U.K.こと楠雄二朗さん(Uちゃん)と、株式会社エースタイルの谷本吉紹社長(谷さん)がDJを務めるラジオ番組「それU.K.!! ミライbridge」。
前半は、関西で活躍しているビジネスマン、アスリート、有名人をピックアップし、その方のイマまでの歩み、そして、ミライについてお話を伺うミライ・リーダーのコーナー。
第121回目は、株式会社エクセスビューティー 代表取締役、一般社団法人日本パーソナルメイク協会 代表理事の福井美余さんをお招きしています!
メイクブラシに最適な「タフレ」って?
主に、化粧品のプロデュースとメイク講師をされている福井さん。
まずエクセスビューティーというのは、どういった会社なのでしょうか?
私自身のインスタライブ(朝5:30~)とFacebookライブ(夜8:45~)を通して、お客様と一緒にコスメの商品企画をして、ライブで一緒にサンプルを試したりしながら化粧品を作っていくっていう化粧品プロデュースが一番の仕事なんです。
ちなみにどんな商品を開発してきたんですか?
化粧下地とメイク用のブラシを作ってきました。
今はライブを通して「パウダーがほしい」「クレンジングがほしい」っていうのをお客様から聞いて開発中です。
いただいたブラシを妻が使っているんですが、今まで使ってたのと全然違っていてめちゃめちゃ良いって言っています。
化粧乗りもいいし、肌に触れるものだから優しいんだけど、しっかりしているみたいです。
そのメイクブラシですが、素材と形状に工夫して時間をかけて作られています。
福井さんのお話によると、よくあるナイロンなどの人工の毛や馬の毛を使った筆は硬く、肌の刺激になりやすいそう。
そこで、「タフレ」という原料の一部にとうもろこしのオイルを使った、柔らかくてしなやかさのあるブラシを使っているとのこと。
広島で有名な熊野筆の工房に、ブラシ作り体験に行ったことがきっかけだったとおっしゃいます。
福井さん「私自身、昔はメイクのやり過ぎで……ヤマンバメイクが流行った時代なんです。メイクしすぎて、クレンジングしても目の回りにアイシャドウ塗っているんじゃないの?っていうぐらい茶色く色素沈着してしまっていたんですよね。一番の原因がブラシの刺激だったので、肌に優しいものは何かないかって考えて探していた時にブラシ屋さんから『こういう新しい素材が出ましたよ』って教えてもらって、それ以来タフレという素材を使ってブラシを作っています」
壮絶な経験を乗り越えて出会った舞台の世界
今の仕事をするまでのエピソードを聞かせていただけますか?
昔、両親があんこう鍋屋さんをやっていたんです。
母は美人で自慢だったんですけど、「お母さんすごいキレイやのに私はお父さんに似てしまった……」って外見にコンプレックスがあったんですけど、ある日父が「歯医者さんに行く」って言って家を出て行って、それから3年帰ってこなかったんです。
あるきっかけでお父様を探すことになったそうですが、「どうやら別の家族を築いているらしい」ということが発覚したのだそうです。
福井さん「すごくショックだったんですけど、その時私中学生くらいだったんですけど、原因って何だったんだろうって思った時に『私が不細工やからやわ』って思ったんですよ。コンプレックスやったんで……」
Uちゃん「自分の責任にしちゃったんですね」
思春期に太ってしまった時も「そのせいだ!」と思ってしまって無理に痩せようとしたことで摂食障害になり、身長163cm、体重36kgになってしまった当時の福井さん。
福井さん「病院で点滴を受けたりしてたんですけど、中学2年生の時の先生が演劇部の顧問をしていて、「君、才能あるよ。やってみたら」って声かけてくれてやってみたんですよ。舞台って人から見られるじゃないですか?脚本も自分で書いたりして、ちょっと自分の世界観を表に出すというか、舞台っていう美しいものや楽しいものを作った時に自分の居場所が見つかった気がしたんです。そこから、何かを作ったり綺麗なことを将来の仕事にしたいなって思い始めました」
大やけどをきっかけに始めた”リハビリメイク“
そんなきっかけがあってメイクの道へと進んでいったということですけど、結構大変やったんじゃないですか?
これで元気に復活したかと思ったら、17歳の時に右足に大やけどを負いますし……。
その傷跡をカバーしたいって思って、初めてリハビリメイクというのに通い始めました。
当時の経験を生かして、今はメイク講師もされています。
以前は老人ホームでメイク講師のボランティアをしたり、現在は開運メイクもされていらっしゃいます。
開運メイクのレッスンをオンラインでしているんですが、今すごく人気で2022年6月の講座まで満席になっています。
大変な経験をたくさんされてきた福井さんから、このコロナ禍でリスナーの皆さんに伝えたいメッセージをお伺いしました。
福井さん「コロナ禍で自分のやりたいことができなかったり、思うようにならないこともあると思うんですが、ちょっと視点を変えて大きな視野で見てみたら、新しい自分の人生に出会えたり、人が自分に求めてくれているものに気づくかもしれないですよね」
私はメイクの仕事をしていて思うんですけど、「今日は誰にも会わないからいいや」じゃなくて、身だしなみを整えて笑顔で人と会う。無理ならオンライン上でも会うっていうことでご縁が繋がっていくんじゃないかなって。
こういう時だからこそ、自分の身だしなみを整えて元気になっていただきたいと思っています。
様々な経験をしてこられた福井さんの言葉だからこその説得力ありますよね。
次回も引き続き、福井さんからお話をお伺いしていきます!