多様性に対応した新しい事業を続々展開。株式会社アニスピホールディングス 代表取締役・藤田英明さんのミライ

U.K.こと楠雄二朗さん(Uちゃん)と、株式会社エースタイルの谷本吉紹社長(谷さん)がDJを務めるラジオ番組「それU.K.!! ミライbridge」。

前半は、関西で活躍しているビジネスマン、アスリート、有名人をピックアップし、その方のイマまでの歩み、そして、ミライについてお話を伺うミライ・リーダーのコーナー。

第72回目の今回も、株式会社アニスピホールディングス 代表取締役・藤田英明さんをゲストにお招きしています!

介護現場で感じた違和感…26歳で起業へ

株式会社アニスピホールディングスは、ペット共生型の障がい者グループホームを全国に316施設(関西で約70施設)を展開しています。

社長の藤田さんは大学の社会福祉学科を卒業後、社会福祉法人に就職されます。

当時も日本は国債発行残高が多く、いわゆる借金がたくさんある状況にも関わらず、福祉業界ではコストパフォーマンスの悪い経営の仕方や財源の使い方をしているということに違和感を覚え、26歳の時に自ら起業をされました。

そのため、最初に立ち上げた会社は儲けるためではなく、「もっとコスパ高くやっていく方法がある」ということを世に知らせたかったのが大きかったとおっしゃいます。

Uちゃん「谷さんは、藤田社長のどの辺にシンパシーを感じたんですか?」

谷さん「一店舗だけの運営だとかかってくるコストも一カ所に集中しちゃうんですけど、多店舗にすることによってドミナント的に経費削減できるので、社長がおっしゃるようにもっとコストパフォーマンス良くできるよ、とおっしゃる点にも共感しております」

なにより、藤田社長は私が介護保険法を勉強した本を執筆された大先生なんですよ!
介護保険もやり方によってはスタッフに還元できる部分があるサービスなんだなとか、いろいろと介護業界に興味を持って考えさせられるきっかけをいただきました。

仕事付きのグループホームやフィットネス型も!

たくさんのデイサービスを全国に広げ、現在は障がい者グループホームを運営されていますが、今後はどんな未来を描かれているのでしょうか?

障がい者のグループホーム自体は、国の政策的に医療(病院)から福祉へといった流れが今後も続いてくると思うので、福祉系の事業所数はこれからも増やしていこうと考えています。

藤田さん「それとグループホームにはいろいろな入居者さんがいて、たとえば鬱の人は部屋から出たくない、でも自分で働きたいといった方もいます。なのでグループホームに“仕事付き”というのを作っています」

谷さん「それ僕もやろうと思っていたんです。就労移行支援や就労継続支援を作りつつグループホームをやるというのはニーズが高いと思いました。なにより“自分の存在意義や存在価値というのをどこで見出すか”という点を考えると、やっぱり仕事だったり、何かしらやっていくというのがとても大事になってきますので」

さらに、藤田さんは2020年7月からフィットネス型の障がい者のデイサービスセンターを千葉県船橋市にオープンされています。

トレーナーはK-1の選手やヨガの大会に出られている専門の方だったり、ほかにもキックボクササイズ、ピラティスなどを教えてもらえる施設なんですよ。

多様性を受け入れて認め合うことの大切さ

さまざまな取り組みをされてらっしゃいますが、未来を担う若者たちはどう思われますか?

僕ら世代よりもめちゃくちゃ優秀だと思いますよ。

藤田さん「僕らの世代って人数が多くて、とにかく走り勝て!みたいな努力積み立て型だったんですけど、今の若者の方が世の中を冷静に客観的に見ていて、社会的な問題にも僕ら世代より気づいていますね」

その世代の良さを伸ばすためには「おじさん世代が彼らを否定せず、感性をつぶすことがないように」とのこと。

結局は、福祉と同じなんです。
障害福祉業界にはいろんな障害の人がいて、それぞれにさまざまな生き方をしてきているのでいろんな特性があります。
それを否定しないで認める。

多様性を受け入れるっていうことですね。

そんな藤田さんが運営されるペット共生型障がい者グループホームは、現在全国に展開しています(関西支店は大阪市福島区)。

“事業をやってみたい”、“入居してみたい”、“働いてみたい”という方も随時募集しているそうなので、興味がある方は以下のサイトからご連絡してみてくださいね。

株式会社アニスピホールディングス

ペット共生型障がい者グループホーム、生活介護障がい者デイサービス、動物看護士によるペットシッター&看護の運営、障がい領域のシステム開発・販売 ほか

わおん/にゃおん

ペット共生型障がい者グループホーム。