自動販売機ビジネスで“必要とされる企業になる”ために。ダイドードリンコ株式会社 西日本第一営業部部長・日高健一郎さんのイマまで

U.K.こと楠雄二朗さん(Uちゃん)と、株式会社エースタイルの谷本吉紹社長(谷さん)がDJを務めるラジオ番組「それU.K.!! ミライbridge」。

前半は、関西で活躍しているビジネスマン、アスリート、有名人をピックアップし、その方のイマまでの歩み、そして、ミライについてお話を伺うミライ・リーダーのコーナー。

第73回目は、ダイドードリンコ株式会社 西日本第一営業部部長・日高健一郎さんをゲストにお招きしています!

自動販売機が売り上げ構成比の8割!

エースタイルが運営する施設の近くにもたくさんの自動販売機がありますが、そのほとんどが今日ゲストに来てくださっている日高さんが働かれるダイドードリンコのものなんです。

弊社は清涼飲料の販売・製造をしている飲料メーカーなんですが、他のメーカーと違う特徴がありまして、売り上げの85%以上が自動販売機の売り上げ構成比になっているんですよ。

この構成比は飲料メーカーとしては非常にめずらしいことだそうで、日高さんは現在、新規開拓営業の部署の責任者をされていますが、この販売ノウハウと強みを生かして販路を増やす業務にあたられています。

自動販売機を置かせてもらうのに結構交渉とか大変なんですか?

たとえば、たくさん人通りのあるような場所であれば「いくらお金を払うんで設置させてください」とか、「1本売り上げたらいくらお渡ししますから」という形で交渉されるんですよね。

しかし谷さんいわく、通常でいくら売れるものなのかイメージが湧かないため、他社と比べようがなく決められないということがあったと言います。

そこで他社と違う提案の仕方をして来られたのがダイドードリンコでした。

ダイドーさんから他社にないようなおもしろい提案をいただいたんですよ!

谷さん「弊社は女子野球部のチームを持っているんですけど、その野球チーム用の自販機を作りませんか?って言われたんです。部員たちの写真を取り入れた自販機なんですけど、これだと飲み物が売れなくても置いているだけで広告になるわけですよね」

飲料水のほかにも、お菓子や消耗品を自動販売機に入れて販売することもできるようで、希望に合わせてカスタマイズできるのだとか。

なるほど!今の時代らしいですね~

新しい取り組みを提案し続けるダイドードリンコ

平成2年に新卒でダイドードリンコに入社してから、約30年間勤務し続けてきた日高さん。

昔は“良いものさえ作れば売れる”という時代だったそうですが、今はそういった時代でなくなったため、いかにユーザーや企業にとって“必要とされる企業”になれるかが大事だとおっしゃいます。

今、全国で20~30万台ほど自動販売機があるんですが、だんだん淘汰されていっています。
その中で残っていくにはおいしい商品はもちろんなんですけど、谷本社長が運営されるwelfare女子硬式野球部の自動販売機のように、喜んでいただける付加価値をつけて展開していくということを営業部隊としては進めているんです。

近年では、行政とタッグを組んで新しい取り組みもされていらっしゃいます。
その取り組みとは……?

日高さん「国連が呼び掛けているSDGs(※)の目標の一つにある“貧困をなくそう”というのに当たるんですが、門真市は子どもの貧困率が大阪府の中で高いということで、子どもを支援するネットワーク事業というのを行われているんです。それで、門真市の宮本市長にご挨拶をしに行って、自動販売機の売り上げの一部をその事業に当てて運用していただく仕組み作りを作ろうというお話をさせていただいたんです」

※SDGsとは、「持続可能な開発目標」として国連が掲げている17のグローバル目標と169のターゲットのこと。

非常に喜んでいただまして、子どもを支援するネットワーク事業に賛同している企業にも自動販売機の案内をすることで、かなり設置エリアも広がっていったんです。
その売り上げは、子ども支援の方に寄付されました。

喉が渇いて買って飲むだけで、困っている人たちの役に立つんだって考えたらね。

良いことをしてるんですよね。
そりゃダイドーさんの自販機で買おう!ってなりますよ。

あの大人気アニメとコラボした缶コーヒーも!?

20年程前から企業向けの営業を積極的に行い、会社に設置した自動販売機の売り上げが安定して取れていたそうですが、やはりこのコロナ禍でリモートが増えたことにより、厳しい状況になってきているとおっしゃいます。

日高さん「ただ、ダイドーは元々企業というよりもパン屋さんやタバコ屋さんといった個人事業主に対しての営業をローラーでかけてきてシェアを取ったという強さがありますので、意外とローカルエリアの売り上げは逆に上がってきているんです」

最近では、話題になったこんなキャンペーンも実施されていました。

2020年10月5日でダイドーブレンドコーヒーが45周年を迎えまして、記念として今大ブレイクしております『鬼滅の刃』(吾峠呼世晴先生による漫画・アニメ)のコラボ企画をやらせていただきました。
反響がすごいんですよ!

うちの娘も息子も毎日Netflixで観てるんですよ~!

『鬼滅の刃』のイラストが描かれた、限定デザインのダイドーブレンド缶コーヒー28種類が販売され、大きな反響があったそうです(販売終了期間は未定)。

その他の気になるお話は、また次週たっぷりお伺いしてまいります!

新しい提案をどんどん取り入れて伸び続けるダイドードリンコのホームページや、門真市との活動については以下サイトをご覧ください。

ダイドードリンコ株式会社

「子どもを真ん中においた施策推進に係る門真市とダイドードリンコ株式会社との事業連携・協力に関する協定」を締結