障害を持つ方がフットサルで輝ける場を!NPO法人日本ソーシャルフットボール協会 副理事長・真庭大典さんのイマとミライ

U.K.こと楠雄二朗さん(Uちゃん)と、株式会社エースタイルの谷本吉紹社長(谷さん)がDJを務めるラジオ番組「それU.K.ミライbridge」

前半は、関西で活躍しているビジネスマン、アスリート、有名人をピックアップし、その方のイマまでの歩み、そして、ミライについてお話を伺うミライ・リーダーのコーナー。

第45回目の今回は、NPO法人日本ソーシャルフットボール協会 副理事長・真庭大典さんをゲストにお招きしています!

※3月下旬に収録したものを放送&掲載しております。

“繋ぐ”をキーワードに多岐に渡って活躍中!

フリーランスの訪問看護師、高齢者施設コーディネーター、なんでもやる人……とあらゆる肩書きを持つ真庭さん。

その傍ら、日本ソーシャルフットボール協会の副理事長も務められています。

精神障害や精神疾患のある方を中心としたフットサルを運営しているんですよ。
私たちも、病気や障害を持った方と一緒に体を動かしているのですごく楽しいですし、その時間を共有できるというのがありがたいなと感じています。

体を動かすとスカッとしますよね!


普段は訪問看護師として、大阪市内の施設や居宅の訪問看護をされています。

さらに高齢者施設コーディネーターとして、訪問看護に繋がるまでの繋ぎ役であったり、高齢者施設の案内・紹介といった業務もされているそうです。

強面でみんなこわがりません?(笑)

和製ブッチャーって感じ(笑)
悪役商会に入ってそうですよねー

ちょっとコワ顔のベビーフェイスなんですけども(笑)


様々な活動をされる真庭さんですが、もうひとつ肩書きにある「なんでもやる人」とは何なのでしょうか?

引きこもりの方を社会に繋ぐ「つなぐんじゃー」というグループをやっているんです。
相談を受けたり、専門家に繋げたりする活動をしています。


「つなぐんじゃー」のメンバーは現在5人。
真庭さんと、エースタイルの谷さんも新米メンバーなのだとか!
あとの3人は、このラジオにゲスト出演もしていただいた障害者ドットコム㈱の川田社長、ケアマネージャーの槇さん、㈱LITALICOの中村さんです。

介護・福祉・障害業界に携わるメンバーばかりのグループです。
引きこもりの方だけでなく、社会的に困っていらっしゃる様々な方たちを地域と繋げていって社会貢献できればと思っているんです。

障害に関係なく、フットサルで元気に!

元々は大阪・高槻の病院で働かれていた真庭さん。
2005年に当時勤めていた病院の院長先生と一緒にフットサルを始めたのがきっかけで、翌年2006年に高槻で地元のクラブチームを作られました。

そこから次第に全国に活動が広がってゆき、2013年に今の日本ソーシャルフットボール協会を設立するまでに至りました。

僕もフットサルが大好きなので、それを障害のある人も関係なく一緒にやって、元気になろう!って思ったのが原点でしたね。

でも、最初は大きな壁とかあったんじゃないですか?

スポーツって結果が出るものなので、精神障害の方ってそういうのに弱いんじゃないかって勝手に思われているところがあって。
最初は「勝敗をつけることってダメなんじゃない?」と言われることもありました。


実際に活動を始めてみると、優勝に向けて頑張りたい人は「たくさん練習しよう」「質の良い練習をするためにどうすればよいか」と工夫しながら励んでいたり、逆に自分たちで楽しんでやりたい人は、同じような人たちで集まってコートで楽しくボールを蹴ったり……。

いろいろな楽しみ方を自分たちで見つけていき、それがいろんな形でどんどん広がっていったそうです。

医療側が勝手に作る壁を、当事者の方たちがサッと乗り越えていきました。


「一人ではできないことも、人と人が繋がっていくことで自分だけではできないパワーが生まれる。そしてそれがまた繋がっていくということが、皆さんの一つの原動力になっているのではないか」とおっしゃっていました。

いざ、ペルーへ!舞台は世界大会

この活動を通して、今後目指していることをお伺いしました。

2020年の10月にペルーでフットサルの国際大会があるんですよ。
今年で3回目なんですけど。

ペルー!? すごーい!

めっちゃ強いじゃないですか!


日本代表に選ばれた選手が第3回ソーシャルフットボール国際大会へ出場することが決まっています。
活躍の舞台が世界に広がった日本代表チーム、目指すは「世界一」です。

真庭さんは他にも、施設から委託を受けて、精神障害・発達障害・知的障害の子どもたちのフットサルスクールを月1でされています。

大阪は全国でも比較的チームや競技人口が多いようで、現在約20チームあるそうです。

障害を持った人たちが集団の中で一緒にフットサルなどのスポーツをすることって、なかなか難しい現状があるんですよね。
そういう子どもたちが安心してスポーツや文化的な活動ができるクラブチームを、地域でもっと作っていきたいと思っています。


地域の活動から、全国大会や国際大会への出場まで、さまざまな取り組みをして活躍の場を広げられているんですね!

真庭さん「この活動を知ってもらって応援していただいて、皆さんといろんな形で一緒に活動ができればいいなと思っています。それを私が繋いでいけるよう励んでいきたいです」

日本ソーシャルフットボール協会の活動内容や、国際大会の情報などは以下のサイトに掲載されています。
一度チェックしてみてくださいね!

NPO法人日本ソーシャルフットボール協会

フットボールを通じて精神疾患・精神障がいのある人を中心に、様々な人々の心豊かな社会生活の実現を目指す。国内大会や国際大会への出場、イベント開催 ほか