障がい福祉事業者が一致団結し、より良い業界づくりを目指す。一般社団法人全国介護事業者連盟(介事連)障害福祉事業部 会長・中川亮さん

「それU.K.!! ミライbridge」 後半は、 大阪・難波にあるFM大阪の中に、日曜日のこの時間にだけオープンするパートナーズカフェ。
介護・福祉・看護業界で活躍されている、普段はなかなか脚光を浴びない方々に、スポットライトをあてて主役にしていくコーナーです。

第110回目のゲストは、一般社団法人全国介護事業者連盟(介事連)障害福祉事業部 会長・中川亮さん。

今回はお茶の間のアイドルU.K.さん(Uちゃん)と、YouTuberユニット「介護あかるくらぶ」のまさZO20がお届けします!

障がい福祉業界の事業者が集まる団体とは?

まさZO20「中川さんのことを一言でご紹介すると、福祉団体で活動されているトータルライフサポーターになるんですが、実は厚生労働省の『障害児通所支援に関する検討会』という障害福祉分野でのルール決めをする会のメンバーの方なんです」

中川さんは、障がい福祉分野の方を守るために現場の声を国に届けて議論する、という大役を担ってらっしゃって、そのために今全国を走り回ってらっしゃるんです。

一般社団法人全国介護事業者連盟って、どういう団体?

元々は介護の方から2018年からスタートした団体なんですが、簡単に言うと障がい福祉の事業者の集まりです。

中川さん「障がい福祉の事業所は、今全国に10万ぐらいあるんですが、そういった事業所は全部バラバラに活動している状態なんですね。障がい福祉業界っていうのは国の社会保障費でまかなわれているので、報酬だったりルールだったりに関して、一致団結してみんなで声を上げていこうという目的で立ち上げられた団体です」

時代にマッチした新しい法律を作るために

社会福祉にいろんな角度から関わられている中川さんですが、この分野にはどんな課題があるのかお伺いしました。

中川さん「障がいに関して言うと、まだまだ認知されていなかったり差別があったりします。今世の中も、ノーマライゼーションとかインクルージョンといった言葉があるように、共生社会を作っていこうという流れにはなってきていますが、まだまだ理解されていないところがありますので、垣根を早く取っ払っていくことが課題かなと思っています」

まさZO20「昔からある組織や団体の力が強いというか、新しく参入してくる事業所の声っていうのが通りにくいんですよね」

Uちゃん「古い体質なんですね」

今の時代にマッチした法律を作っていくためにもっと取り入れていかないといけない意見が集まりにくい仕組みになってしまっているんです。そこを変えようと活動されているのが中川さんなんですよね。

Uちゃん「中心になって動いていく立場って、大変じゃないですか?」

中川さん「今の活動をする前に、私自身、施設の立ち上げとか運営改善といった面で1000事業所以上と関わってきて、実績として残させていただいているものがあったんです。北海道から沖縄まで繋がりがあって、各地域の事業者さんからの紹介もあったので、そこから作り上げているという状況ですね」

法改正前に“現場の声”を届けるのが重要!

Uちゃん「まさZO20はどういう風に関わっていかれるんですか?」

まさZO20「障がいグループホームをエースタイルグループで作っている段階なので、その障がい事業部会に『A-color』という僕の会社自体も入らせてもらって、業界を変えていくことに一役を担いたいなと思っています」

変えるっていうのは、具体的にどうやってやっていくんですか?

事業所の運営がギリギリになって苦しくなるような法改正があったとして、法律が決まってからだと変えようがないので、決まる前に「業界の全体図ってこうなっていますよ」っていう声を届けることで、より現場の実態に合った法律を作ることができるんです。

なるほど!

最後に、中川さんと同じ業界で頑張るまさZO20に期待することをお聞きしました。

今、結構大きく関西で運営をされていますから、利用者さんの声を直接聞いて届けていただくのもそうですし、周りの事業所の方々や仲間にもこういった活動をわかっていただいて、一緒に走っていってもらえたらなと思っています。

本日は、一般社団法人全国介護事業者連盟(介事連)障害福祉事業部 会長・中川亮さんにお越しいただきました。
貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!

一般社団法人 全国介護事業者連盟

YouTuberユニット「介護あかるくらぶ」

株式会社エースタイルの社員3人が結成したYouTuberユニット。介護あかるくらぶ(明るく×Love)として、介護にまつわる情報を発信。