すべては輝く次世代のために!大阪府知事・吉村洋文さんのミライ

U.K.こと楠雄二朗さん(Uちゃん)と、株式会社エースタイルの谷本吉紹社長(谷さん)がDJを務めるラジオ番組「それU.K.ミライbridge」

関西で活躍しているビジネスマン、アスリート、有名人をピックアップし、その方のイマまでの歩み、そして、ミライについてお話を伺うミライ・リーダーのコーナー。

第47回目の今回も、引き続き、大阪府知事の吉村洋文さんをゲストにお招きしています!

※3月26日に収録したものを放送&掲載しております。

2025年日本国際博覧会!
開催地・大阪を勝ち取った瞬間

弁護士としての始まりから、大阪市議会議員、国会議員、大阪市長をご経験され、現在は大阪府知事としてご活躍される吉村知事。

大阪ご出身で、今もずっと大阪に密着してご活躍されていらっしゃいますよね。
そんな知事にとって、万博を勝ち取った瞬間って覚えていらっしゃいますか?

ものすごく覚えています。
フランスのパリが万博開催地を決める決戦会場やったんですけども、いろんな国があるなかで票数がパッと出てくるわけですよ。
そこで「大阪」って出てきた時は今でも覚えていますね!
その場で跳ね上がって喜んで。

僕はテレビで見てたんですけど、強面の松井さんがすごい喜んでた顔がかわいいなって(笑)

吉村さん「当時、大阪市長の松井さんと経済産業大臣の世耕大臣とか、いろいろと一緒に取り組んできたみんなでね、いい歳したおっさんが喜び合っているっていうね」

そして、5年後の2025年にいよいよ大阪で万博(日本国際博覧会)が開催されます。

――吉村さんにとって、どんな万博にしたいというイメージを持っていらっしゃるのでしょうか?

次の未来というか、次の世界、そういったものを五感で感じ取れるような万博にしたいなと思いますね。

そんな思いを持つきっかけになったのが、1970年の万博(日本万国博覧会)。

吉村さん「当時はまだなかった携帯電話とか歩く歩道とかね、月の石とか、たくさんの外国の方が日本を訪れるっていうのがなかった時代でしたけど、当時大阪にいた子どもたちがものすごくワクワクしたっていうお話を聞いたんです。次の世代、世界っていうのを感じたって」

当時、世耕大臣や松井さん、山中伸弥教授たちも小学生でした。

今活躍してる世代の人たちはそこで未来を夢見てたんです。
だから今度はそういう未来、夢を見る場を僕らの子どもの世代にぜひ見てもらいたいなっていうのはありますね。

2020年春からいよいよ始動!大阪の大学無償化

万博を見据えて、大阪そして日本全体的にAIやICTなどの先端技術を活用したスマートシティも本格始動しているそうです。

――具体的にはどういった取り組みなのでしょうか?

新しい技術を使って便利な世の中にしていこうと。要はこれから少子化で人口も減ってきて、税金も減ってきますよね。
そんな時にやっぱり豊かに便利に生きていくためには新しい技術がどんどん生まれていく社会が必要だと思うんです。
そういった街づくりをやっていきたいと思っているんです。

吉村さん「たとえば高齢の方が多い地域では、歩きでは街に出にくいなという時にバスを走らせていました。でもバスって赤字なんです、なかなか乗る人も少ないし運転手さんのお給料も必要ですよね。でもこれ、自動運転だったらお金あんまりかからないわけですよね」

U.K.「スマートシティ、そういうことか!もっと便利な世の中になっていきますね」

あと、僕が知事になって一番最初にやろうと思って実行したのが大学の無償化。
大阪府立大学と大阪市立大学は実質、無償です。
2020年4月から始めています。

上記2つの大学のほかに、大阪府立大学工業高等専門学校も無償化が実施されています。
大阪府の政策のため、大阪に住んでいる子どもたちを対象としています。

――なぜ無償化を実施したのか、その想いをお伺いしました。

吉村さん「なんでそれするの?っていうと、家庭の事情とか経済事情だけじゃなくて色々個別な事情があって進学を諦めている人もいるんですよ。でも諦めなくてもこういう選択肢があるんだ!っていうのをね、僕はぜひ思ってもらいたいと思ったんです」

希望ですよね。

そう希望!
実際そこに行くかどうかはわからないかもしれないけど、そういう選択肢がある社会であってほしいなって思うんです。
家庭事情で自分が大学に行けそうか行けなさそうかっていうのは子ども心にわかりますよね。口には出さなくても。
そういう子どもたちでも、「でも大阪には選択肢があるんや。頑張ったら行けるかもしれんね」っていう風に思ってもらえることが僕は大事やと思っていて。

子どもたちの未来を広げていく、そんな熱い想いで取り組まれていらっしゃるんですね。

どうなるの?気になる“大阪都構想”のはなし

大阪都構想、前回残念ながら叶いませんでしたが私すごく興味がありまして。

今、次世代のための政策や街づくりをかなり一生懸命やってまして、“うめきた”であったり大阪ベイエリア、中之島と、大阪はずいぶん変わってきています。
大事なのはその政策をする組織なんです。

組織っていうのは大阪市議会とか府議会とかそういう?

