「それU.K.ミライbridge」 後半は、 大阪難波にあるFM OH!の中に、日曜日のこの時間にだけオープンするパートナーズカフェ。
介護・福祉・看護業界で活躍されている、普段はなかなか脚光を浴びない方々に、スポットライトをあてて主役にしていくコーナーです。
第33回目のゲストは、株式会社シルバーエッジの横川考史さん。
今回はお茶の間のアイドルU.K.さん(Uちゃん)と、YouTuberユニット「介護あかるくらぶ」のまさZO20がお届けします!
アーティスト×介護施設!?
みのりグループホーム平野で統括マネージャーをされている横川さんですが、こちらのグループホームでは変わった取り組みをされているらしいのです。
一体どんな取り組みなのでしょうか?
通常、三大介護と呼ばれるのが「入浴・食事・排泄」の介助なんですが、みのりグループホームではそれ以外の楽しみの部分も基本に取り入れようということで、劇団員や絵本作家、書道家、手作り紙芝居の画家といったアーティスト、クリエーターの方々を施設のスタッフとして配置しているんです。
めずらしい施設ですね!
そういった方を招こうと思ったきっかけって、何だったんですか?
知り合いに絵本作家さんがいて、一緒に何かできないかと考えたのがきっかけでした。
施設には戦後の方が多いので、今までの三大介護よりも「楽しみをどのように提供できるか」というところで試行錯誤しているうちに、共感してくれた劇団員やアーティストの方々が集まってきてくれたんです。
施設のいちスタッフとはいえ、各分野でのプロを迎えて、人を楽しませるという点に特化してパフォーマンスをしてもらっているので、現場での反応も上々なのだとか。
レクリエーションが自分の住環境を作るきっかけに
横川さん「ただ、グループホームというのは入居者さんにとって生活の場なので、単にパフォーマンスを見せるだけではなく、どちらかと言うと皆さんにも一緒に参加してもらって、その方たちが主役になれるような関わり方ができるようにしているんです」
入居者さんにとって施設は、今まで住み慣れた自分の家から異なるなじみのない環境に入るわけじゃないですか。
そこで、たとえば入居者さんが絵画だったり何か作品を作られたら、それを施設に展示していくんですよ。そうすると、自分の作品が飾られていくことで、そこがどんどん自分の住環境になっていくんですね。
それって素晴らしいことですよね!
まさに「自分で色づけていく住居」ということですね。
こういった活動をレクリエーションとして取り入れることで、ほかにも良い効果が出ているんだそう。
横川さん「認知症の方でも、自らの体験で覚えたことや手先を使っての記憶というのはすごく優れているんです。日々なにかを作ったり、表現することによって字が良く書けるようになったりとか。作った作品を近所で販売したりもして、やりがいが出てきているなというのを強く感じています」
入居者さんも一緒に雑誌制作も!
そんな日常の様子や取り組みを、毎日施設のブログにアップされています。
それ以外にも、何か積極的にされている活動があるんですか?
介護レクリエーションの専門雑誌があるんですが、入居者さんとクリエーターが一緒になって表紙を考えたり、雑誌に掲載するレクリエーションの監修をさせてもらったりしています。
雑誌の監修!?
そういうのって、いろんなメディアから取材がきたりするんじゃないですか?
横川さんのお話によると、実際に介護系の雑誌やYouTubeなど、取材依頼を受けることがよくあるそうです。
まさZO「僕もグループホームの様子をYouTubeにアップさせていただいたり、実際にレクリエーションを色々と学んだり、みのりグループホームさんと一緒にもっと介護業界を盛り上げていきたいですね」
「これからも、もっともっとアーティストの方々に介護の現場に参入していただいて、 入居者さんにとって日常が豊かになる工夫をしていけたらいいなと思っています!」と夢を語ってくださいました。
グループホーム平野
株式会社シルバーエッジが運営するグループホーム。