「それU.K.!! ミライbridge」 後半は、 大阪・難波にあるFM大阪の中に、日曜日のこの時間にだけオープンするパートナーズカフェ。
介護・福祉・看護業界で活躍されている、普段はなかなか脚光を浴びない方々に、スポットライトをあてて主役にしていくコーナーです。
第61回目のゲストは、株式会社Takaraful 代表・上地智枝さん。
今回はお茶の間のアイドルU.K.さん(Uちゃん)と、YouTuberユニット「介護あかるくらぶ」のまさZO20がお届けします!
グローバルに活動する“国際介護士”とは!?
“日本の介護の良さ”というものを世界に伝える活動をされている、国際介護士の上地さんにお越しいただきました。
聞いた瞬間、てっきり国際弁護士かと思ったんですが、介護士なんですね!
字面で見ると、めちゃめちゃ間違えられます(笑)
まさZO20「元々、国際介護士っていう定義はなかったんですよね。上地さんが今メインにされてるのは講師業で、日本での介護の講師もしつつ、海外に日本の介護ってこういうものですっていうのを広める活動をされてるんです。それで、この仕事を表す言葉として“国際介護士”っていうものが一番当てはまるだろうと言うことで自ら名乗られて、今は国際介護士を増やす活動もされています」
心配りを大切にした“日本流の介護”を広める
海外に広められている“日本流の介護”ってういのは、どういうものなんですか?
日本ってオリンピックに選ばれた時に「お・も・て・な・し」ってやってたじゃないですか?
そのおもてなしっていう基本の心って言うのが、目配りであったり、気配り、心配りであったりとか。
上地さん「イエス、ノーを求めるコミュニケーションではなくて、相手が何を求めてるのかなとか、そういったものが認知症ケアにも非常に重要じゃないかなとずっと感じてたんです。で、海外ってなかなかそういった文化がないので、こういった気持ちを含めて日本式介護として伝えてるんです」
元々は化学が好きで、化学研究をするお仕事をされていた上地さん。
ところが取り扱う農薬でアレルギーが出てしまったことで、退社することに……。
上地さん「姉が看護師をやっていて、『学校行ったらヘルパー2級取れるし、ぼうっとしてんねやったらとりあえず行ってきたら?』みたいに言われて。それて資格を取って働いてみようかなっていう流れで今に至ります」
いざ働きだすと、人からありがとうって言われるこんなやりがいのある仕事ってないなって思って。
あと、おじいちゃんおばあちゃんが愛おしい!
超高齢化社会が進む中国と日本の共通点
日本ならではの“寄り添う”っていう観点に立ってやられてるんだろうなと感じるんですけど、今は特にどの国が求めているんですか?
今はアジアを中心に活動しているんですが、特に中国に力を入れています。
上地さん「中国ってイエスーノーはっきり言うコミュニケーションの国で、認知症っていうケアに色々悩んでいる部分を感じたんです。じゃあ、私が伝えたい認知症ケアを結構合致するんじゃないかな、と」
日本って超高齢化社会で介護士ってすごく不足しているので、海外からの人材に頼らないといけない状況なんですよね。
今中国も超高齢化社会になっているので、同じように海外からの人材に頼らないといけなくなっているみたいなんですよ。
まさZO20「心配やなって思ったのが、中国の方が資本力がある中、アジアの人材の取り合いっていうのが考えられるんじゃないか……って。それを聞くと、海外からの介護士っていう仕事の担い手を増やしつつも、日本でも今まで以上に介護の仕事の良さっていうのを広めていかないと、日本での介護士不足っていうのは解決しないなって思いましたね」
上地さんからお話を聞いて、「今まですごく狭い世界しか見られていなかったんですけど、それを聞いてより危機感を抱いた」と話すまさZO20。
最後に上地さんからメッセージをいただきました。
国際介護士は自分を売るために作った肩書きなんですけども、可能性って言うのは無限大で、スタートラインっていうのは自分が決められるものですよっていうことは本当にお伝えしていきたいなって思うんです。
上地さん「その可能性を広げるのも狭めるのも、結局自分自身なんです。まさか会社を作るなんて思わなかったし、中国で介護を教えるなんで思わなかったので。皆さんもいろいろと迷っていることがあったらとりあえずやってみよう!一歩を踏み出してみようよ!というのを伝えたいです」
貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!
YouTuberユニット「介護あかるくらぶ」
株式会社エースタイルの社員3人が結成したYouTuberユニット。介護あかるくらぶ(明るく×Love)として、介護にまつわる情報を発信。