やさしい福祉タクシーでおでかけ♪ サンムーン合同会社 吉田聡さん

「それU.K.ミライbridge」 後半は、 大阪難波にあるFM OH!の中に、日曜日のこの時間にだけオープンするパートナーズカフェ。
介護・福祉・看護業界で活躍されている、普段はなかなか脚光を浴びない方々に、スポットライトをあてて主役にしていくコーナーです。

第32回目のゲストは、福祉タクシー事業を運営されているサンムーン合同会社の吉田聡さん。

今回はお茶の間のアイドルU.K.さん(Uちゃん)と、YouTuberユニット「介護あかるくらぶ」のきったんがお届けします!

高齢者の方と一緒に、貸し切り旅行で海へ

近年増えてきている、福祉タクシー。
車の後ろがリフトやスロープになっており、車イスのまま乗車できて目的地まで運んでくれるタクシーです。

元々は障がい者専門のヘルパーをしておられた吉田さん。

福祉タクシーの会社を立ち上げることになったきっかけは、知り合いのケアマネージャーさんから「おじいちゃんおばあちゃんが旅行に行きたがっている」という話を聞き、「じゃあ一度貸し切りで日帰り旅行に行こう!」ということでみんなで出かけたことでした。

みんなでね、海に行ったんです。
高齢者の方や車イスの方って、なかなか海に行こうってならないと思うんですけど、ちょっと贅沢なランチとかして、一回行ってみない?って。


吉田さん「最初は『海に足をつけたら?』と勧めても、みんな遠慮してレジャーシートに座って話しているだったんですけど、外の気持ち良さに、一人の方が『ちょっと行ってみようかな~』と。そしたら、車イスの方も波打ち際ギリギリまで行って、足をつけたり、みんななかなか戻ってこないぐらいすごく楽しそうにしていて」

ドラマのワンシーンじゃないですか!

最終的にみんなで海に足をつけて、めっちゃ楽しかった~!って。
こんなにやりがいのある、反響のある仕事ってあるんだなと感じたのが、会社設立の一番最初の大きなきっかけでしたね。

車イスや障害があっても、気軽に思い出作りを

そうして、福祉タクシー「はこぶね」を運営するサンムーン合同会社が誕生して、約8年が経ちました。

福祉タクシー「はこぶね」っていう名前は、「目的地まで“運ぶね”」という意味から付けられてたそうなんですよ。

わぁ~、やさしさが伝わってきますね!


吉田さん「普段は、施設までの送迎などを受けることも多いんですが、可能な限り、旅行タクシーとして対応しています。だいたい1時間で5~6,000円ぐらいですが、大人数で行けばみなさんで割れるので、丸1日貸し切っても1人数千円程度で行けますよ」

過去最大で、車イスの方2名含めた計8名で貸し切られたそう。

高齢者の方、認知症や障害を持つご本人やご家族の方は、最初「貸し切り旅行なんていいよ」と言われることもあるんですが、一度行くと「また行きたい!連れて行ってくれてありがとう」と言われることが本当に多いんです。
それがすごく嬉しいですね!


相談だけでも気軽に受けてくれるとのことなので、施設の方や、ご家族での思い出作りを考えていらっしゃる方は、貸し切り旅行に連れて行ってくれる福祉タクシー「はこぶね」をぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

福祉タクシー
はこぶね

福祉タクシー事業。一般送迎、貸し切り日帰り旅行の送迎。