そうです。これまでは大阪府と大阪市がバラバラでやってきたわけですよ。いわゆる二重行政というものです。
なので、大阪府と大阪市を一つにして、強烈な実行組織を作ろうということなんです。

世界中で猛威を振るっている新型コロナウィルスの対策ひとつ取っても、かつての大阪府と大阪市だと別々で発信・対策をすることになり、バラバラになっていたと思うとおっしゃいます。

現在は、吉村知事と松井市長が同じ政党でご活躍され、1対1でやっていけていると話してくれました。

吉村さん「小池都知事と僕と松井市長と3人で、大阪の未来、東京の未来を話すっていうのをやったんですね。やっぱり本質的に違うのは、東京都は1人のリーダーで方針を決定して実行できる、スピード感があります。大阪の場合は、松井市長と僕、2人いないと大阪の未来は語れない。今は同じ政党で同じ方向を見ているからいいけれど、でもそれは人間関係のバーチャルなので、ここを組織として一つにしていこうよ、っていうのが大阪都構想です」

大阪の未来を考えると圧倒的にやるべきだと語ってくれましたが、“新たなものに挑戦する”というのはみんな最初は躊躇するため、前回の住民投票では、投票日が近づけば近づくほど反対が増えていったそうです。

ついつい保守的になりますよね。

新しいことにチャレンジするというのはすごくハードルが高いというのは僕もわかっています。
最初は摩擦、軋轢もあるでしょうし色々な意見はもちろんあるんですけども、今バシッと「大阪の行政はこうあるべき」というのを決めて進めていけば、僕は50年後100年後っていう長い年月で見たら、あの時やっといて良かったなってなると思っています。

ドラえもんの世界がやってくる!?
未来はスマートシティへ

新しい未来にしていくためには、最初に伺ったお話にあったように“そのための新しい技術”が必要です。

技術が進むと、高齢者の方や若い世代の方にとっても便利な街になります。

高齢者の方が駅まで出やすくなったり買い物がしやすくなったり、スマホを使って保育園どこが空いてるのかな?ってすぐ調べたり。
もっと言えば、空飛ぶ車とかね。

わぁー理想ですねぇ!アニメの世界のような。

もう、ドラえもんですよ、僕らの世代でいうと。ドラえもんのイメージ、それがスマートシティでいいと思います。
ぜひね、それをやりたいと思っているんですよ。

なんと“空飛ぶ車”についても、民間企業でやりたいと検討しているところが出てきているそうで、少しずつ現実的になり今実際に仕込みをやっているのだとか!

だから関空から夢洲(ゆめしま)っていう万博の会場まで空飛ぶ車で行ったら7分くらいで着きますよ。

はやっ!あっという間ですね。

もちろん飛ぶのは海の上ですよ!
陸の上を飛んで住んでる人の家に落ちたら迷惑がかかるから。落ちる時は海で、自己責任(笑)

そこは見捨てるんですか~(笑)

万博自体が“未来社会の実験場”というテーマもあるそうで、ほかにも万博でやってみたい提案や新しい技術などを募集されているそうです!

万博を盛り上げるため、そして未来に向けたあらゆる仕掛けづくりが進んでいるんですね。

すべては“未来を生きる子どもたち”のために

知事と同じく、私も3児の父親として頑張っているんですけども、大阪ってすごく未来の子どもたちに対する投資であったり子どもたちが生きやすい社会を作るための政策を重点的にやっていただいているなと感じるんですよ。

大阪市長をやっていた頃からそうですが「次世代に投資をしていこう、次の世代をしっかり支えていこう」っていうのが基本的な考え方です。

大阪市長をされていた頃にも、待機児童対策や幼児教育の無償化、その他にも教育の改革であったりといろいろな政策をされてこられました。

その根底に通じているのは「すべては次世代のために頑張ろう!」という思い。それが吉村さんの基本的な政治思想であるとお話してくださいました。

これからの次世代、万博もそうですし、もっともっと大阪が活性化すればいいなと思います!

「2025年の万博はみんなで作り上げていきたい!」ということで、現在、2025本の桜を植えるプロジェクトも進んでいるんです。

寄付していただいた方のプレートを作って桜の木に貼って残すんです。
万博が終わった後も「これがあの時の万博の桜や」っていうのがみんなにわかるようにね。

ちなみに、1口1万円から寄付することができます。
詳しい情報は、以下サイト「万博の桜2025」からチェックしてみてくださいね。

吉村知事、2回にわたりありがとうございました!

万博の桜2025

万博の桜2025実行委員会(委員長:安藤忠雄)による、2025年大阪・関西万博に向けたプロジェクト。

大阪府ホームページ/吉村洋文知事 プロフィール

1975年 大阪生まれ
1998年3月 九州大学法学部卒業
1998年 司法試験合格
2000年10月 弁護士登録
2011年4月 大阪市会議員
2014年12月 衆議院議員
2015年12月 大阪市長
2019年 4月大阪府知事