患者さんの命を守る“酸素ボンベ”を届けるために。株式会社オキシテック・原さん

「それU.K.!! ミライbridge」 後半は、 大阪・難波にあるFM大阪の中に、日曜日のこの時間にだけオープンするパートナーズカフェ。
介護・福祉・看護業界で活躍されている、普段はなかなか脚光を浴びない方々に、スポットライトをあてて主役にしていくコーナーです。

第93回目のゲストは、株式会社オキシテック・原さん。

今回はお茶の間のアイドルU.K.さん(Uちゃん)と、YouTuberユニット「介護あかるくらぶ」のきったんがお届けします!

酸素を届けるお仕事とは!?

今日きったんが連れてきてくれたのは、「酸素屋さん」をしているという原さん。

一体どういうことなのでしょうか?

酸素って空気中に21%あるんですけど、その酸素を濃縮したものをボンベに入れて患者さんのご自宅や病院に届けています。

約100院くらいの病院にオキシテックさんの酸素を納入されているようで、創業40年くらいの老舗の会社なのかなって思ったら、なんと創業4年なんですって。

4年でここまでの成績ってすごいですね。

関西だけではなく、九州や関東方面の病院にも酸素ボンベを届けられているそうです。

濃縮した酸素を作って病院へ配達

酸素って空気中に21%あるとおっしゃっていましたけど、ボンベの中の酸素と空気中にある酸素って、どう違うんですか?

ボンベに詰めている酸素っていうのは『純酸素』といいまして、99.9%っていうすごく純度の高いものなんです。

普段私たちが吸っている酸素はわずか20%分ですが、ボンベから直接吸うと、9割以上もの濃縮した酸素を吸うことができるのだそうです。

酸素ボンベは工場で作られていて、冷却していくことによって液体になった酸素をプラントの中に溜め込んで、小分けして配達しておられます。

ボンベ、めっちゃ重たいらしいんですよ。

一番重たいものだと、液体酸素を入れているもので200kgくらいあります。

ボンベはとても重いので、病院の中では決められたスペースに固めて置かれているそうで、そこから各病室に酸素を送り届けるための配管が通っているとのこと。
これを配管システムと呼んでいるのだそうです。

患者さんを守る“チーム医療”の一員として

そんな原さんに、今のお仕事のやりがいをお伺いしました。

原さん「人の命に係わる仕事をさせてもらっていますので、そこが一番のやりがいですね。業者というよりは、チームの一員だという認識で担っています」

きったん「酸素が足りないというのは一時一刻を争うことなので、24時間365日病院に飛んで行ったり、ご自宅に酸素を届けに行ったりされているそうです」

Uちゃん「本当に心強い会社ですね。ひとつ気になったですが、在宅酸素と人工呼吸器ってちょっと違うものなんですか?」

原さん「在宅酸素っていうのは空気清浄機みたいなものがありまして、空気中から酸素を濃縮して取り出すものなんです。基本的には酸素を吸っていただく装置になります。人工呼吸器は、難しい仕組みなんですけど、呼吸を助ける機器ですね。当然、そこに酸素を乗せる場合もございます」

コロナ禍で医療、介護に携わるどの職場も大変だと思うんですけど、今のお仕事で大変だったことは何でしたか?

第5波の時がそうだったんですけど、自分の会社の職員も感染させてはいけないってところがあって。

原さん「酸素の濃縮器っていうのは通常ご自宅の中まで持っていくんですけど、それにはいろいろな装備をして持っていかないとコロナの感染のリスクが高まります。私どもも試行錯誤しながらでしたので、そこが一番大変でしたね」

最後にリスナーの皆さんにメッセージをいただきました。

原さん「私どもは酸素を運ぶ業者なんですけど、今チーム医療っていうことが叫ばれています。ドクター、看護師、薬剤師さん、そして私どもが一緒になって患者さんを守っていけたらなと思っております」

Uちゃん「応援しています!そしてコロナ禍をみんなで乗り切りましょう」

原さん、お越しいただいてありがとうございました。

株式会社オキシテック

YouTuberユニット「介護あかるくらぶ」

株式会社エースタイルの社員3人が結成したYouTuberユニット。介護あかるくらぶ(明るく×Love)として、介護にまつわる情報を発信。