染を広げてお年寄りの方が重症化してしまうっていう……。

知らないうちに感染している若い人が増えれば増えるほど、基礎疾患を持っている人や高齢者の方に広がっていくため、そうなることで世の中は一挙に厳しい状況になります。
これを防がないといけないとおっしゃいます。

インフルエンザと何が違うの?インフルエンザでもたくさん人が亡くなってるでしょ?と言われたりしていますけど、3700人乗っていたクルーズ船(ダイヤモンド・プリンセス号)だって、たった1人のコロナウィルスの感染者が乗船していたことによって700人の方が感染し、10人以上が亡くなっているんです。

吉村さん「クルーズ船で旅行するぐらいなので、みんな元気な人が集まってきているわけです。あの中に1人インフルエンザの人がいたって、絶対こうはならないんですよ」

ヨーロッパなどさまざまな国でも急激に感染が増えたコロナウィルス。
このウィルスの怖いところは爆発的に感染させる力があるところです。

「そういう意味では見えにくくて厄介なウィルスなので、これを抑えていくには最終的なウィルスの特徴を捉えながら生活をし、なんとか早くワクチンや治療薬ができていかないとなかなか厳しいんじゃないか」と考えをお話してくださいました。

前半では吉村知事の経歴などいろんなお話を聞かせていただき、そして今、未曽有の危機となっているコロナウィルスについてもお伺いしました。

次回も引き続き、吉村さんにゲストにお越しいただき、たっぷりとお話をお伺いしていきます!

大阪府ホームページ/吉村洋文知事 プロフィール

1975年 大阪生まれ
1998年3月 九州大学法学部卒業
1998年 司法試験合格
2000年10月 弁護士登録
2011年4月 大阪市会議員
2014年12月 衆議院議員
2015年12月 大阪市長
2019年 4月大阪府知事