障がいを持っていても生き生き働ける1000の仕事を創る。株式会社チェリーブロッサム・中尾剛さん

「それU.K.!! ミライbridge」 後半は、 大阪・難波にあるFM大阪の中に、日曜日のこの時間にだけオープンするパートナーズカフェ。
介護・福祉・看護業界で活躍されている、普段はなかなか脚光を浴びない方々に、スポットライトをあてて主役にしていくコーナーです。

第64回目のゲストは、株式会社チェリーブロッサム・中尾剛さん。

今回はお茶の間のアイドルU.K.さん(Uちゃん)と、YouTuberユニット「介護あかるくらぶ」のきったんがお届けします!

1000の仕事を創るプロジェクトとは?

「Well-Beingプロジェクト」といいまして、一言でいうと障がいをお持ちの方に新しい1000の仕事を創るという仕事をしています。
事業をスタート背景にもあるんですが、私の娘の次女がダウン症でして……

ダウン症は染色体が一本多く生まれてくることが原因といわれている障がいなんですが、その娘さんの名前が「さくらちゃん」らしくて、だから社名を「株式会社チェリーブロッサム」にされたそうなんです。

子どものことが何なり一番ですからねぇ~

中尾さんが現在の事業を始めようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

中尾さん「私自身、娘のさくらと暮らしていて痛感するのが、周りの方に『すみません』と謝る機会が増えたことなんです」

他の子と同じことをしていても長女の時は「すみません」と言わないのに、次女の場合はどうしても「すみません」と言ってしまっていた、とおっしゃいます。

中尾さん「これを何とか解決していって「すみません」を「ありがとう」にできるようにしたいなと。今は周りからの同情的な「ありがとうね」っていうのはあるんですけど、そうではなく、心の底からの「ありがとう」という言葉をちゃんと本人も親も言えるような社会にしていきたいと思って取り組んでいます」

人より秀でた特技や良いところを伸ばす

僕思うんですけど、障がいのある人ってあるところはできない。でもあるところでめちゃくちゃ成績残すというかそういう人っていると思うんですよ。

きったん「でも今の日本の仕組みとしては算数が200点くらい取れる能力がある人でも、国語が平均点以下だったら落第になっちゃうみたいな、そういう評価の仕組みじゃないですか。だから普通の学校に行けないとか、そういうのがちょっと残念やなっていうのはありますよね」

人の良いところを見つけるというか、こういう社会にしていきたいっていう風に考えています。

中野さん「ダウン症の方でスーパースターの方もいらっしゃって、たとえば書道家の金澤翔子さん。彼女なんて全国からオファーが来て情熱大陸でも取材を受けたりされていらっしゃいますよね」。

一方で、別の課題もあるのだとおっしゃいます。

中尾さん「じゃあうちのさくらが金澤翔子さんのように一生食べていけるかというとなかなかできない。全員がそれを目指せるわけじゃないということが一番の課題なんです」

企業とコラボして新しい仕事創りも進行中

それをぜひとも社長に見つけていただきたい

それが1000あれば、なにかマッチするものが見つかるんじゃないかと。

そういうことですよね!

中野さん「1000っていうのはあくまでも象徴的なんですけど、いろんな選択肢があれば『これやってみたい』とか『これならうちの子も挑戦できるんじゃないか』っていう風になにか見つかるんじゃないかと思うんです」

経営者の方とお会いする機会も多いという中野さんですが、最近では企業側も障がい者の方の雇用には前向きとはいえ、どんなことをお願いしたらいいのかわからない、という問題を抱えているのだとか。

その課題解決のためにも、1000の仕事を創りたいとお話してくださいました。

たとえば今どんな仕事を依頼されてるんですか?

エースタイルさんとコラボしまして、抗菌コーティングのお仕事をこれから本格始動していきたいなと思っている段階ですね。

このコロナ禍に負けずに、逆にこれをチャンスにしていただいて、どんどん明るい光を浴びせていきましょう!
今日はありがとうございました。

YouTuberユニット「介護あかるくらぶ」

株式会社エースタイルの社員3人が結成したYouTuberユニット。介護あかるくらぶ(明るく×Love)として、介護にまつわる情報を発信。