救命後のリハビリや社会復帰までしっかりサポートしたい。社会医療法人ささき会 藍の都脳神経外科病院 理事長 院長・佐々木庸さんのミライ

U.K.こと楠雄二朗さん(Uちゃん)と、株式会社エースタイルの谷本吉紹社長(谷さん)がDJを務めるラジオ番組「それU.K.!! ミライbridge」。

前半は、関西で活躍しているビジネスマン、アスリート、有名人をピックアップし、その方のイマまでの歩み、そして、ミライについてお話を伺うミライ・リーダーのコーナー。

第78回目も、社会医療法人ささき会 藍の都脳神経外科病院 理事長 院長・佐々木庸さんをゲストにお招きしています!

脳卒中リハビリ特化型のデイサービス運営も行う

社会医療法人ささき会 藍の都脳神経外科病院で理事長・院長として、そして脳神経外科医としてご活躍される佐々木先生は、中国の西安ご出身の奥様と国際結婚をされているそう。

2011年から大阪でこちらの病院を経営されており、素敵な奥様とともに病院を大きくするため日々健闘されています。

そんな先生の考えられる今の課題は資金繰りも含めて病院の規模拡大をやっていくことだとおっしゃいます。

病院だけでなくて、デイサービスや老人ホームも地域密着で運営されていますよね?

はい、やっています。
そちらはあくまでも“救命できた脳卒中の患者さんの後遺症をできるだけ少なくしたい”ということと、できるだけ在宅とか、可能であれば仕事といった経済活動まで戻したいっていう思いから運営しているんですよ。

脳卒中医療では6ヶ月が回復できる限界期とされてきたため、医療保険が利用できる期限も原則6カ月とされています。

ですが社会医療法人ささき会 藍の都脳神経外科病院では、“脳卒中の患者さんの急性期から維持期まで、医療保険と変わらないレベルでサービスをしたい”という思いから、介護保険サービスにも最先端の医療型リハビリテーションを導入しているのだそうです。

――そんな先生が今までで嬉しかったことは何でしょうか?

佐々木先生「経営再建をした病院がインタビューを受けて厚生労働省のホームページにその調査内容が載るんですが、全国8カ所のうちの一つとして載せていただいて。それが自分のなかでは嬉しかったですね」

Uちゃん「国に認めてもられたってことですもんね」

体重管理&食事制限で血圧をキープ!

Uちゃん「逆に、今までで失敗したなっていうことはありますか?

佐々木先生「スタッフが辞めてしまったり、残念ながら患者さんの治療がうまく行かなかったりというのもありますし、そういったできごとが自分の中で失敗として大きく感じています」

患者さんを治療していくなかで、上手くいかない原因って何が一番大きいんですか?

基本的には元々患者さんの病気が救命できない状態、もしくはどんなに尽くしても後遺症が残るという状態であるというのが多いですね。

手術や治療が上手くいっても、その後に後遺症が残ってしまったことでその後の人生に影響してしまう患者さんも多いとおっしゃいます。

佐々木先生「たとえ救命できても、その方が40歳ぐらいのお父さんで中学生のお子さんがいた場合、行きたかった私立の高校に行けなくなったりとか……。そういうのが脳外科の病気にはついて回るんですよね。わりと社会性が強い科ですので」

そのためにも、まずは「予防」をしっかりと啓蒙していきたいと考えられていらっしゃいます。

日々これをやると良い、という運動や体操とかって何かありますか?

血圧を正常化していただければ脳卒中って激減するんですよ。そのために体重管理とか食事制限が大切なんです。
そういったものすべてが影響してきます。

「血圧を正常化することを常に意識して生活していただきたい、というのが医師としての願いですね」と佐々木先生。

患者さんとスタッフのために多額投資

社会医療法人ささき会 藍の都脳神経外科病院でも、新型コロナウイルスの影響を受けているそうで……。

佐々木先生「発熱のある脳卒中の方が運ばれてきた場合に、コロナなのかどうか確認しながら進めなければならないので、ものすごく大変なんです」

Uちゃん「時間が命ですよね、脳卒中の患者さんにとって」

そうです。でもそのせいでまた時間が延びないように、それから万が一コロナだったとしても治療するスタッフに感染しないように、陰圧吸引機といった機器を導入して1億円近く投資しています。

えー! 1億円も。

患者さんにもスタッフにも安心してほしいので。

院内では、患者さんの理解を得ながら全館窓を開けていたり、閉鎖された空間の手術室やMRCPという検査部屋に関しては、陰圧吸引機を導入しているのだそうです。

今の若い世代の方に思うことは?

Uちゃん「最後にお聞きしたいんですが、今の若者について先生はどう思われますか?」

みんなすごくレベルが高くなってきているなと感じています。
ただそのために、いろんなものに対して慎重になりすぎているのかなっていう2つの面で見ていますね。

佐々木先生「僕が若かった当時と今では、新しい知識や違う技術が増えていますので、当然今の若い世代の方のレベルも上がっていて優秀だなと思います」

ホームページにも医師や理学療法士さんの写真を載せてらっしゃるんですが、先生がこういったお考えで若い方をちゃんと見ていらっしゃるので、ほかの病院に比べて皆さん活気があるように感じました。

病院のホームページは以下からご覧くださいね。

佐々木先生、2週にわたりありがとうございました!

社会医療法人ささき会 藍の都脳神経外科病院

理事長メッセージ(社会医療法人ささき会 藍の都脳神経外科病院)