U.K.こと楠雄二朗さん(Uちゃん)と、株式会社エースタイルの谷本吉紹社長(谷さん)がDJを務めるラジオ番組「それU.K.ミライbridge」
前半は、関西で活躍しているビジネスマン、アスリート、有名人をピックアップし、その方のイマまでの歩み、そして、ミライについてお話を伺うミライ・リーダーのコーナー。
第29回目の今回は、前回の大阪商工信用金庫 会長の片桐陽さんに引き続き、理事長の多賀隆一さんをゲストにお招きしています!
新人研修で繋がったお師匠さんとのご縁!?
大阪商工信用金庫で働く前は、約30年間住友銀行におられた多賀さん。
前回ご紹介させていただいた大阪商工信用金庫 会長の片桐陽さんとの出会いは、住友銀行に入社した頃のことだったそう。
入社当時、まず新人研修というのがあるんですけど、そこでついてくださったのが片桐会長だったんです。
私の20年ほど先輩、言ってみれば当時からずっと「お師匠さん」みたいな。
わぁ~じゃあ本当に子弟関係みたいな。それが今に繋がっているんですね。
では改めて、大阪商工信用金庫についてお伺いできますか?
多賀「そうですね、私どもは『相互扶助』を目的とした協同組織である金融機関でして。あくまでも地域の方々と一緒に、地元の繁栄をはかるというのが私どものミッションだと思っています。地域貢献を大事にしながら、2番目に適正な収益をあげていくことを基本としています」
創業90年、地域から愛されてきた理由
2019年5月で創業90年を迎えた大阪商工信用金庫。
合併することもなく、これまで長く続けてこられたポイントは何だったのでしょうか?
90年間、地元大阪を第一にしてきたのが生き残ってこられた理由かなと。
大阪の人を大事にして、大阪の産業の発展をみなさんと一緒に支えてきましたからね。
オーナーズクラブっていう、会員さんたちが集まる勉強会や懇親会に参加させてもらったことがあるんですけど、みんな声を揃えて「大阪商工信用金庫さんやから、お付き合いすんねん。 会長や理事長がいるから」って。
谷さんが参加したその懇親会で、あの世界的に有名な建築家 ・安藤忠雄さんもいらしていたことからこんなお話に。
2年前に新しい本店を建てたんですが、安藤忠雄先生の建築なんです。
ちなみに余談ですが、私、安藤忠雄さんとはスポーツジムのお仲間です(笑)
そのビル、元々は東洋紡という繊維の会社だったそう。
ビルを建て替える当時、屋上にあった巨大なモザイクレリーフ「糸車の幻想」を発見した安藤さんと片桐会長。
こちらのモニュメントは、ガウディの影響を受けた今井兼次さんがデザインされたもので、繊維産業を象徴する糸車をモチーフとされているそう。
2人は話し合って、大切に保管して残そうということに。
現在は、大阪商工信用金庫のビル2階の広場に展示されています。
元々大阪の本町とか、繊維の町じゃないですか。
そういった歴史や思いも残そうとする、地域とのつながりを大事にされるところに、大阪商工信用金庫さんの想いを感じられますよね。
大阪で頑張る良き企業を残したい!
現在は、大阪商工信用金庫の新たな取り組みとして、コンサルティング事業も進められています。
「大阪商工ファインダーサービス」というのを作りまして、外部企業さんと提携して、お客様が抱える経営課題や悩みにお答えできるようなサービスを考えているんです。
たとえば人材不足の会社には、提携している人材派遣会社をご紹介したり、
会社の跡継ぎ問題、会社を売りたい買いたい、といった企業の様々なニーズに応えられるよう、専門会社と提携をしているそうです。
では最後に、これから大阪商工信用金庫の目指すミライとは何ですか?
大阪で頑張っている会社さんの「企業再生」を手助けすることです。
多賀「業績が非常に苦しい会社もあると思いますが、そのなかにも、たとえば大阪でなくてはならない必要な部品を作っている老舗の会社さんですとか、あるわけですよ。今はしんどくても、なくなってはいけない会社が。そういった会社さんに頑張っていただいて、元気に生き返っていただきたい」
常に、大阪のため、良き企業が生き生きと活躍できる地域になるように取り組まれてきた大阪商工信用金庫。
これまでの活動をもっと深堀し、どんどん進化していけるよう地道に続けていきたいと語ってくださいました。
本当に人情味のある信用金庫さん。
これからも子どもの代、孫の代まで一緒に頑張っていけたらなぁと思っております!
大阪商工信用金庫
大阪を中心に、兵庫、和歌山で営業する信用金庫。地域密着型金融の推進に取り組む