「それU.K.ミライbridge」 後半は、 大阪難波にあるFM OH!の中に、日曜日のこの時間にだけオープンするパートナーズカフェ。
介護・福祉・看護業界で活躍されている、普段はなかなか脚光を浴びない方々に、スポットライトをあてて主役にしていくコーナーです。
第31回目のゲストは、 おじいちゃんおばあちゃんのためのファッションショーを主催するフクシル株式会社の倉橋健太さん。
今回はお茶の間のアイドルU.K.さん(Uちゃん)と、YouTuberユニット「介護あかるくらぶ」のきったんがお届けします!
介護福祉×ファッションショー!?
U.K.「倉橋さんは今どんな活動をされていらっしゃるんですか?」
介護福祉施設で、おじいちゃんおばあちゃんが出演するファッションショーの企画運営をしています。
ステキ!そんなの聞いたことないですよ。
元々は現在のような介護施設でのファッションショーを行っていたわけではなく、神戸でとあるファッションショーの企画運営をされていました。
「50歳以上」 を条件に出演者を一般募集したところ、たまたま86歳と89歳の方から「介護施設に入っている高齢者ですが参加してもいいですか?」と応募があったそう!
結果、出演されてとても喜んでいただいた経験から、介護施設に特化したファッションショー事業が始まりました。
実際にショーの映像を見たんですが、出演者の女性の方が綺麗に着飾ってメイクアップした姿で、ものすごく良い笑顔をされていたんですよ!
施設のスタッフさんも、そこまでの笑顔は今まで見たことがなかった、って。
倉橋さん「施設にいらっしゃる方は、普段なかなかオシャレができない、自己表現する場がない……という悩みがあると知って、そんな場を自分が作れたらいいなと思って立ち上げました」
学生ワークショップとしての開催する想い
しかし最初は、なかなかお金を出してファッションショーをするというのが受け入れられにくく、ボランティアで開催することもしばしば。
介護業界って、元々イベントごとはボランティアでやるのが当たり前になっている背景もあって、なかなか難しいんですよね。
大手の施設含め、なかなか苦戦したスタートでしたが、次第に大阪・兵庫で「ぜひうちもファッションショーをやりたい」という施設が増えてきました。
うちは単なるファッションショーではなく「学生のインターンシップ」として企画しているんです。
イベントがきっかけで、介護福祉に興味を持ってそのまま施設で働くようになった学生さんもいたのが嬉しかったですね。
なんと、学校でのインターンシップとして開催しているこちらのファッションショー。 学生が運営やスタッフとして関わりながら、イベントを作り上げているんですね!
ただのイベントとしてではなく、介護福祉に興味を持ってもらう人材を増やすためのイベントとしても機能しています。
入居者さんの笑顔だけでなく、こういった業界で活躍する人材の将来性にかけて、このイベントを盛り上げていこうという施設が増えてきたのかもしれません。
倉橋さん「これからは高齢化社会になっていきます。たとえ卒業後に介護施設に就職しなくても、違う業界でも高齢者向けのなにかを企画をしたり、プロジェクトを立ち上げたりする機会はあるんじゃないかと。その時に、学生の時に参加したうちのインターンシップの経験をいかしてもらって、繋がっていければいいなと思っています」
介護業界を志す方って、小さい頃のおじいちゃんおばあちゃんとの触れ合いや思い出がきっかけになっていることが多いそうですね。
社会人になるタイミングで、そのきっかけを作るイベントとして参加できるのはすばらしいですよね。
いずれは全国各地で――今後の夢は?
U.K.「最後に今後の夢をお聞かせいただけますか?」
次は学生さんたちだけではなく、地域の子どもたちやご家族さんと一緒に出演してもらうのもいいなぁ~と夢が膨らんでいます!
いずれは北海道から沖縄まで、広めていきたいです。
まさ「介護に関わるっていうのは、ケアだけでなく、利用者さんを笑顔にすることだというお話を聞いて、本当に大事なことだなと改めて感じさせられました。ありがとうございました!」
フクシル
介護事業者、介護施設等に向けた各種イベントの企画、運営