逆境を強みに変えて社会貢献を。株式会社出前館 代表取締役会長・中村利江さんのミライ

U.K.こと楠雄二朗さん(Uちゃん)と、株式会社エースタイルの谷本吉紹社長(谷さん)がDJを務めるラジオ番組「それU.K.!! ミライbridge」。

前半は、関西で活躍しているビジネスマン、アスリート、有名人をピックアップし、その方のイマまでの歩み、そして、ミライについてお話を伺うミライ・リーダーのコーナー。

第62回目の今回も引き続き、株式会社出前館 代表取締役会長・中村利江さんをゲストにお招きしています!

日本最大級のデリバリーサービス事業

出前館といえば、スマホ一つあれば全国2万店舗以上の飲食店が簡単に検索でき、デリバリー注文ができる宅配ポータルサイト。

大阪府と連携してポイント還元キャンペーンなどを企画したりと、コロナ禍でデリバリーの需要が高まる今、日本最大級のデリバリーサービスとして大変注目されています。

最初の出前館は、全国の出前をやっているお店から注文できるポータルサイトだったんです。
今は事業を拡大して、出前をやっていない飲食店さんのメニューも楽しんでいただけるように“出前代行”も行っているんです。

コロナ禍の逆境で、新たな雇用を生み出す

そんな出前館ですが、このコロナ禍でたくさんの人たちの雇用も生み出しているそうなのです!

取引先の飲食店さんも、今いろんな外出規制などで営業がしづらいというのがあって。
でも飲食店のアルバイトさんって雇うのにすごくコストがかかるので、大変なんですよね。

中村さん「せっかく働いてもらってるアルバイトを雇い止めしないといけない状況に陥っているお店も多いなか、逆に私たちは急きょ人が必要な状況だったんですね。なので、出前館が短期的にそのアルバイトの方を引き受ける形で、飲食店さんに籍を置いてもらったまま、月単位で『うちのお手伝いをしてください』っていう試みをさせていただきました」

すごい!社会貢献ですね。
人のニーズを満たして、必要とされるサービスであり会社でないと企業は存続できないと思うんです。
私どもは介護福祉事業なので“食”とはジャンルは違いますが、同じ社会貢献という大きなカテゴリの中では一緒だなと感じますね。

企業の存在価値は、「“社会貢献”だと思う」という中村さん。
「存続し続ける」ということが大変重要なため、しっかり仕事をやり、その対価として利益をいただいて、それにより従業員に給料を払ったり、給料を上げていったりするのが企業の意義だとおっしゃいます。

ただ、コロナとか他の人が困っている時にこっちが儲ける必要はないので、その時はどんどん持ち出していけたら、という風に考えています。

Uちゃん「そういうのを聞くと、ほんとに企業って私利私欲だけじゃないんだなぁって」

谷さん「私利私欲で動いでいると、企業は継続しにくいと思いますね」

LINEとタッグを組んで飛躍を狙う!

2020年3月にLINE㈱が出前館さんに300億出資したと聞いたんですが、これはどういうことですか?

私たち20年間やってきたんですが、やっと日本でも「出前の文化が花開く時が来たな」というところなので、今が投資すべきタイミングだと思っているんです。

中村さん「もう一つは、このタイミングだからこそ海外から競合さんも来られてバンバン投資されています。『うちのサービスの方が絶対にクオリティは高い』という自信はあるんですが、告知するお金が必要ですし、投資もしなきゃいけない。そう考えた時に、海外に負けているのはシステム部分。弊社はテクノロジーのところで負けていたとわかったんですよ」

「広告の投資とシステムの投資にお金を使わないと1位になれない」と考え、LINE㈱を資本業務提携を組むことにしたとおっしゃいます。

新体制ではすでに相乗効果が出始めているそうで、今後の展開を楽しみにしていただければ、と中村さん。

宣伝広告にも力を入れており、ダウンタウンの浜田雅功さんが「スーダラ節」のリズムに合わせて軽快に替え歌を歌うテレビCMも放送されています。

これから、さらに進化した出前館さんを見せていただけるんですね!

就活生にワンポイントアドバイス

中村さんは、会社の採用選考でも最終面接は必ずご自身でされていらっしゃるそう。
ほかにも「出前団地会」といって、新卒の方も含めて、中村さん自らが出前でランチをごちそうしてコミュニケーションを取る企画などもあるのだとか。

今の若い人たちに対してどのように感じていらっしゃるのか、お伺いしてみました。

新卒やインターンの方の面接もするんですけど、すごく頑張り屋さんが多いですね。
単にお金儲けではなくて、なにか社会貢献をしたいと思っていたり、働きがいを求めている方が多いんじゃないかなと感じています。

そんな子たちに、もう一つこんなスパイスを加えたらより伸びるな、っていうのはありますか?

就活生を見ていて思うんですけど、もう少し企業の業績とか数字をしっかり見た方がいいのでは、と思いますね。

中村さん「いまだに知名度やなんとなくのイメージで来られる方もいるんですが、自分が新卒で入ってそこから10年20年自分と一緒に成長していける企業なのか、というところをちゃんと見た方がいいですよっていう話はいつもしているんです」

最後に、皆さんへのメッセージをいただきました!

出前館は大阪の通天閣の麓から生まれて、本当にボロボロなところから始まったんですが、ここまで成長することができました。
お弁当からお寿司、ラーメン、スイーツとかいろんなものが頼めるようになりましたので、ぜひ大阪の方にたくさん使っていただきたいなと思います。

2週にわたり、ありがとうございました!

ぜひ、以下の出前館のサイトをチェックしてサービスを利用してみてくださいね♪

株式会社出前館

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