在宅医療支援と地域包括医療ケアシステムで“最期の瞬間”を穏やかに過ごせるように。かわべクリニック・院長・川邉正和さん

「それU.K.!! ミライbridge」 後半は、 大阪・難波にあるFM大阪の中に、日曜日のこの時間にだけオープンするパートナーズカフェ。
介護・福祉・看護業界で活躍されている、普段はなかなか脚光を浴びない方々に、スポットライトをあてて主役にしていくコーナーです。

第109回目のゲストは、かわべクリニック・院長・川邉正和さん。

今回はお茶の間のアイドルU.K.さん(Uちゃん)と、YouTuberユニット「介護あかるくらぶ」のきったんがお届けします!

多くの人を在宅で看取ってきたクリニックの院長

川邉さん「東大阪から来ました、かわべクリニックの院長をしております川邉です。よろしくお願いします」

かわべクリニックさんは2015年に東大阪でクリニックを開設されました。
“在宅医療支援クリニック”ということで緩和ケアに特化されていて、年間200例ぐらい看取りをされてらっしゃるんです。

最期の瞬間を看取る、そういう特別なクリニックなんですね。

自宅で最後まで過ごしたいという方が多い中で、その希望を叶えるためのクリニックと言ってもいいかもしれません。

「最期は在宅で過ごしたい」。その思いを叶えるために

川邉さんは、どうしてこういったクリニックを開設しようと思われたのでしょうか?

川邉さん「元々私は大阪赤十字病院で呼吸器外科で外科医をしていたんですが、多くの方の『家で最期を迎えたい』という声を聞いて、その声を叶える医師になりたいと思って開業をしました」

Uちゃん「僕もやっぱり最期は、住み慣れた家のベッドで横になりながら迎えたいという夢はありますが、なかなか叶わないものなのかなとも思っちゃいますよね」

川邉さん「実は皆さん心の中では『家で過ごしたいな』と思いながらも、それを誰に相談すればいいのかわからなかったりするんですよね。でも、私たちのような在宅医療支援診療所の先生と身近になっておけば、そういった願いが叶うんじゃないかと思って、今日もラジオに来させていただいたんです」

きったん「看取りの問題って本当に難しいなと思うんですけど、エースタイルが運営しているウェルフェアグループでも、医療依存度の高い方も受け入れしているので、看取りの対応っていうのがあるんです。最期をどう過ごしたいかって本当に人それぞれで、体に悪いのはわかっているんだけれども、ガッツリしたものが食べたいとかね。最期は悔いなく過ごさせてあげたいっていう家族さんの思いもあるし、そこに本当に意味で寄り添ってくれるお医者さんとかいろんな関係者の方が必要やと思うんです」

川邉さんはそこに温かく寄り添ってくれる先生なんじゃないかなと思います。

終活って大切ですよね。

家で過ごしたい方は家で、病院で過ごしたい方は病院で、施設が自分の終の棲家である人は施設でもいいと私は思っています。
ただ、アンケートを取ると自宅で最期を迎えたい人が多い。それなら、それを叶えられるクリニックであり、医師でありたいと思っています。

あらゆる分野の専門家が集まる“東大阪プロジェクト”って?

そんな川邉さんですが、“東大阪プロジェクト”というものに関わっていらっしゃいます。

医療介護に関わるいろんな専門家の方が所属されているグループなのでそうですが、具体的にどういったプロジェクトなのでしょうか?

川邉さん「医療介護の連携と言われて久しいのですが、“地域包括ケアシステム”と言って、さまざまな職種の専門家が患者様、家族様を中心に取り囲んで、みんなでその人たちを支えていこうっていうシステムがあるんですが、それがなかなか皆さんの元に届いていない。それをすべての職種の人たちが関わることによって、地域包括ケアシステムのことを広めて、誰もが知っている社会にすることを目指しているグループです」

きったん「終活を考えるってもちろん医療の力も必要ですけど、それだけではなく、結構お金の問題なども絡んできたりするんですよね。でもお金の専門分野と川邉先生の医療の専門分野って違ったりするので、場合によっては川邉先生から司法書士の先生に相談されることもあるそうなんです」

私たちは命を預けていただいているので、遺産の相談で合ったり、ペットの相談で合ったり、いろんな相談があるんです。
それでいろんな職種の専門家がいることによって、その方の最期を穏やかに過ごせるお手伝いができるんじゃないかと思って活動しています。

東大阪プロジェクト、すごく画期的ですね!

最後に、川邉さんからメッセージをいただきました。

川邉さん「東大阪プロジェクトはすべての職種の方が参加することができます。もしご興味のある方がおられましたら、『東大阪プロジェクト』と調べていただき、ご参加いただけると嬉しいです」

川邉さんにご相談したい方もたくさんいると思いますので、気になった方は「東大阪 緩和ケア かわべクリニック」と検索してみてくださいね。

本日は、かわべクリニック・院長・川邉正和さんにお越しいただきました。
貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!

かわべクリニック

YouTuberユニット「介護あかるくらぶ」

株式会社エースタイルの社員3人が結成したYouTuberユニット。介護あかるくらぶ(明るく×Love)として、介護にまつわる情報を発信。